結衣
私は可愛いものが大好き!
結衣
一番のお気に入りはこの子!
結衣
くまのぬいぐるみ、クーちゃんよ
お父さん
おい結衣
お父さん
お前、まだそんなぬいぐるみなんかで遊んでるのか
お父さん
お前はもうすぐ中学生なんだぞ
お父さん
少しは大人になったらどうなんだ
結衣
うるさいな
結衣
クーちゃんは私の唯一の友達なの!
結衣
邪魔しないでよ!
お父さん
はぁ…
クーちゃん
結衣ちゃんは、お父さんの事が嫌いなの?
結衣
!?
結衣
クーちゃんが喋った!?
結衣
ねぇ、お父さん!
結衣
今クーちゃんが喋った!
お父さん
は?
お父さん
何を言っているんだ結衣
結衣
えっ嘘でしょ
結衣
まさか
結衣
お父さんには聴こえてない?
クーちゃん
そうだよ
クーちゃん
僕の声は、心が綺麗な人にしか聴こえないんだ
結衣
そうなんだ…
クーちゃん
それで、さっきの質問の答えは?
結衣
あ、えっと…
結衣
お父さんの事は…
結衣
あんまり好きじゃない、かな
クーちゃん
どうして?
結衣
だって、
結衣
私にお母さんがいないのは
結衣
お父さんのせいだから。
結衣
お父さんが
結衣
浮気なんてするから…
クーちゃん
そうなのか…
クーちゃん
今までたくさん辛い思いしてきたんだね
クーちゃん
結衣ちゃんはえらいよ
クーちゃん
今日は特別に
クーちゃん
結衣ちゃんの願い、なんでも叶えてあげるよ
結衣
クーちゃん…
結衣
私、クーちゃん以外何もいらない
クーちゃん
わかった
次の日
私のお父さんは死んでいた。
まさかクーちゃんの仕業だなんて思いたくないけど…
結衣
ねぇクーちゃん
結衣
その赤いのは何?
クーちゃん
ただのケチャップだよ