水
白
部活も終わった午後7時頃、
隅に置かれている跳び箱に腰を下ろしながら彼らを眺める。
これまでにない真剣な顔で取り組む彼の顔を見ると、
背中を押したくなるけど、どこか置いていかれた気もする。
そんな彼に対抗心を燃やしたのか、りうちゃんとアニキが全力で練習に付き合っている。
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水
彼らを見ては、すごいねー、なんて吐き捨てて、ここら1週間が経った。
本気で取り組んでいる彼は凄く輝いていて、ないこ先生が惚れるのも時間の問題だと思う。
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高く跳び上がる彼にエールを送も、
身長が届かずスカってしまい、悔しそうな雄叫びを上げる彼を慰めているのが伺える。
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白
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青
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黒
赤
青
そう声を張り上げ、拳を突き上げると、
誰かに肩に手を置かれた。
桃
恐る恐る振り返ると、そこには愛しの先生がいた。
青
赤
水
黒
白
1部を除き、顔の血の気が引いていく一同を他所に、先生は声を張り上げる。
桃
青
みな、さよなら!!と叫び、荷物を抱えて飛び出して行く。
青
桃
青
試合にだけは来て欲しい、そう伝えようとも言葉に詰まる。
桃
愛らしく、意地悪に笑った先生に唖然とする。
桃
青
桃
そう言って微笑む先生。
青
青
青
青
頭を深々と下げ、照れ隠しのように走ってその場を後にした。
桃
桃
靴を履き終え、扉の前で待っていると、
やっと息を切らした彼が駆けてきた。
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青
青
強引に俺らを押し退けて歩み始める彼を、仕方ねぇなと言わんばかりに追っていく。
黒
赤
水
白
青
はいはい、と呆れたように、遠くから不機嫌に叫ぶ彼の元へと駆けて行った。
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