とある休日、私は悠穂と、デートをしていた。
すうあ
幸せそうで明るい笑顔で私は問いかけた。
失感情症とは思えないほどの明るい笑顔で。
悠穂
悠穂が斜め上を見上げながら考える。
すると…
悠穂
突然悠穂は目を見開き、顔がみるみる青ざめた。
すうあ
疑問に思った私が悠穂の視線を辿ると…
その先には、猛スピードで近付いて来る車があった。
悠穂
我に帰った悠穂は咄嗟に私を突き飛ばした。
すうあ
私は突き飛ばされた拍子に、壁に頭をぶつけてしまった。
ドーン!!
悠穂は…
突っ込んできた車に轢かれてしまった。
事故から10日
すうあ
病室で寝ている悠穂に向かって泣き叫んだ。
悠穂は、両足と右腕と首を骨折していた。
頭には包帯も巻かれていた。
誰から見ても、とても痛々しい様子だった。
美結
かいあ
泣き叫ぶ私を苦しそうな目で見つめながら2人が言う。
るいと
そんな状態がしばらく続くと、悠穂がゆっくりと目を開けた。
すうあ
ベットに飛び付く。
るいと
悠穂
るいとが声をかけると、悠穂はガラガラでしわがれた声を発した。
アスカ
今まで彼の声を聞いたことのなかったその場の全員が驚いた。
かいあ
驚きを噛み殺しながらかいあが聞く。
悠穂
悠穂は、自分が覚えている人物の名を呼んだ。
すうあ
私の顔はサーっと青くなり、笑顔をひきつらせながら問うた。
悠穂
私の尋常じゃない絶望具合に申し訳なさそうに悠穂が言う。
菜乃羽
蒼
しばらく、沈黙が続いた。
るいと
美結
るいとが、ポツリと呟き、それに美結が応答した。
医者
医者はカルテを見ながら告げる。
すうあ
私には酷な話だった。
初めて自分が気にかけた人物であり、アプローチされ、好きになって、楽しく過ごし、初めて感情というものを教えてくれた存在である悠穂君が私のことを忘れてしまったというのだから。
かいあ
かいあが素朴な疑問を口にする。
菜乃羽
アスカ
菜乃羽の仮説にかいあとアスカは納得する。
すうあ
菜乃羽
私は崩れ落ち、菜乃羽がそれを支える。
かいあ
その問いかけには、誰も答えることが出来なかった──
澪彩
澪彩
澪彩
澪彩
澪彩
コメント
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うぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 悠穂くーんっ!!!すうあさーんっ!!!!!!