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#ミステリー
翠琉
16
#闇バイト
るしゅ
679
#心理戦
鬼霧宗作
406
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廊下をゆっくりと歩く。
もはや、ほとんどの生徒は校外へと出ており、残っている人間も限られている。
そして、瑠奈の性格上、必ず彼女はまだ校内にいるはずなのだ。
なぜなら、外よりも学校の中のほうが、彼女の立場が優位になるからだ。
そして、美佐子も校内に残っている。
なぜなら、彼女は自分1人では何もできない人間だから。
瑠奈という後ろ盾があってこそ、ようやく日向の前で偉そうにできるのだ。
そう、あいつは虎の威を借る狐。
だから、その効力が絶対的に発揮される瑠奈のそばから絶対に離れない。
強いて言うならば、瑠奈辺りは男子を何人か引き連れていそうな気もする。
彼女には親衛隊がいるから。
ふと、とある教室を通り過ぎようとした、そ時のことだった。
いきなり教室の扉が2枚同時に開く。
ひなた
日向の前方から飛び出してきたのは、クラスメイトの木村だった。
そして、振り返ると、すでに肩からかけたバッグに飛びつく曽根神。
ひなた
日向はあっさりとバッグを奪われ、そして続いて前方から風を切る音が聞こえる。
別に運動神経が良いわけでもないし、そこまで反射神経があるとも自分では思っていない。
しかし、それが脳天に振り下ろされる直前、体を捻って直撃を回避する。
ひなた
脳天への直撃は回避できたが、もろに肩へと一撃が入ってしまった。
よりにもよって、右肩をやられたものだから、そこから先がジンジンと痺れ、一時的であろうが感覚を失う。
お守り代わりの刀は、腰の左脇に差してある。
痺れて感覚を失ってしまった右手では、刀を抜くことはできない。
そねがみ
そねがみ
そねがみ
きむら
先ほどは反射的に回避することができたが、しかし何度も上手くはいかない。
今度は変速的――明らかに日向の足を狙った一撃を、もろにくらってしまった。
ひなた
悲鳴にならぬ悲鳴を上げて、その場に片膝をつく。
骨は折れてはいないだろうが、痛みと痺れが全身へと広がって行く。
そねがみ
きむら
あっけない決着。
もう一度、脳天にバットを振り下ろされたらアウトだ。
なんとかして立ちあがろうとするが、しかし片足が言うことをきいてくれない。
まるで、神経が繋がっていないかのような感覚。
しかし、辛うじて口は開けた。
ひなた
そねがみ
そねがみ
ひなた
彼女のカウントダウンには、明確な理由があった。
市役所――。
職員
職員
職員
職員
ひなた
ひなた
職員
ひなた
ひなた
職員
ひなた
日向のカウントダウンと同時に、曽根神が両手で抱えていたバッグが閃光を放った。
そして、そのまま時間差で爆炎が上がる。
曽根神が悲鳴をあげる暇はなかったことだろう。
むろん、そんな至近距離で爆発を喰らえば――両手は吹き飛び、そして身体へのダメージも半端では済まない。
そねがみ
辛うじて吹き飛ばされなかった顔は、下半分が真っ黒になっており、消し炭となった口らしきものから、苦しげに呼吸を漏らすだけの曽根神。
そねがみ
情けなく呟くと、その場に両膝をつき、そのままの勢いでうつ伏せに倒れた。
少しだけ痙攣していたが、すぐにその動きは収まった。
絶命したのだろう。
きむら
曽根神は撃退できたものの、しかし日向が身動きを取れないことに違いはない。
曽根神が死んだことに、明らかな動揺を見せている木村が、バットを振り上げた。
きむら
きむら