夏夜 紗々悠
父親
母親
夏夜 紗々悠
パチン!!
父親
夏夜 紗々悠
俺は小学6年の頃____3年前
将来の夢は?
いろんなとこで聞かれた
わからない、わからなかった
たまたま見たのが怪盗マオが盗む瞬間
一言で言えば凶悪犯罪だろう
ただその場にいるすべての人間の裏を描き見事に盗む
カッコいい
それ以外で表現できなかった
被害者ヅラしてるけど俺はただの頭がおかしいやつ
先生
先生
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
先生
先生
先生
夏夜 紗々悠
先生
夏夜 紗々悠
先生
先生
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
先生
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
先生
夏夜 紗々悠
先生
夏夜 紗々悠
屁理屈だけれど
“ちゃんと”とか“まとも”が嫌いだった
曖昧なほかない
そうやってバカな夢見てたけど
お世辞にも綺麗とは言えないが少なくとも他より豪華な部屋が俺の唯一の姉
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
結夏姉の個室
容姿に関しては激似
長女ということで特別扱いはされていた
にも関わらず俺に優しくしてくれた
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
どんな馬鹿げた話をしても笑わずに聴いてくれた
反対もしなかった(当たり前だが賛成はされなかったけど)
決めるのは俺だとずっと言っていた
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
夏夜 紗々悠
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 結夏
夏夜 紗々悠
一般家庭で言うと母親っぽい役割もしてくれた
結夏姉だけで俺には興味の微塵もない両親だったから
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
流石に中学に入るとわかった
あくまでもマオは犯罪者だと
もしマオもミスをすれば即死刑級だと
でもずっと憧れだった
なんでかはわからない
俺が知れるほどに大きく報道されていながらも俺が知ってからでも2年は捕まってない
すっげ
中学2年のとある日だった
夏夜 紗々悠
朝起きると両親はいなかった
結夏姉は1年前に高校へ行くため家を出た
俺に言い残したのは3年経ったら戻ってくるとだけ
つまり両親がいないと家にはおれしかいないことになる
紗々悠へ 父さんと母さんは出かけます いずれ帰るからそれまで待ってて。 がんばって サヨナラ 父、母
置き手紙があった
夏夜 紗々悠
普通に考えて今ならわかるが出かけたんではない
両親は俺を捨てた
多分成長してお金がかかるため俺を飼えなくなったんだろう
飼うっておかしい?
両親はずっとそう言ってたけどな
夏夜 紗々悠
大家
夏夜 紗々悠
大家
夏夜 紗々悠
大家はすぐ俺を殴る
大家
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
大家
大家
大家
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
大家
夏夜 紗々悠
両親が逃げてから俺は傷だらけだった
そんなことで2週間
両親はいた頃からも家賃を滞納していた
とうとう大家に追放された
その分まで俺が殴られて…
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
家を出る際結夏姉が高校は暑いところにあるからと
俺にくれた大きいけど暖かいマフラー
とても暑いところではつけられないくらいに暖かい
物理的温かさもあるが、俺は結夏姉の暖かさも感じた
俺が住んでたのは寒い所
それを首に巻いて家を出た
住む場所もないし金もない
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
夏夜 紗々悠
本当に盗むしか手段がなくなった
生きていくにはそれしかないから
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