- リクエスト編 -

元気な声に導かれ、

暗かった視界を、 思いっきり開く。

目の前に映った 光景は ——

1つ1つが美しく輝き、

私たちを照らして くれている様な星たちが、

空全面に、 広がっていた。

私は驚き、 そぬがいる方を見る。

そぬは、ニッコリと 笑いながら言った。

えへへと言いながら 頭を掻く姿は、

本当に、 輝いていて。

そんな彼が私の為に 用意してくれたって思うと、

破裂しそうなほど心臓が 鳴り止まなくなる。

もう1度星空を見て、 また、そぬを見る。

同じくらい輝く 2つの “ 星 “ に、

私は、口角が 上がってしまった。

すると ——

そぬが、さっきとは 違った声のトーンで、

まるで別人の 様に言い出した。

私は、一瞬戸惑った。

目の前には 星しか見えないのに、

何故このタイミングで “ 月 “ が出てくるのか。

でもそれは、3秒も 経たない内に理解した。

嬉しくて、鼓動が高鳴っていく 心臓に拳を置き、

私は、返した。

向かい合った私たちに、

私は、ずっと溜め込んでいた 気持ちを表す。

そぬは、驚きのあまり 肩を震わせて、

いつも大きい目を 更にまん丸にして、

私の目を見た。

私が映った黒い瞳が、 情熱に満ちている。

まさかの同じ思い だったのが、嬉しくて、

でも、ちょっと悲しくて。

なんとも言えない表情で、 私もそぬを見つめた。

すると ——

ぎゅっと、温かく 優しく私を包み込む。

肌寒いからこそ、 余計温かく感じる。

腰に回されている手も、

さっきまでは、 “ 幼馴染 “ だったのに。

人間って、不思議だ。

優しく包み込む腕は、 若干震えていて、

顔は見えないけど、 グスッと鼻を啜る音がする。

一旦離れて、 私はそぬを見た。

彼は、 やっぱり泣いていた。

目から涙を零し、 鼻を赤くさせながら。

私は、彼の頭を そーっと撫でた。

いろんな思いを込めて 撫でてあげると、

そぬは、昔から 喜んでたから。

手は冷たいけども、 心は温かくさせながら、

気持ちが伝わる様に、 1回1回丁寧に触る。

そんな私を、

また、温かくて優しく、 包み込んでくれた。

“ 星空 “ の下で、

私たちは、大きく輝いている 2つの星を見ながら、

『大好き』と、 お互いに呟いた。

- 𝓢𝓽𝓪𝓻𝓻𝔂 𝓼𝓴𝔂 後編 【リクエスト】 -

- END -

さぁ、皆さん！

綷のリクエスト、 𝓢𝓽𝓪𝓻𝓻𝔂 𝓼𝓴𝔂が、

無事に結末を 迎えたのですが、

ここで、皆さんが 気になったであろう点を、

紹介していこうと 思います〜♫

『 “ 月が綺麗ですね “ 』

この言葉は、『好きです』と いう意味を表しています！

直接『好き』と言えない シャイな男の子が、

使ったらいい セリフだそうです〜

『 “ 私にとって月はずっと綺麗でしたよ “ 』

この言葉は、『私もずっと前から 好きでした』という意味です！

なんだか、凄い 美しい言葉ですよね〜

私も使える日を無理矢理でも 来させたいですね〜

そして、最後、『星』！

星には、こんな 言い伝え(?)がありました！

『 “ 願いを叶える “ 』

『 “ 幸せに導いてくれる “ 』

こんな感じでっすん！

結構深い内容のお話に なってしまいました( ﾟ∀ﾟ )

ご了承ください🙇🏻‍♀️

てことで、バーイ☆