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#バトル、ファンタジー、
聖杯
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フェルノ液
#ご本人様には関係ありません
𝕐𝕌𝕀
42
36
行くところなんかなかった。
それでも、何も考えずに足を動かす。
ただただ消えてしまいたくて。
胸が引き裂かれそうになるのをぐっと堪えてひたすら歩く。
死にたい。
死にたい。
死にたい。
死んでしまいたい。
だけどどこかで、違う誰かが、助けてと叫んでいた。
そう簡単に来るわけないのは、自分がいちばん知ってるくせに。
神様なんか、いないんだから。
莉犬
どこまで歩いたのか分からない。
どのくらいの歩いたのかも分からない
流石に疲れてしまって、適当に公園のベンチに座り込む。
耳を澄ますと色んな音が聞こえる。
酔っぱらいの大笑いしている声。
車のエンジン音。
6月の風の音。
救急車のサイレンの音。
世界は音で溢れてる。
俺の気持ちなんかと裏腹に。
世界の音は途切れない。
そんな音の中。
複数の足音が混ざって、どんどん近くなっていた。
莉犬
あまりにも身近に音が聞こえた時。
不審に思って顔を上げた。
ころん
莉犬
るぅと
ジェル
ななもり。
莉犬
話せなかった。
なにか話せば殴られると思ったから。
それに、もう誰とも話したくなかった。
だから俺はひたすら黙った。
ななもり。
何も話さない俺に観念したのか、紫の人が話題を変える。
でもさ。俺、もう帰るところないから。
俯いてばかり。
そろそろ、この人達の顔にも困りが出てきた。
さとみ
今までずっと黙ってたピンクのイケメンが口を開く。
他の人の顔が曇る。
ジェル
ころん
るぅと
分からない。
考えるのも出来ない。
家について行っても、何をするのか分からない。
だけど、なんだか変に優しさが胸に染みた。
莉犬
気づけば視界が歪んでいた。
ころん
莉犬
初めて声を絞り出した。
絞り出した、だからか細い声しか出なかったんだけど。
るぅと
さとみ
ジェル
ジェル
るぅと
黄色の人が、俺の優しく手を伸ばす。
少し迷ったけど、俺も手を伸ばして、手を掴む。
黄色の人は、ホッとしたように表情を緩めた。
そして、手を引かれるように真夜中の道を、6人で歩いた。
コメント
5件
え〜もう第2話でこんなに苦しいの!?😭💦 主人公の「消えたい」って気持ちがひたすら歩く描写に重なって、胸がぎゅーってなったよ…「神様なんかいない」の台詞、すごく刺さる。 そこへ現れた6人の優しさ、特にジェルさんの手を差し出したシーンが一番グッときた!少し迷って掴み返すところ、小さな希望みたいでじんわりしたよ🌸 続きが待ち遠しい!推す🏆💕