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主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
誰かの家の個室と風呂場、居間を映し出すスクリーンに 太陽光を遮る閉じられたカーテン
現実世界から切り離されたかのような閉ざされた部屋の中に、 イヤホンをつけた男が一人スクリーンを眺めていた
Mz
そう恍惚とした声でこぼす彼の歪んだ光が揺らぐ蜂蜜色の瞳は、 スクリーンに映っているオッドアイの青年を写し込んでいた
At
これは、狂った二人がどこまでも堕ちていく物語。
あなたには、その狂愛を覗く覚悟がありますか、、、と聞こうとしましたが、 どうやらあなたはその結末をすでにご存知のようだ
そんなあなたに感謝を込めて、彼らの幸せな結末を贈ります
……それでは、行ってらっしゃいませ!!
Mz
相変わらずAtのストーカーをしているオレが 大好きな彼の本日の予定を確認していると、 スマホがバイブレーション音と共に振動した
あまり自分からは電話はおろか連絡もとりたがらない 仲のいい友人からの着信に、 オレは彼の身に何かあったんじゃないかと不安になる
Mz
Mz
そんなことを考えながらオレは受信ボタンをタップし、 電話口にいるのであろう彼に声をかける
Mz
Mz
Pr
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
最近、誰かにつけられとる気がするんよ。
Mz
オレのように大好きな人のプライベートを覗き込む ストーカーという存在はオレ以外にも一定数いるわけであるが、 Prは可愛らしいのでオレのようなタイプに目をつけられたのだろうか
当たり前だが犯人はオレではないので、 自分のストーカー気質を逆に利用しながら友人にアドバイスをする
Mz
Mz
Akというのは、Prの恋人である男性のことである
彼なら身長も高いしストーカーもあまり彼を舐めることはないと思うのだが、 Prは浮かない不安げな声でオレに返事をした
Pr
Pr
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
その後Prと数十分くだらない雑談をし、 そろそろコンビニに寄っておつまみを買ったAkが 飲みに来るというPrと電話を切った
Mz
Mz
スマホを閉じてAtの家に仕掛けたカメラの映像に目線をうつすと、 電話中にどこかへ出かけたのか彼の姿はどこにもなかった
Mz
Mz
Mz
Mz
そんなことをつぶやいたオレは、 「自分がストーカーするならここに仕掛ける」という場所を中心に 盗聴器やカメラを探していく
部屋の隅にあるコンセントのカバーを外した時、 見覚えのない小さな盗聴器がコロンと転がって床に落ちた
Mz
オレが弾かれたように家中のコンセントカバーを外していくと、 そのほとんど全てに盗聴器が仕掛けられている
注意深く天井の電灯なんかの裏も確認すると、 高性能の小型カメラも大量に見つかった
Mz
判明した衝撃的な事実にゾッとするようなゾクゾク興奮するような 得体の知れない本能に駆られていると、聞き覚えのある低音が背後で響いた
At
オレが目を見開いて声の聞こえてきた方向を振り返ると、 そこにはオレの家の合鍵を片手に腕を組みながらオレの部屋の壁に寄りかかり ニコニコ笑ってこちらをみているAtがいた
Mz
At
Atはそうオレに問い返しながらオレの手のひらの盗聴器を取り上げ、 その製品名を迷うことなくさらさらと答える
Mz
At
At
Mz
At
At
悪びれもせずにそう答えるAtにゾッとする気持ちは消え失せ、 オレの脳みそは大好きな彼に全てを見られていたことに対する 高揚やら興奮やらで埋め尽くされる
Mz
At
At
Mz
At
Mz
At
オレの言葉に対してそう答えた彼にオレがドキドキを募らせていると、 Atはオレの頬にスゥッと手を滑らせて言った
At
Mz
Atの放つ言葉全てにときめきが止まらなくて 頭の中が目の前の男でいっぱいになっているオレに笑いながら、 彼は少し声を低くして色気たっぷりにオレに尋ねる
Mzは、どうしてほしい?
Mz
At
At
At
Mz
欲望に忠実にそう返したオレに、Atは笑った
At
At
彼はそう愛を囁きながらオレの唇を奪い、 ぎゅっとオレの体を抱きしめながら承諾の返事をくれた
仰せのままに、お姫様♡
Atと恋人になってから数週間、 オレはコンビニで大好きな彼の姿を見つけた
Mz
At
At
Mz
Mz
At
普通の人が聞いたらちょっと引きそうな会話を交わしながら オレはAtの腕に自分の腕をぎゅっと絡め、すりすりと彼に擦り付いた
At
Mz
At
自分の腕にくっついているオレを口先では愛でながらも おつまみから目を逸らさないAtにムッとして、 八つ当たりにおつまみを睨みつけていると、後ろから声がした
Ak
Pr
オレたちのことをバカップルと呼ぶくせにしっかり恋人繋ぎをして くっつきながら歩いている二人にオレは顔をしかめ、 誰もが認めるバカップルに盛大にツッコミを入れる
Mz
At
Pr
Ak
Mz
Pr
Mz
At
Ak
いつも通りの光景にオレが満たされた気持ちになっていると、 今度はコンビニの奥の方からちっちゃい男性が二人ひょこっと顔を出した
Tg
Kty
Pr
Mz
Pr
Kty
Tg
Ak
Akの言葉にみんなで笑っていると、「そういえば」とAtが口を開いた
At
Tg
Pr
Kty
Ak
Mz
Tg
オレの発言にそう悲鳴をあげたTgにみんなが笑い、 そんなオレたちを楽しそうにみているAtの瞳は幸せそうに揺れていた
正直彼からAkとPrをストーカーしていたと聞いた時は驚いたし、 こいつが二人に何かしないか不安になったりもしたが、 今のところ彼はこいつらとの交流でも心を満たしているようだ
その事実にちょっとだけイラッとする嫉妬の気持ちは残るものの オレだってこいつらといるのは幸せだし、 そこに関してはお互い様だから特に束縛する予定もない
オレはきっと自分の世界にAtさえいれば満たされるのであろうが、 他の四人がいたらもっともっと幸せな気持ちがあふれて満たされて、 この世界の誰よりも幸福感を感じることができる
おそらくそれはオレの最愛の人も同じで、 お互いに独占したいとは思うけど彼らとの交流を捨ててまで 相手を完全に束縛したいとまでは思わない
オレの隣で大好きなAtが笑っていて、 オレの周りで大切な友人たちが笑っている
そんな日常が何よりも幸せで、オレにとっての最高の至福だ
願わくば、このささやかな幸せがいつまでも続きますように。
そんな祈りを込めながらオレがじーっと大好きな彼をみていると、 オレの最愛の人はこちらに目を向けて 色違いの瞳を甘く優しく細めながらオレの手をぎゅっと強く握ってくれた
At
Mz
そう甘い言葉を交わしたオレたちに、 他の四人(主に緑と青)がニヤニヤしながら言った
Pr
Tg
Ak
Kty
今この瞬間その愛に満ちた心の叫びを響かせたのは、 これから何十年も共に生きていく彼らの愛のファンファーレ
自分を見て欲しくて相手を世界から切り離す衝動に駆られることがあっても、 相手の嬉しそうな笑顔を見れば全部忘れて幸せになってしまう、 そんな恋人たちへの華やかな祝福の音色
お互いを何よりも愛してその周りの友人との幸福も忘れない彼らの 大きくて深くて幸せで満たされきった愛は、 きっといつまでも続いていく
その証拠に、想いを通じ合わせて幸せな結末を迎えた二人のストーカーは 彼らの美しい瞳をお互いへのとどまるところを知らない深い愛と 仲間たちへのあふれんばかりの友情で染めていた
ー恋人たちのファンファーレー
『ストーカー』エンディングパターンB__Bliss
主。
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主。
主。
主。
主。
コメント
7件
もう幸せすぎる!!こんな多い頻度で上げてくれるのほんとに𝑳𝑶𝑽𝑬🫶 あとまぜ共依存さいこぉぉぉぉ💪🏻まぜ太くんのドMで変態な感じ大好物なんでありがたい🤤全部!!は欲張りで最高すぎる…可愛い🥹あきぷりとけちゃちぐいれてくれるのも嬉しすぎる!!しかもメリバとハピエンちゃんと書き分けられるのまじですごい!ちゃんと違った!👏天才すぎるよ椿ちゃん!!!!!!
もう毎日幸せです😭😭学校から帰って虹椿様の作品更新されてるか見るのが日課になってきました...笑 mzたん自分なら仕掛けるであろうところとatくんが隠してるところが一緒なのまた一種の運命では!?って思って暴れてます 恋人になるかストーカーを続けるかみたいな所の選択肢全部って欲張ってるmzたんも可愛いしちゃんとそれに応えてくれるatくんも優しいですね...🤩🤩ストーカーもまだ続けてるけど
わぁわぁわぁわぁ…最高じゃん…!! atくんが自分のことストーカー してるって気づいたmzちは また喜んでる…可愛い しかも、付き合った後にも、 カメラしかけあってるの最高…✨️