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俺様王子の命令は絶対だ。

第8話 - 俺様王子の命令は絶対だ。#8

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2019年05月01日

#恋愛

#学園

#告白

#先輩後輩

もにこ

湊竜星

ごめん…成海さん。

成海しお

……。

湊竜星

うちの姉が…。

湊竜星

本当にごめん！！

成海しお

…湊くん。

成海しお

気にしないでっ！

成海しお

大丈夫だからっ…。

湊竜星

でも…。

成海しお

本当に…大丈夫だから…。

湊竜星

でもやっぱり…

成海しお

…ああ、うるさい！！

成海しお

いいっていってるじゃん！！

成海しお

私はっ…大丈夫だから！！！

成海しお

はっ…

湊竜星

ご、ごめん…。

成海しお

ち、違うの…ごめん…。

成海しお

言いすぎた…。

成海しお

ごめんっ！！

成海しお

私、先帰る！

湊竜星

あ！成海さん！

湊竜星

待って…！！

私は最悪なやつだ。

何も悪くない湊くんにあたるとか…。

成海しお

(全部上手くいかない…。)

成海しお

(明日…湊くんにちゃんと謝ろう。)

成海しお

(だから…。)

成海しお

！？

成海しお

な、なんで…！？

成海しお

(なんで家の前に緋色透也がいるの！？)

成海しお

(どうしよう…。これじゃ家に入れない…。)

成海しお

(逃げる…？今はとても会って話せる気分じゃない。)

成海しお

(でも…今声をかけなかったら次いつ話せるの…？)

成海しお

……。

成海しお

(ごめんなさいっ！！)

私は来た道を走ってその場を去った。

緋色透也

！

緋色透也

おい！まてよ！！

成海しお

！？

成海しお

(バ、バレた…！)

成海しお

あっ…。

成海しお

(怒られる…！？)

だけど、返ってきた言葉は

私の心に酷く重くのしかかった。

緋色透也

ごめん…。

緋色透也

今まで悪かった…。

緋色透也

もう、俺には近寄らなくていい。

緋色透也

というか、近寄らないでくれ。

緋色透也

それだけだ。

そう言って彼は行ってしまった。

成海しお

え…。

成海しお

(どうゆうこと…。)

成海しお

(私は…もう…いらないってこと…？)

なんだろう。

心がぽっかり空いて

集中することが出来ない。

何もかもが上の空。

私…どうしちゃったんだろう。

嫌なアイツともう会わなくていいはずなのに…。

それなのに…。

成海しお

どうして…

ﾌﾞﾌﾞｰ!

成海しお

…深月？

朝日深月

しお。

朝日深月

緋色先輩とは上手くいった？

成海しお

…なんで？

朝日深月

ごめんごめん。

朝日深月

私がしおの家の住所教えちゃってさ。

朝日深月

緋色先輩いた？

朝日深月

ちゃんと話せた？

成海しお

…私

成海しお

フラれた。

朝日深月

え！？

朝日深月

ど、どういうこと！？

成海しお

もう、近寄るなって言われた。

成海しお

私…もう用済みなのかなあ

朝日深月

(どういうこと！？)

朝日深月

(話が全く違うじゃん！！)

昼休み

緋色透也

成海いるか。

朝日深月

あ、今どっかいっちゃって…

緋色透也

…そうか。

緋色透也

あ、お前、成海と仲良かったよな？

朝日深月

そうですけど…。

緋色透也

俺、成海に謝りたいから家、どこか教えてくれねえ？

朝日深月

…

朝日深月

いいですよ。

朝日深月

そのかわり…。

朝日深月

しおを泣かせないようにしてください。

緋色透也

…

緋色透也

わかってる。

朝日深月

(どうしてそうなったの！？)

朝日深月

しお！泣いてないよね！？

成海しお

なんかもう…

成海しお

わけわかんなくて

成海しお

涙すら出ない。

朝日深月

(泣かせるより重症じゃん！！)

朝日深月

(緋色透也…！許さないから！)

翌日

成海しお

(学校…行きたくないなあ…。)

成海しお

(でも…湊くんに謝らないと…。)

成海しお

(頑張らなくちゃ…。)

湊竜星

成海さん…

成海しお

！

成海しお

湊くん！

湊竜星

お、おはよう。

成海しお

おはよう！

成海しお

昨日はごめんなさい！！

湊竜星

う、ううん！

湊竜星

そんな謝らないでよ！

成海しお

私…自分が上手くコントロール出来てなくて…

成海しお

感情を抑えきれなくて…つい…。

成海しお

サイテーだよね…。

湊竜星

成海さんは最低じゃないよ。

湊竜星

自分にもっと自信を持ってよ。

湊竜星

ね？

成海しお

…

成海しお

湊くん…！

成海しお

ありがとう！

湊竜星

(まただ…)

湊竜星

(笑顔がまぶしい。かわいい。)

湊竜星

(僕は君に…本気で…恋をしてしまったよ…///)

成海しお

ふわぁ〜…

湊竜星

どうしたの？

湊竜星

寝不足？

成海しお

んー…昨日あんまり寝れなくて…。

湊竜星

そうなの！？

湊竜星

睡眠は大事だよ。

成海しお

だよね。

成海しお

これからは気をつける…。

成海しお

ふわぁ〜…。

成海しお

(ヤバい…。本気で眠い。)

放課後

成海しお

(今日1日眠かった…。)

成海しお

(やっと帰れる…！)

先生

あ、すまん。成海。

成海しお

はい？

先生

このプリント印刷して職員室に運んどいてくれないか？

成海しお

(なんで私！？)

成海しお

(でも…仕方ないよね…。)

成海しお

わ、わかりました。

成海しお

(部活にも遅れるって言わなきゃ。)

緋色透也

(帰るか…。)

湊菜穂

透也ー！！

湊菜穂

一緒に帰ろっ？

緋色透也

…

緋色透也

むり。一人で帰れ。

湊菜穂

えー？なんで！！

緋色透也

いーから。

湊菜穂

やだやだ！！

朝日深月

あの！！

朝日深月

緋色先輩…。

朝日深月

ちょっといいですか。

緋色透也

…

湊菜穂

誰よ！？

緋色透也

なんだ…

朝日深月

昨日…言いましたよね？

緋色透也

…

朝日深月

なんで、しおのことフったんですか？

朝日深月

約束…しましたよね

朝日深月

確かにしおは泣いていなかったみたいだけど…。

朝日深月

別れるなんて聞いてません。

緋色透也

二人の問題だからいいだろ。

朝日深月

よくないです！！

朝日深月

しおは、私の大切な友達です！！

朝日深月

しお、今日ずっと元気ないし…。

緋色透也

俺にフラれて喜んでるんじゃねえの。

朝日深月

そんなことあるわけないじゃないですか！！

朝日深月

しおは…いつも緋色先輩の話をしていた。

朝日深月

私はそれを黙って聞いて…笑って。

朝日深月

あんなに楽しそうに話すしお見て

朝日深月

別れて嬉しがってるなんてありえません！！

緋色透也

っ…！

朝日深月

だから…どういう意味か分かりますよね…？

朝日深月

私はここまでしかできません。

朝日深月

緋色先輩。

朝日深月

あとはあなた次第なんです。

緋色透也

…

緋色透也

わりぃ！！俺用事できた！！

朝日深月

…

朝日深月

しお…頑張れ…！

成海しお

(多すぎじゃない！？)

成海しお

(これを一人でやれとか…。)

湊竜星

あれっ？

湊竜星

成海さん！

湊竜星

どうしたの？手伝い？

成海しお

あ、湊くん！

成海しお

そうなの。

成海しお

先生に頼まれてさ笑

湊竜星

多いね…。

湊竜星

僕、手伝うよ！

成海しお

えっ！いいよ！

成海しお

大変だから。

湊竜星

だからこそ手伝わせてよ。

湊竜星

もっと僕を頼って？

成海しお

…う、うん。

成海しお

じゃあ、お願いしようかな…。

湊竜星

まかせて！

成海しお

ふぅ…。

成海しお

終わったー！！

湊竜星

さすがに僕も疲れたよ…。

成海しお

だねー笑

成海しお

やば！？もうこんな時間！！

成海しお

私、部活に行かなきゃ！

湊竜星

そうなの！？

湊竜星

大変だね…。

成海しお

あはは！

成海しお

でも、大丈夫！

成海しお

湊くん、ありがとう！

成海しお

それじゃあ…

成海しお

(あ、あれ…？視界が…)

成海しお

(体が重い…)

成海しお

(私…どうしちゃっ…た…)

ﾊﾞﾀｯ!

湊竜星

え？え！？

湊竜星

成海さん！？

湊竜星

成海さん！！ねえ！

湊竜星

どうし…って…え？

湊竜星

ね、寝てる…？

保健室

先生

運んできてくれてありがとう。

湊竜星

成海さん…大丈夫なんですか？

先生

ええ。

先生

寝不足ね。それに疲労が重なって。

先生

頑張りすぎたのね。

湊竜星

そうですか…。

湊竜星

…よかった。

生徒

せんせー。

生徒

ちょっといいですかー？

先生

あら、どうしたの？

先生

ごめんなさい。

先生

ちょっと外すわね。

先生

あと宜しく頼むわ。

湊竜星

は、はい！

湊竜星

…

湊竜星

…成海さん。

湊竜星

無理…し過ぎだよ。

湊竜星

僕は…成海さんに毎回揺らされて…。

湊竜星

心臓がついていけないよ…。

湊竜星

…でも、笑顔が素敵で、優しくて、よく泣いて、元気があって。

湊竜星

僕は…君の全部に惹かれちゃったんだ…。

湊竜星

成海さん…君のことが…

湊竜星

好きなんだよ…。

緋色透也

クソっ！

緋色透也

どこ行ったんだ！？

緋色透也

(靴はあるからまだ帰ってない…。)

緋色透也

これ以上どこに行くんだ…

生徒A

ねえ、さっきの見た？

生徒B

え？何かあったの？

生徒A

女子がここで倒れたんだよ。

生徒B

マジ？

生徒A

だけど、一緒にいた男子がお姫様抱っこって運んで行ったんだよ！

生徒B

やば！？///

生徒A

もう興奮しちゃった！

緋色透也

…！

緋色透也

おい！

生徒A

へ！？

緋色透也

倒れたやつは誰だ！？

生徒A

誰って…たぶん…C組の成海さんだと思う。

緋色透也

ありがとう！助かった！

生徒B

…今の緋色先輩…だよね？

生徒A

…

生徒B

大丈夫？

生徒A

めっちゃかっこよかった…///

湊竜星

成海さん…

気がつくと体が勝手に動いて

気づいたらしおの顔に近寄っていた。

湊竜星

(もうとめられない…！)

ｶﾞﾗｯ!

湊竜星

！？

緋色透也

成海…！！

湊竜星

…

緋色透也

お前！成海から離れろよ…。

緋色透也

成海しおは俺のものだ！！

俺様王子の命令は絶対だ。

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あわわわ、ついにいっちゃった！

いろはさんコメントありがとうございます☺ 素敵だなんて言葉、嬉しいです！ありがとうございます！頑張って作っていきますので、次回もぜひ見てってください！

もにこさん！もにこさんの作品とても素敵です！楽しみにしてます！

もにこ

プロフィール

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