TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

実は昔から変な夢ばかり見る

変と言っても、夢特有の"変なやつ"ではなく

今日と同じ1日が繰り返されるだけの夢

千歳

美蘭ー

美蘭

おーい、センパイだぞ〜

同じ高校の千歳を好きになったあとも、変わらずただ、毎日が2回あるように

まったく同じことをする夢だけを見ていた

それなのに最近の夢は都合がいい

美蘭

え!恋、セナくんと付き合ったの!

美蘭

めちゃくちゃ以外なんだけど

う、うん…

美蘭

えーめっちゃいい♡

だからさ、美蘭たちと4人で家でゲーム会でもしよ

それだったら美蘭たちもうまくいくかもだし

美蘭

…ふふ、ありがとう

美蘭

(その日はセナ…瀬奈くんの部屋でゲームをして)

美蘭

(千歳とは話せたけど、2人にはなれなかった…いや)

美蘭

(千歳が2人になってはくれなかった)

千歳は"響木セン"でいるときは優しいし完璧な対応をする

でも、"音星千歳"はセンとは違う、高校生の男の子。

美蘭

(…同じユニットでも、佐倉瀬奈と佐倉セナではなんの違いもないのになぁ)

美蘭

(まああの人は素が無邪気で純粋ないい子だし…)

美蘭

美蘭

(…なんにせよ、この夢はまだ私は知らないけど)

美蘭

(頑張って夢の私が作り出した2人の空間なんだろうから)

美蘭

(これがただの今日の夢でも…入り込んじゃった私が完結させちゃダメだよね)

美蘭

(…夢……なら、いいんだけど)

美蘭

(…千歳たちもあのとき夢の話をしてた)

美蘭

(入り込む…とかなんとか聞こえた)

美蘭

(だとしたら本当にこの状態が入れ替わってる…としたら)

美蘭

(…戻らない方が、幸せなのかも)

美蘭

はええ…なにそれ

美蘭

難しいなぁ…私じゃなきゃ理解できないよそんな話

千歳

まあ…経験してないと信じがたいわな

美蘭

うーん、私夢とか記憶とかはよく分かんないなぁ

美蘭

ふつうのしか見ないし

雨莉ちゃん

美蘭さんもそうなんですね…

美蘭

(…ふつうこんなに芸能人に囲まれまくったら冷静でいられないだろうけど…)

美蘭

(それくらい、友達を助けたい想いが強いのかな)

美蘭

私も…早く戻ってしなきゃならないことがあるから

美蘭

違う世界とか…よく分かんないけど、信じて協力するね

美蘭

(…それにしても……)

美蘭

(千歳、なんだか雰囲気違う…?)

美蘭

(いや、私のいる世界との違うはたったの数日なんだから…そんなことあるはずない)

美蘭

(…でも、なんだか───)

美蘭

赤チケ………

瀬奈

センパイ?

千歳

ん?ああ、一応言っとくけどアレ落としたんじゃないからな

千歳

俺が雨莉のバッグに入れた

雨莉ちゃん

そ、それ…めっちゃ焦ったんですけどー…

美蘭

(雨莉ちゃんと…出会って、変わった………?)

美蘭

私……帰るね〜

千歳

え?

美蘭

はぁ…ほんとムカつく

美蘭

こっちの方が都合いいのにさぁ…

千歳

美蘭?

美蘭

美蘭センパイ、だぞ

美蘭

私、やらなくちゃいけないことが…あるんだ

美蘭

だからそれから戻ってきたらもう一度、話聞いてほしい

美蘭

バイバイ

千歳

?あ、うん…?

美蘭

(…バイバイ、現実よりちょこっとだけ、私に優しい世界)

美蘭

(…私は私の現実に、戻らなきゃ)

美蘭

(雨莉ちゃんって子の学校はここだっけ…?)

美蘭

(控え室の前で聞こえてた情報しかわかんないな…)

美蘭

(どうせなら私も変な夢を見るって伝えて入れば良かった)

美蘭

(気になって盗み聞きしたけど…あんまり情報がないな)

 

雨莉ー?

美蘭

雨莉ちゃん

あれさー、今日───

美蘭

雨莉ちゃん!

雨莉ちゃん

…へっ?はい、え!?み、美蘭さん!!?

 

え、ほんとだ本物?雨莉知り合い?

雨莉ちゃん

いや…

美蘭

…あ

美蘭

(まあ…元々知り合いではないんだけど、でもそっか)

美蘭

(この世界の雨莉ちゃんは夢のこと知らないのか)

美蘭

今ね、調査してて…えっと、友達のこと教えて欲しいんだけど

 

不審者…?

雨莉ちゃん

ちょ、唯兎!ていうか美蘭さんってちょっと変わってる人だってよく報道されてるでしょ

美蘭

失礼な!

美蘭

(この子は…もしかしたらBくんかな?)

美蘭

(Aちゃんを探してるんだけど…)

雨莉ちゃん

ていうかすみません、あたし友達っていう友達がそんなにいなくて

美蘭

へ?えっと…

美蘭

(…いない?友達でさえ、ないの?)

美蘭

(私たちの世界とはぜんぜん違うってこと…?)

美蘭

じゃあ…夢について、聞いてきた子は?

雨莉ちゃん

へ?

 

あ、いたじゃん、あれじゃん、雪城!

雨莉ちゃん

あー!なんか聞いてきたね、でもそういうのでいいのかな?

雨莉ちゃん

ただ夢を見るか聞かれただけだよ

美蘭

雪城…さん

美蘭

分かった、ありがとう

 

教えて良かったの?

雨莉ちゃん

分かんないけど…美蘭さんだからいいんじゃない?

雨莉ちゃん

アレだよ、センくんのセンパイだよ

 

あ、そうなんだ

美蘭

(…ファン……)

美蘭

(…雪城さん、どこにいるんだろう)

この作品はいかがでしたか?

516

コメント

6

ユーザー

な、なんか予想以上に美蘭センパイの対応が落ち着いててびっくりなんだが……!!いくら千歳くん達の話を聞い(盗み聞きし)ていたとはいえ、自分が別世界に飛ばされて冷静に判断して行動する、なんて凄すぎる……✨✨ でも、美蘭センパイにとってはX世界の方が嬉しいよね…… X雨莉ちゃんのところに辿り着いたけど、そっちの世界では雨莉ちゃんと芽生さんはただのクラスメートだし……。とは言え、

ユーザー

十和くん本当に夢見るかどうかだけ聞いたんだ…笑 てかたしかに雨莉ちゃんこんな冷静におしのまえで話せるのすごいね… そして美蘭さんの夢!美蘭さんは同じことの繰り返しっていったけどそれが最近変わってるってことは本当はずっと向こうの世界の一日を見てたってことかな…?

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚