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生徒
「「おはようございます」」
大介
大介
担任の朝の連絡を ぼんやり聞きながら
俺はあくびを一つした
大介
大介
佐久間大介、高校2年生
歌とダンスとアニメが好きな 友達のいない一匹狼。
いわば陰キャだ
大介
大介
学校は勉強の他にも 協力とか、人間関係の構築とか 言うけれど
勉強も喋るのも苦手な俺は どうしたらいいわけ?
担任
担任
大介
大介
だから、転校生が来るという、 アニメではドキドキするような イベントにも
決して興味は無かった
亮平
亮平
亮平
亮平
見た目はいかにも 好青年といった感じ
背が高くて、 イケメンかつ可愛い顔
きっと俺とは住む世界が違う…
亮平
大介
目が合った
いつものくせで 俺はすぐ逸らしてしまったけど
一瞬鼓動が速くなったのは 気のせいだろう
担任
今空席なのは 俺と一番離れてる廊下側
よかったぁ、隣にはならない…
絶対気まずくなるもん
担任
担任
担任
大介
大介
大介
ホームルームが終わり 俺は机に思いっ切り突っ伏した
隣には あの転校生阿部くん
また窓際の席になったけど 窓突き破って逃げ出したい
そのくらい 明るいオーラに満ち満ちている彼
亮平
大介
上擦った声で返事をした上に 慌てたせいで かけていた眼鏡を落とす始末
クラスメイトの目線が 一気に集中する
大介
恥ずかしい… 今すぐ消えたい…
大介
立ち上がって 眼鏡を拾おうとすると
先に阿部くんが立って 眼鏡を取ってくれた
亮平
大介
亮平
亮平
そう言って かけている眼鏡を指さす彼
大介
亮平
大介
大介
俺はか細い声で呟いた
亮平
亮平
大介
いつもそうだ
俺は声も小さいし 話も弾まない
だから初対面で話しかけて みんな離れていく
大介
彼が拾ってくれた眼鏡を かけ直し
俺は席を立ち去った
亮平
亮平
亮平
阿部くんが学校に来て 数日経った
相変わらず俺は 淡々とした返事しか出来ないけど
阿部くんは 懲りずに話しかけてくれる
亮平
大介
阿部くんは いつも笑顔で挨拶してきて
鞄を置いて 俺と席を近づけて話してくれる
大介
大介
朝のホームルーム後
大介
大介
大介
俺は、次の移動教室に 阿部くんと一緒に行きたくて
声をかけようとしていた
ただ、こういうの 俺から誘ったことなんて 無かったから
ずっとそわそわしていた
大介
大介
大介
大介
生徒
亮平
亮平
阿部くんは俺の方を チラッと一瞥して
他の生徒と話し始めてしまった
大介
大介
俺は鞄から教材を出し 1人で準備をした
そして 隣の会話にも耳を傾ける
生徒
亮平
生徒
生徒
亮平
亮平
大介
すると俺の服の裾が ぐいっと引っ張られた
亮平
大介
生徒
生徒
訝しげに俺を見る2人
大介
大介
俺がおろおろしていると 阿部くんは2人を見つめて
亮平
ともう一度言った
なんだかその時だけ 阿部くんには なんともいえない圧があった
生徒
生徒
2人は踵を返して 教室を出ていった
ぼんやりした目で まるで、操られたように
大介
亮平
亮平
大介
俺は一歩後退りした
なぜか分からないけど 阿部くんを怖いと思った
亮平
亮平
大介
大介
亮平
亮平
亮平
大介
大介
こんな俺でも 阿部くんのこと
友達って言ってもいいのかな
亮平
亮平
大介
大介
俺は阿部くんの横に並んで 歩き出した
そして、この頃から
俺の周りで不思議な出来事が 起こり始めた
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
12件
ブラックあべちゃん出てる笑
あべさくてぇてぇ
あべちゃんなにもの?続きが見たすぎる、、!