魔王
あ。村やっと着いた
ヴィゲル
着きましたねやっと村に
魔王
もうさ。足がガクガクなんですけど
ヴィゲル
なんか、産まれたての子鹿みたいになってますもん
魔王
とにかく、村に着いたからやる事は1つだよな？
ヴィゲル
はい。宿をとって今日はもう寝る！ですよね？
魔王
そのとーり！！さぁ、早く行くぞ宿に……
それから魔王とヴィゲルは宿を取り
各自の部屋で一時的な休憩をとった
魔王
うがァァァァァ……もう無理歩けない。我もう外に出たくない。
魔王
マジでさぁ……あの草原広すぎる！！なんでなの？なんで我はこんな思いしてまで魔王倒さないといけないの？
魔王
いいじゃん別に！今のところ魔物による被害は少なくとも我の周りは起きてないしむしろさ
魔王
魔王のお陰で世界が更に平和になってるじゃん。それを止めろというのか？
魔王
世界に貢献してるあの魔王様を止めろというのか？まぁ、我も一応魔王なんだけどね
魔王
あーあ。我はここでグダグダしてたいなぁ。この村意外と住みやすいし自給自足だから買い出しも必要なし
魔王
狩りもちょっと出来るし、野菜を育てれば飯も確保出来る。もう我の終着点はここなんだよ
魔王
ここなら、何していても大丈夫だから……我も……ここに…………住む………か…………な。
疲労のあまり魔王は寝落ちした！
その頃ヴィゲルは……
ヴィゲル
ふぁぁぁあ………眠すぎるな。僕も流石に眠いな。ここに来る時あれだけ魔法使ったからな
ヴィゲル
MPはスッカラカンだし、やる気もスッカラカン。とりあえずあと2日はこの村で生活したい
ヴィゲル
なんか、この宿の女将さんが美味そうな料理作ってたし、それ食べて幸せな気分になって一日を閉めたいなぁ……
女将の手料理がかなり待ち遠しいようであった。その夜……
ヴィゲル
ん？もう夜なのか。ちょっと本に夢中になってたな。やっぱり【戦士はこうあるべき！！】ていう本買って正解だな
ヴィゲル
戦士は常に前に立ち仲間を守ることが大切！ これができればいつかくる可愛い女の子が僕に惚れるかも……
ヴィゲル
なんて、現実はそんなに甘くないよね。現にウルターニャさんはこんなの当たり前だろ感をだすからなぁ
ヴィゲル
あの人絶対女性ではないでしょ。骸骨見ても動揺しなかったし、植物の敵と戦った時もあんまり動揺してなかった
ヴィゲル
もしかしてウルターニャさんは、中身女性ではないですね。そうに違いないね！
※正解です。彼女は中身男です
ヴィゲル
まぁ、いいや。とりあえずご飯食べないと、ウルターニャさん起きてるかな？
ヴィゲルは自分の部屋を出てウルターニャの居る部屋の前にと行き、ノックをしてみた。
ヴィゲル
ウルターニャさん？そろそろ宿のご飯の時間ですけど？起きてます？
魔王
……………
ヴィゲル
返事無し？扉の鍵は空いて………る。
ヴィゲル
ちょっと入りますよ？失礼します……
ヴィゲル
部屋の中は意外と綺麗にしてるみたい。ん？ウルターニャさん寝てるのか？起きてください。ご飯の時間ですよ
魔王
んー……あとで………お願い
ヴィゲル
ダメですから！早く行かないと女将さんに怒られますよ？
魔王
あ………それ…………返せ！
ウルターニャの攻撃！
寝ぼけたパンチ！会心の一撃！！
ヴィゲルに23のダメージ！！
ヴィゲル
ふぁ！？そこは………1番……やってはいけない…………攻撃や………確実な会心の一撃だせるか………………ら
魔王
………あれ？我の隠しておいたリンゴーンは？てか、うわぁ！？なんでヴィゲルがここでくたばってんの？
ヴィゲル
………おはよう……………ございます。夜食が出来てますから……………食べにいきましょ……………う…………バタッ……………
魔王
あ。力尽きた。まぁ、いいや。我も腹が減っていたんだよ。ちょっと飯でも食べに行こうかなぁ♪
魔王
………あー！食った食った。まさか、人間の飯がこれ程上手いとはな。これが料理と言うやつだな
ヴィゲル
あの〜。僕一切の食べてないんですけど………
魔王
それは勝手に人の部屋で寝ているお前が悪い。てか、やっぱりお前デリカシーないよね？
ヴィゲル
それは、誤解ですって……ただボクはウルターニャさんを起こそうと…………………
魔王
言い訳を聞いてる訳では無い。まぁ、私の中でお前はもう【変態さん】の称号が贈られてるから
ヴィゲル
なんか、ものすごい不名誉な称号なんですけど……
魔王
で？なんでお前は私の部屋にちゃっかりいるんだ？
ヴィゲル
この後の予定を考えないといけないと思いましてね……
魔王
お前なしでも私ひとりで考えてるんだけど……【いつも】ね？
ヴィゲル
はい………。その反省を踏まえてここにいる次第でございます
魔王
まぁ、いいわ。なら、今後どうするかちょっと考えてくれない？
ヴィゲル
ちなみにこの後行く村は何処なんすか？
魔王
この村の次は【クライ村】に行こうと思ってる。
ヴィゲル
なるほど。じゃあクライ村に行くならそれなりの装備に、情報も必要じゃないですか？
魔王
まぁ、そうだな。この村の人達ならクライ村に行くために簡単なルートなんか知ってそうだしな
ヴィゲル
なら、僕が村人にいろいろ聞いて回っていこうと思います。それで、その情報を元にクライ村に行きましょうよ？
魔王
情報を集めてくれるならその案に反対はしない。じゃあ、私は私でやる事あるから情報収集は任せたからな？
ヴィゲル
任せてくださいって！出来る男は一味違うってとこ見せますから！
魔王
まぁ、私の中では【変態さん】で定着してるんだけどな
方針が決まり二人は各自の部屋に戻り次の日を待つことにした
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