水
いふくんがんばってるね〜
白
ほんまになぁ〜
部活も終わった午後7時頃、
隅に置かれている跳び箱に腰を下ろしながら彼らを眺める。
これまでにない真剣な顔で取り組む彼の顔を見ると、
背中を押したくなるけど、どこか置いていかれた気もする。
そんな彼に対抗心を燃やしたのか、りうちゃんとアニキが全力で練習に付き合っている。
白
僕やったらやりきらんわ……
水
僕もむり…
彼らを見ては、すごいねー、なんて吐き捨てて、ここら1週間が経った。
本気で取り組んでいる彼は凄く輝いていて、ないこ先生が惚れるのも時間の問題だと思う。
水
好きな人の為だけにここまで出来るとか凄いよ、ほんと
白
まじで付き合ったらやばない?ないこ先生捕まんで
水
それな、どーなるんだろーね?
白
お、ダンクしそう!?!?
水
まじ!?頑張れー!!
高く跳び上がる彼にエールを送も、
身長が届かずスカってしまい、悔しそうな雄叫びを上げる彼を慰めているのが伺える。
白
ダンク決めれるとええなぁ
白
そういや、いむくんもバスケ上手かったよな?
水
いやぁ…、嗜んでた程度だよ
白
うそや!!上手い奴の言い方しとる!
水
嬉しいからやめて!!
白
嬉しいんかいwww
青
お前ら〜、今日もありがとな
白
お疲れまろちゃん
水
おつおつー
黒
まろ、今日も惜しかったな、
赤
それ!!明日は決めよ!!!
青
そーやな、絶対気めたる!!
そう声を張り上げ、拳を突き上げると、
誰かに肩に手を置かれた。
桃
今日、居残りダメって顧問の先生から言われてるでしょ^^
恐る恐る振り返ると、そこには愛しの先生がいた。
青
…な、ないこせんせ……
赤
ないくん先生じゃん!
水
ぁ…、ちわっす……
黒
やばいやつやん…
白
あ、あは…
1部を除き、顔の血の気が引いていく一同を他所に、先生は声を張り上げる。
桃
早く帰りなさい!!顧問に言いつけるよ!!
青
はい!!サーセン!!!!
みな、さよなら!!と叫び、荷物を抱えて飛び出して行く。
青
あの、先生……
桃
ん、どうした?
青
マジで反省してるので…試合…
試合にだけは来て欲しい、そう伝えようとも言葉に詰まる。
桃
ふはっ、w
愛らしく、意地悪に笑った先生に唖然とする。
桃
行くに決まってんじゃん、約束も覚えてるからね
青
約束…?
桃
ダンク、決めるんでしょ?
そう言って微笑む先生。
青
はい!決めます!!
青
絶対に決めるんで…っ!!
青
決めるんで……!
青
俺だけ見ててください!!
頭を深々と下げ、照れ隠しのように走ってその場を後にした。
桃
行っちゃった…、
桃
って…、告白かよ……//
靴を履き終え、扉の前で待っていると、
やっと息を切らした彼が駆けてきた。
黒
やっと来たで!!
水
いふくん遅い!!
青
すまんすまん、っ!
白
まろちゃぁん、何話して来たんよw
赤
説教とか?
青
違うわアホ!!
青
何でもねぇから!!はやく行くぞ!
強引に俺らを押し退けて歩み始める彼を、仕方ねぇなと言わんばかりに追っていく。
黒
ほんまに初心やなぁ…w
赤
付き合えたら奇跡だよ…
水
男同士かぁ、何気に初めて見たかも
白
だからこそ本気で手伝わなな!!
青
だーもう!!はよ行くで!!
はいはい、と呆れたように、遠くから不機嫌に叫ぶ彼の元へと駆けて行った。






