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俺の自慢の妹。

俺の自慢の妹。

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俺の自慢の妹。

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2021年05月28日

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『_____ちゃん!!』

…声が聞こえる。

これは夢だろうか___。

これは、俺が小2の時の話。

家に帰ると、知らない女の子が家にいた。

瑠斗

ママ、この子はだぁれ?

この子は明音ちゃん。

今日からあなたの妹よ。

明音と言われた女の子は…すごく汚れていた。

瑠斗

どうしてそんなに汚れてるの?

この子はね、ママのお姉ちゃんの子供なの。

でも…事情があって、ここで暮らすことになったの。仲良くしてあげてね!

この時の俺は、まだ何も知らなかった。

明音が、どれだけ辛い思いをしてきたのか___。

明音はすごく元気で、走り回るのが大好きで、笑顔が可愛くて、そしてとっても優しい子だった。

弱ってる虫を病院に連れて行ってあげたのには、すごく驚いたw

俺が中3、明音が小5の時だった。

お母さんに、明音の小さい頃について話された。

明音は小さい時、本当の母親から虐待を受けていた。

だから、あんなに汚れていたのだ…

それに気づいた旦那さんは、明音を俺のお母さんに預けたらしい。

その話を聞いた時、俺は何があっても絶対にこの子を守ってやると誓った。

そう、決めたはずなのに____。

俺が高2、明音が中1の時だった。

俺は…事故に遭ったんだ。

信号無視の車に跳ねられ、意識不明となった。

そして、目が覚めた時には…俺の右手がなくなっていた。

俺は絶望した。

ああ、これじゃ明音のことが守れないじゃないか。

そんな自分が情けなくて悔しかった。

それからの生活は、大変だった。

俺は右利きだから、余計に不便だった。

勿論、1人で全部はできなかった。

家族に支えられながら、生活していた。

ある日俺は、明音に

瑠斗

頼れないお兄ちゃんでごめんなぁ…

と言った。すると明音は

明音

んーん?お兄ちゃんは、かっこよくて優しい私の自慢のお兄ちゃんだよ!!

その言葉を聞いた時、俺は泣いてしまった。

こんなに可愛くて良い妹がいるだろうか?

そして月日は流れ…

今日は、明音の結婚式だ。

俺は号泣してしまった。

明音に引かれるほど…

それほど俺は、嬉しかったんだ。

でも、それと同時に寂しくもなった。

相手は俺の自慢の親友『光汰』だ。

クールな性格だけど、とても優しいから明音も幸せになれるだろう。

今までたくさん辛い思いをしてきたから、これからは幸せな人生を送ってほしいと思う。

いつまで経っても、明音は俺にとって大切な妹だから___。

俺は『サンドラ』と結婚することになった。

大人しい性格だけど、とても心優しくて可愛い女の子だ。

妹と2人暮らしだけど、誰よりも強い心を持っている。

そんな彼女に惹かれ、プロポーズしたのだ。

そして今は、娘の『杏菜』と3人で幸せに暮らしている___。

❦ℯꫛᎴ❧

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コメント

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うわぁぁぁ(

ユーザー

お幸せにににに( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )

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