ある日、俺は電車の中で小さい男の子と、そのお父さんが話しているのを聞いた。
息子
パパ!パパはいつも何のお仕事をしてるの?
父親
パパはな、プールで仕事をしているんだ
父親
プールにいる人達を見守るんだよ
息子
えー、ずるーい!
息子
プールで仕事してるならプールで遊べるじゃん!
父親
はは、そんなことはないよ
父親
ちゃんと見守ってなきゃ他の従業員さんに怒られちゃうし
父親
何しろパパはプールに入りたくないからね
息子
そうなの~?じゃあ今から行くプールも入らないの?
父親
そうだよ
父親
というか、今から行くプール、パパが働いてるところなんだ
息子
へー!そうなんだ!
父親
きっと気に入って、ずっとプールに入ることになると思うよ
俺はこの父親の話すのを聞いて「まさか」とは思ったが、その時点で確証は無かったので何も聞かなかったことにし考えないようにもした。
しかし俺の予感は的中した。
一週間後、電車内で見た男の子はある場所で発見された。
大学病院のホルマリンプールで哀れな水死体となって
犯人はその父親。ホルマリンプールの監視のバイトをしていたようだ。
逮捕後、「死体がたくさん収容されているホルマリンプールなら、死体が一つの増えてもバレないと思った」と供述していた。






