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ニカ
寒い…
ここは奴隷の国
ニカ
死にたい…
主と奴隷だけの国
ニカ
早く終わりたい…
奴隷のニカは病気になった
主は新しい奴隷が欲しい
でも法で持てる奴隷の数は決まっている
主は早くニカに死んで欲しい
ニカ
寒い…
だから地下に閉じ込めた
ニカ
早く…
早く死んで欲しいから…
ニカ
死にたい…
殺す事は法で禁じられている
だから最低限の食事は与えられていた
ニカ
ご主人様…
病気で死ぬ事より
ニカ
最後に会いに来て…
捨てられた事が悲しかった
ゴトゴト…
ニカ
朝…
石畳の道の下にニカの部屋は有った
ニカ
朝一の荷馬車の音…
上の振動が部屋に伝わる
その振動で今が何時か分かった
ニカ
今日で両手の指全部と右足の指1つ
ニカは文盲だから読み書きが出来ない
唯一、主に教わったのが指を使って数を数える事
ニカ
うん！間違ってない…よね？
そうやって、日にちを数えた
ニカ
指が足りるまでに死にたいな…
ニカ
せっかく、ご主人様が教えてくれたから…
パカラ！パカラ！…
ニカ
騎馬隊の音…
ニカ
お昼の見回り…
ニカ
でも凄い数…
慌ただしい数の大軍の音
ニカ
そう言えば、ご主人様が魔王が攻めて来るって…
ニカ
ご主人様、大丈夫かな…
ゴーン！ゴーン！
ニカ
日暮れの鐘…
教会の鐘が日暮れを告げる
ニカ
今日も死ねなかった…
ニカ
ご主人様…ごめんなさい
ニカ
……
ニカ
うう…会いたいよ
ニカは眠りに着いた
ガガガガン！
ドゴオオン！
ニカ
ひっ…
ただ事じゃない事は、ニカにも分かった
ニカ
魔王！
ニカ
ご主人様！ご主人様！
ひゃああ…嫌ああ…
ニカ
ああ…
ぎゃあああ…助けて…
ニカ
皆んなが殺さてる！
ニカ
ご主人様逃げて！
シーン…
ニカ
静かになった…
ニカ
ご主人様ああぁぁぁ！
自分の声が静まりかえった地下に響き渡る
ニカ
ど、どうしよう…
カツカツ…
ニカ
誰か降りてきた
階段の音、何者かが地下に降りて来る
ニカ
魔王…
ニカ
ご主人様は殺さたの？
ニカ
私も…
ニカ
でも、これで楽に…ご主人様のもとに…
ニカ
また可愛がって下さい…
バァン！
ニカ
ああ…ついに
勢いよく扉が開かれた
阿鼻
……
ニカ
貴方が…
阿鼻
阿鼻でーす！
阿鼻
恥ずかしながら戻って来ました！
ニカ
皆んな殺したの？
阿鼻
ああ？ああ！うん殺した！
阿鼻
何か俺にイチャモンつけてきた馬鹿がいたから！
阿鼻
社会的に！
阿鼻
何かむしゃくしゃしたから話し全部消しちゃった！ごめんなさい！
阿鼻
また続き書くんでよろしくね！
ニカ
ご主人様は？
阿鼻
もういいって！
ニカ
ねえ！ご主人様は！？
阿鼻
俺はこの世界の神やぞ！
阿鼻
お前は今日から
ニカ
え？
阿鼻
コンビニ店員だ！
阿鼻
世界一のコンビニマスターをめざせ！
阿鼻
敵は強敵、セ〇ンイレブンだ！
ニカ
えぇえぇぇぇぇ！？
阿鼻
じゃあ、皆んなまたよろしくな！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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