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あなたは彼氏候補にもなりません!

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あなたは彼氏候補にもなりません!

20 - あなたは彼氏候補にもなりません!

♥

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2019年11月04日

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澤本君と話さなくなって一週間くらいたって、学校やみんなテストモード

そう、あたしだけを置いて

あの日バレンタインデーの日澤本君から連絡がきて、何気なく見てみてそこであたしは目の前が再び真っ暗になった

‘‘明日から弁当作らなくていいから‘‘

‘‘今までありがとう‘‘

‘‘好きな人とお幸せに‘‘

‘‘神崎といても俺の傷はいえない‘‘

これを最後にあたしたちの関係は終わった。

お弁当はもういいってことは先輩とより戻したってことだろう

これて2人は浮気関係じゃなくて本物の恋人になれる

あの日先輩と澤本君が一緒にいたことはすぐ学校中に広まって今は付き合っているとかって噂も

お似合いの二人だもん。そりゃそうだろう

澤本君にとってあたしは本当に用なしになってしまったんだ

あたしといても傷はいえない

その言葉をみて…何回も見直しても文が変わるわけもなく

傷はきずは大きくなるのになんどもかくにんして一人で落ち込むってことを繰り返す

沙友里

花奏ー?

沙友里

生きてる?

花奏

あ、う、うん

沙友里

ほんとに大丈夫?

花奏

うん、大丈夫だよ

沙友里

そっか

??

あのー神崎さんちょっといい?

名前が呼ばれた気がしてどあを見てみると見たことない、男の子が

花奏

ん?あ、あたし?

??

ここじゃああれだからこっちきてもらっていい?

花奏

あ、うん!

沙友里

いってら!

花奏

行ってくるね!

そして二人とも黙ったまま移動して屋上にきていた

そして赤い顔を彼はしてこっちを向きながら何か焦って頭をかいている

??

俺佐伯の友達の須崎というんですけど

佐伯?

須崎?

花奏

ああ!

花奏

ひよりちゃんの!

あたしがうなずくと、彼は恥ずかしそうに頷いた

須崎君

実はー

須崎君

これ

差し出されたそれに、あたしの時は止まった

その瞬間突然雷が鳴り響いて

晴れていたはずの空が黒い雨でおおわれていった

ひより

うっそー!

ひより

須崎君まじだったんだ

もらった箱を見せるとひよりちゃんと沙友里は目を丸くした

さっきもらったのはチョコ

これは逆チョコというやつで

なぜそれがバレンタイン当日じゃなく今日なのかというと

当日はあたしが保健室にこもっていたせいか見つけることができず

それからすれ違いが重なりに重なって今にいたるそうだ

沙友里

で、須崎君って誰なの?

ひより

あいつ私と同じクラスのやつなんだけどさ

ひより

沙友里と花奏ちゃんがうちのクラスに来るようになって

ひより

そん時から花奏ちゃんの事かわいいって言ってたんだけど

ひより

あいついまいち信用ならない外見してるじゃん?

ひより

朝陽ほどじゃないけど

確かに最初名前を呼ばれたときはびっくりした

それにあたしに釣り合うようなタイプには見えなかったし

そんな彼が赤い顔でこんなもの差し出してきたときには、なにが起こったかわからなかった

ひより

まあ、でも花奏ちゃんには蓮がいるしねー

沙友里

うんうん

花奏

……んだよ

ひより

え?

花奏

実はもう振られちゃったんだ

覚悟を決めて2人に言った

笑顔で明るく

ひより

え、嘘…!

沙友里

だって花奏…!

花奏

いやーこの前、もう弁当作らなくていいって言われちゃってさ

花奏

やっぱもてる男は一般人のあたしなんかより橋本先輩とかの美人さんがお似合いみたい

明るく、2人に心配をかけないように

沙友里

う、うそぉー

沙友里

花奏そんなぁ

沙友里のほうが泣きそうになって、あたしに肩を摩った

それとは別にひよりちゃんは一人黙って何かをかんがえているみたいだった

花奏

いや、あのね。須崎君の存在には救われるっていうか

花奏

もちろん今すぐとか無理だけど、返事は急がなくていいって言ってもらったし

うんうんと、沙友里はきいてくれた

2人は放課後まであたしといるって言ってくれたけど、バレンタイン当日の日もあたしといてくれたから

今日は大切な人といてほしくて低調にお断りした

2人にはあたしの分まで幸せになってほしい

今日という日に雨が降るのは反則だ

なんで置き傘おいてたかなぁ

いやいや、こんな時に何かあるのは小説の中だけ

大雨だから傘を差さずに帰るなんて風邪ひいちゃうよ

ため息をつきながら学生玄関から外に出た

花奏

うわあ

本当にすごい雨。昼間の天気が嘘みたい

入口で外を見上げていると隣をカップルが追い越していく

2人で一本の傘に入って仲良さそうに身を寄せ合って

少し前までにあたしはそんな姿を見れば誰でも彼でも構わずうらやましかった

彼氏が欲しい彼氏が欲しいってただの口癖みたいに

でも、今日須崎君にチョコをもらってきづいた

チョコは、好きって言葉は、やっぱり好きな人からもらわないとだめだってこと

‘‘彼氏が欲しい‘‘じゃなくて‘‘あの人と付き合いたい‘‘じゃなきゃダメなんだって

今になって澤本君の言葉の意味を、その真髄から理解するなんて思わなかった

トボトボと一人校庭を突っ切って校門を出る

意外にも傘を持ってきていた人は多かったらしく、校門のすぐそばに黒い傘を差して誰かを待っている男子がいた

ここでまつなら玄関で待っててあげればいいのになんて

そんなことを思い、イヤホンから聞こえてくる音楽をくちづさみながら

そこを通りすぎた

でもその瞬間懐かしい匂いが鼻をかすめた

そのおかげで彼がだれかわかってしまったけど、振り向かないで進む

だってもし立ち止まって彼の顔を見てしまったらきっと泣いてしまうから

彼にも迷惑をかけてしまうから

だからあたしは振り向いて話したいって衝動を抑え込んで歩き続けた

澤本君がそこにいる意味なんて考えもせずに

あなたは彼氏候補にもなりません!

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