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くじら🐋
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Let’s go↓
眠りについて、ほんの少しした後
隣で荒い息遣いが聞こえた
イタ王
イタ王
寝言なのはわかっていつつ、
どうしても、不安になる
でも、彼にとって
つらい現実とつらい悪夢、どちらがマシなのだろうか
ナチス
意を決して、イタ王に声をかける
____というより、イタ王を起こす
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
やはり悪夢に魘されていたようだ
それを認識するとともに、
イタ王がまだ混乱しているのがうかがえる
イタ王
イタ王
痩せ細った体が、
涙を流すその顔が、
見るたびに胸を締め付ける
俺が、代わってやれたらいいのに
そっと、イタ王の背中に手を置く
イタ王
捨て猫のように弱った心身に、
弱弱しい声が伴う
ナチス
この子には、夢にも現実にも
どこにいても安心できる場所がない
だからせめて、俺が安心させたい
ナチス
イタ王
イタ王は泣くとき、とても静かなんだ
声を殺して、弱音を吐かないで、
一人静かに、一人で泣く
ナチス
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
少しずつ落ち着いてきたのだろうか?
涙が収まってきたようだ
少ししてから、
イタ王が肩で呼吸をやめたのを見て、落ち着く
ナチス
イタ王
イタ王
少し苦しそうに微笑むイタ王
目の下には隈が見えている
確かに毎日魘されているなら、
眠れていないのも納得がいく話だろう
ナチス
イタ王
そうか、倒れたから知らないのか
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
まさに「絶望」という言葉の似合う顔
取り敢えず経緯だけをちゃんと説明する
経緯を話し終え、
俯きかけていた顔を上げイタ王を見る
ナチス
ふと、イタ王が何かに気づいたかのように目を見開く
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
思わずため息が漏れる
ナチス
イタ王
一度行ってしまえばもう言葉は止まらない
ナチス
ナチス
イタ王
「眠れない」とでも言いたいのだろうか
ナチス
ナチス
本当は俺が繋ぎたいのもあるけど…
イタ王
イタ王の顔がみるみる紅く染まる
イタ王
ナチス
そのままベッドに倒れこむように横たわり
イタ王と向かい合うように顔を向ける
ナチス
愛しさからそう声が出る
イタ王
手をつなぎ、目を瞑る
ナチス
そう思いながらゆっくり二人、夢に堕ちていった
ナチス
少し眠りすぎただろうか
なんだかいつもより遅くに起きた気がする
起きようとした最中、左半身に温かみがあった
ナチス
イタ王が俺に抱きついている
ナチス
ナチス
普段のイタ王はなんとなく、素っ気ない感じがする
気を遣っている、というよりも 本来の自分を隠しているといった感じ
ナチス
ナチス
ナチス
イタ王
ナチス
そう呟いた瞬間、イタ王が目覚める
ナチス
イタ王
寝起きでふわふわしているイタ王も、また愛おしい
ふと気になって、おでこに手を当ててみる
ナチス
イタ王の愛おしい顔を見る
目の下にある隈はまだ消えていない
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
少しばかりかいつもより元気そうなイタ王が見えて、 心の底から安心する
俺のおかげでこの顔が見られたと思うと、 少しだけ誇らしい
イタ王の顔からふっと、明るさが消える
ナチス
苦しそうに少しだけ、俯いている
ナチス
その辛そうな顔に耐えられず、つい声をかけてしまう
ナチス
ナチス
イタ王
そんな聞き方じゃ、また帰ってくるのは 作り笑いだと分かってるのに
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
何が「体調良くなった」、だよ
ソ連
イタ王
後ろから彼奴の声がする
ナチス
俺の旧友のソ連……嫌、クソ連
そいつの顔を見て思わず声が出る
ソ連
こいつの顔を見るたび身長が……
ナチス
ナチス
ソ連
ナチス
ソ連
ナチス
ナチス
ソ連
ナチス
ふとイタ王のほうに目をやる
なんとなくの予感は、的中していた
ナチス
イタ王
イタ王
ソ連
ナチス
ソ連
イタ王
イタ王が恐る恐る?聞いてくる
恋仲とでも勘違いしたのだろうか
ナチス
ナチス
改めて言われると…なんなんだろうか
ソ連
ナチス
確かに此奴とはやばいことしかしてない!
まさにそれ、「悪友」だ‼
イタ王
イタ王は首をかしげる姿も愛おしいな…
そう思って眺めていると、
イタ王
ナチス
ナチス
ナチス
静止も聞かずにドアを閉められる
俺、なんかやらかしたのか…?
ナチス
ソ連
ソ連
ナチス
ナチス
そう言って急いで外へ飛び出した
ナチス
全速力で走って、家に戻ってきた
目の前には顔の引き攣ったイタ王がいる
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王の大きな瞳が揺れていく
イタ王
泣きそうになるイタ王の顔が、耐えられない
この子には笑っていてほしいんだ
ナチス
ナチス
そう言うと、少しだけ揺れが収まる
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
全部イタ王の料理は美味しいからな
イタ王
イタ王
ナチス
今からその出来を考えると、胸が躍るな
そんなことを考えながら、二階へと向かった
自分の部屋ではなく、イタ王の部屋に。
ドアをゆっくり開けて、
イタ王の部屋へ入る
部屋全体が、恐ろしいほど整理されている
布団の上は勿論、机の上にもほとんど何もない
ナチス
その中に、半開きの引き出しを見つける
ナチス
申し訳なく思いつつ、 興味本位でその引き出しを開ける
中から出てきたのは、
ところどころに血の付いた、一冊のノート
ナチス
ほんっとうに申し訳ないけど、仕方ないよな
そのまま日記を開く
ナチス
イタ王の筆跡と思われる、細くて綺麗な字だ
そしてそのまま、ゆっくり読み進める
ナチス
明らかにまずいワード達が並び、 頭から離れなくなっていく
そんなワードが増えるたび、 文字も少しずつ崩壊して行く
ナチス
一週間分を読み終え、日記をもとの場所に戻し、 ゆっくりとイタ王のいるキッチンへと向かった
一人にさせたら、消えてしまいそうで怖かった
でもそれと同時に、
ナチス
とも思っている自分がいた
コメント
2件
わあああああああ!!!!!!!! 更新ありがとうございます!!!やっぱりくじらさんのナチイタが一番好きです!
やったー!! 新しいやつ来た〜! 1コメ?!良いんですか?!