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呪縛
やっと真面目に自己紹介をやる気になったか
雨原零
はい
呪縛
精神状態が安定しているようでなによりだ
雨原零
そんな大袈裟な
雨原零
別に病んでいるわけでは
雨原零
そういう診断を受けたわけでもなかったですし
呪縛
病院に行かないで
どうやって診断を受けるんだ
どうやって診断を受けるんだ
雨原零
それはそうかも？
呪縛
ということで、
呪縛
病んでる疑惑のある
雨原零について
深掘りしていきまーす
雨原零について
深掘りしていきまーす
雨原零
よろしくお願いします
呪縛
雨原零は作者にあたる
人間なんだよね
人間なんだよね
雨原零
ええ
呪縛
そういえば前にやった
自己紹介では
なにも素性を明かしていなかったな
自己紹介では
なにも素性を明かしていなかったな
呪縛
どうして心境に変化が？
雨原零
理由はないです
呪縛
まあそう言うとは
思っていたが
思っていたが
呪縛
呪縛
まず一つ気になったのだが
呪縛
お前の作品ではタブーとなっていた色恋沙汰の話が今作に多く出てきている理由はなぜだ
雨原零
タブーではなかったわ
雨原零
ただ、
雨原零
周りが言うような煌びやかな恋愛なんてしたことあまりないからかける自信がなかったの。
呪縛
……なんか、お前らしい
呪縛
聞かなきゃよかった
雨原零
そこまで言わなくても
呪縛
今作がドロドロなのはお前の経験談の集大成だからってことか
雨原零
ドロドロなのは認めるけれど私の経験談の集大成と言われると誤解があるわ
雨原零
私は駆け引きとか落とすとかには縁がないけれど
雨原零
恋愛に縁がない人間ではないわ
呪縛
逆にそれらに縁なくして
どう恋をするんだ
どう恋をするんだ
雨原零
自然に、よ
呪縛
色恋沙汰に
自然なんてあるものか
自然なんてあるものか
雨原零
アピールなんてしなくたってもともと自分磨きして、自分の素性オープンにしてれば
雨原零
馬の合う人と出会えるわ
雨原零
恋愛に限らずね
呪縛
なるほど
呪縛
なんか恋愛テクニックの話になってきてるな
雨原零
いえ、世渡りテクニックよ
呪縛
お前の生き方は無防備すぎる
呪縛
これで世渡りできるわけないだろ
雨原零
それは一理ある
呪縛
一理も二理もあるよ
呪縛
どうやってそれで生きてきてるんだよ
雨原零
信用できない人間には素性を明かさなければ生きていけるわよ
呪縛
そもそもお前のような人間に合う奴って誰だ
雨原零
二、三人いるわよ
呪縛
その二、三人以外お前の素性を知らないのか
雨原零
まあそうなるわね
呪縛
予想はしてたが人間不信キャラなんだなお前
雨原零
そうね
雨原零
でも別に生きている分支障はないわ
呪縛
そのお前に起こった人間不信のきっかけの出来事が「群青色バージンロード」の欄干橋紫檀に起こった出来事ってことか
雨原零
そうねぇ……
でもそうではないわ
でもそうではないわ
呪縛
違うのか
雨原零
ええ、違うの
雨原零
その時の出来事については今でも思い出すと虫唾が溢れ出すわ
雨原零
だから書けないかもしれないわ
呪縛
この前と言ってたこと違うような
雨原零
書こうと思ったら
手が止まっちゃったの
手が止まっちゃったの
呪縛
で、その出来事って？
雨原零
幼少期のいじめね
呪縛
ああ、あの時のな。
呪縛
でもこの前街中であの子とすれ違った時普通だったじゃないか
雨原零
まあそれは、大人だもの
呪縛
まあそれもそうか
呪縛
お前にもお前なりに、色々あるか
雨原零
そりゃあ、ね
雨原零
永遠に憎しみは燃え続けるだろうけど
雨原零
穏やかに振る舞うの
雨原零
そうやって罪悪感を人に植え付けて
雨原零
私生きてきたの
呪縛
お前、怖いな
雨原零
ふふ、悪いことはするなってことよ
雨原零
相手から一生恨まれるか、相手との器の大きさの違いに苦しめられるか
雨原零
それが怖いなら人には優しくすべきよ
呪縛
そうだな
呪縛
人に悪いことをしたあと怖いのは復讐だけじゃないんだな
雨原零
ええ
雨原零
人を苦しめるようなことをしている人間は今すぐ改めるべきね
雨原零
大人になってから、永遠にその出来事はあなたの尊厳を傷つけ続けることとなるわ
雨原零
誰かに悪いことをした人間がね、
雨原零
一番怯えるのは被害者からの愛なの
呪縛
急に宗教者みたいな話だな
雨原零
別に彼彼女を神様に怯えて許してるわけじゃないわ
雨原零
でも、私、前に進まなきゃだから
雨原零
私のこと待ってる人はもう何人もいるから
雨原零
強く生きなきゃなって
呪縛
それが大人になるってことか
雨原零
そうだと思う
雨原零
だからいつかは、あの時のこと書きたいの
呪縛
頑張れ
雨原零
ええ
雨原零
以上、雨原零の素性でした
呪縛
怖いやつだったな
雨原零
そうかしら？
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