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尾崎
はぁ〜今日も残業っすね〜
城川
最近多いよね
城川
プロジェクトがあるから仕方ないにても…
城川
深夜まで働かされるとは…
尾崎
本当ブラックすようちの企業
城川
今日も終電逃しちゃいそうだな〜
尾崎
あ〜城川さんって家遠いんすよね
尾崎
終電逃したらどうするんすか？
城川
そりゃタクシーしかないよ
尾崎
タクシーか〜
尾崎
でもタクシーってちょっと高くないすか？
城川
そうだけど、歩いて帰るわけにもいかないし…
城川
バスもないしね
尾崎
そっすね…
尾崎
あ、そいえば俺、タクシーの都市伝説知ってますよ
城川
都市伝説…？
尾崎
黒塗りのタクシーには乗るなってやつッス
城川
黒塗りのタクシー？
城川
そんなのいっぱいあるじゃない
尾崎
いや、そのタクシーは本当に真っ黒なんすよ
尾崎
文字も線も何もない
尾崎
んで、夜遅ければ遅いほど遭う確率は上がるんです
城川
……
城川
どうしてそれに乗っちゃダメなの？
尾崎
……
尾崎
えーと、なんでだっけな…
城川
ちょっと、肝心なとこ忘れてるじゃない
尾崎
はは、すみません
尾崎
後で調べときます
城川
いいわよ怖くなるから
城川
それより仕事よ
城川
早く終わらせましょ
尾崎
うぃーす
数日後
尾崎
はぁ〜これ今日までに終わるんすかねぇ
城川
終わらせないと怒られちゃうわよ
尾崎
流石に無理ありますって
尾崎
これ2人で出来る仕事量じゃないっすよ
城川
仕方ないわ
城川
うちはブラックなんだから
尾崎
あ〜やめてぇー
城川
やめるならこれ終わらせてからにしてね
尾崎
うぃーす
深夜3:00
尾崎
終わったぁあ！
城川
はぁ〜疲れた〜！
尾崎
やっと帰れますね
城川
うん
城川
今日は特に時間かかったね
城川
深夜3時になっちゃってるし
尾崎
まぁ締切が今日まででしたからね
尾崎
とにかく終わって良かった〜
尾崎
城川さんは今日も相変わらずタクシーすか？
城川
それしか手段がないからね〜
尾崎
羨ましいな〜
尾崎
俺は近いんで歩いて帰ります
尾崎
お疲れッス〜
城川
うん、お疲れ〜
城川
……
城川
(タクシータクシー…)
城川
(流石に夜遅すぎて全然見つからないな〜)
ブオォォォ
城川
(お、車が来た！タクシーかな！？)
キイィィ
城川
(止まってくれた〜タクシーだ〜！)
城川
(これで帰れる！)
ドア「ガチャ」
城川
お願いしまーす
ドア「バタン」
城川
(…あれ、私、さっき手挙げてたっけ)
城川
(なんでこのタクシーは止まってくれたんだろ…)
ブオォォォ
城川
え？
城川
(まだ行先言ってないんだけど…)
城川
あの、どこ行くんですか？
運転手
……
城川
(なんなのこの運転手)
城川
あの、降ろしてください
城川
車止めてください
城川
運転手さん！
運転手
……
城川
(んもう、なんなのこのタクシー…)
城川
はっ…
城川
(尾崎君が言ってた黒塗りのタクシーって、もしかしてこれ…？)
城川
(乗る時車体が黒だったけど…まさか…)
城川
(この車が乗っちゃいけない黒塗りの車なの？)
城川
……ぐっぐっ
城川
(ドアが開かない…！)
城川
……いや…
城川
降ろして！降ろしてってば！
運転手
……
城川
いやぁぁああ！！
城川
誰か助けてぇえ！！
城川
誰かー！！
尾崎
(ふぅ、寒みぃ)
尾崎
(あ、黒塗りのタクシーについて調べたのに、城川さんに言うの忘れちった)
尾崎
(乗ったら永遠に降りれなくなるって話なんだよな〜)
尾崎
(まぁまた今度でいっか！)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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