テラーノベル
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so
so
消毒液の匂いと、機械の無機質な電子音
あたまが、割れるように痛い……
俺……なんでこんなところにいるんだ……?
手足は動く
怪我は……頭の包帯だけ?
……待て
俺って……誰だ?
名前は?
年齢は?
家族は?
どこで何をしていた……?
so
呼吸の仕方がわからなくなるくらいの
猛烈な恐怖
世界にたった一人で放り出されたみたいな感覚に
手が震える
誰か、助けて
そう心の中で叫んだとき、視界の端に何かが映った
ベッドの脇にある、小さなサイドテーブル
そこに整然と置かれていたのは
so
夕日を受けて妖しく光る、紫色の宝石がついたペンダント
そして、その横にぽつんと転がされた、シンプルな銀の指輪
吸い寄せられるように、震える手で指輪を持ち上げる
so
指先から凍りつくような金属の質感
だけど、どうしてだろう
この指輪に触れた瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられて、涙が溢れそうになる
自分の名前すら忘れたのに、この感覚だけは痛いくらいにはっきりと残っている
俺は、この指輪を知っている
これは、俺が自分で選んだんだ。
自分のためじゃない
誰か大切な……特別な人に渡すために
教えてくれよ……
俺は、誰に指輪を渡したかったんだ?
so
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新連載
例え記憶を失ったとしても 〜俺って誰に恋をしていたっけ?〜
コメント
7件
マジっでさいこうです、!
どタイプすぎて泣きそう(?)
うわ、読んだ直後です。冒頭の「白い天井」で始まる記憶喪失、すごく惹きつけられました。自分が誰かすら分からない恐怖と、指輪に残った「誰かに渡すために選んだ」という身体の記憶の対比が切ない。特に「俺は、誰に愛されていたんだっけ?」という問いが、指輪の冷たさと胸の熱さのギャップを際立たせていて、もう続きが気になって仕方ないです…!
広海 菜々@年内500人目指す
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