未完成な君との世界

深澤side

そして30分後。

照に運転してもらって○○の家の近くの駐車場に停めてそこから歩く事にした。

○○の家はセキュリティが万全なマンションだった。

多分SnowManの中で1番お金稼いでるんじゃないかって思う○○の家だからめちゃくちゃ広い。

そして、○○の部屋の前まで行った。

みんな表札を見てびっくりしてる。 そこには、

一ノ瀬

そう書いてあったからだろう。

俺は慣れた手つきで○○の家の鍵を開ける。

○○の部屋には生活感が全然なかった。

必要最低限のものしか置いてない。

まるで病室の様に殺風景だった。

でも、違った。

○○の部屋だけは。

○○の部屋だけは俺らのグッズて溢れていた。

そこだけ、時間が止まっているように。

団扇やペンラ、写真や雑誌。

沢山あった。

俺は躊躇いつつも○○に貰った手紙に入っていた鍵を使って引き出しを開けた。

そこには、手紙と箱、そしてカメラがあった。

箱はメンバーカラーの箱があった。

箱には丁寧に、 Tatsuya.F Daisuke.S Syouta.W Ryota.M Hikaru.I Ryouhei.A Koji.M Ren.M Rule

と刺繍されていた。

その隣にある封筒には、

『○○からみんなへのプレゼントです。 一人一人デザイン変えてみたりしたんだ！ 喜んでくれるかな？ 本当はもっと前に渡すはずだったんだけど。間に合いそうになくて。 離れてても一緒だよっていうメッセージです。 つけてくれると嬉しいな♡ つけてくれなきゃ呪うよ？‪笑 なんて言うのは嘘で、別に捨ててくれても大丈夫です。 ただ、みんなに持っておいて欲しかった。 っていうわがままだから。 カメラも見てね？』

カメラを見ると、

翔太がツボっている写真

あべちゃんならが観覧車でめっちゃはしゃいでいる写真

こーじがゴイゴイスーしている写真

佐久間がバク宙している写真

照が運転している横顔

めめが服を選んでいる写真

ダテさんがPartyTimeしている写真

らうが制服着てお菓子食べてる写真

俺がクレーンゲームではしゃいでいる写真

9人が寝ている写真

1人1人の寝顔のアップも

カメラ目線も

日常っていう楽屋

2人で話している所や

ラウとこーじがめめに抱きついて

めめが俺らに助けを求めているところ

今でも鮮明に覚えている。

隣で笑っている君の事を。