ユカ
好き…なんだ
ユカ
ユウジのこと
ユウジ
…
ユウジ
ありがとう
ユカ
あまり…嬉しくない?
ユウジ
どうして?
ユカ
反応が微妙なんだもん
ユウジ
まさか
ユウジ
めちゃくちゃ嬉しいよ
一度目なら、だけど
ユカ
じゃあ…
ユウジ
うん、よろしくね
ユカ
…!
いつもの様に
彼女の顔がぱぁっと明るくなる
これ以上この関係から
〝進みやしない〟
そう、分かりきっていても
俺は毎週日曜日の
彼女の告白に
『ありがとう』と言い続けた
ユウジ
…
この事実を彼女に伝えたら
この関係から進むのだろうか?
それとも
また忘れてしまうのだろうか?
ユウジ
どうせ忘れてしまうなら
高鳴る鼓動を胸に感じながら
俺は今から
彼女に告白をする