ななもりside
先生
橙樹
モブ
モブ
周りの人の声も聞こえないほど、ジェルくんは喜んでいるようだった。
それをニコニコ微笑みながら彼をじっと見つめる。
桃谷
紫央
急に隣に座っていたさとみくんがポツリと呟く。
桃谷
紫央
桃谷
疑うように少しだけさとみくんを見つめたがすぐにため息をついた。
、、そこは何も聞かないようにしよう。
桃谷
紫央
桃谷
断ると思ってはいなかったらしい彼は焦りながら問いただす。
紫央
桃谷
俺の言葉を静かに聞いていたさとみくん。
ふと、突然頭を殴ってきた。
、、、頭を殴ってきた!!?
紫央
桃谷
紫央
俺が舌をペロッと出すと「当たり前だ、何年一緒に居ると思ってる」と怒られた。
桃谷
紫央
彼に言葉を返そうと息を吸ったとたん、背後から猛スピードで突進される。
桃谷
紫央
橙樹
紫央
橙樹
莉犬くんだったら尻尾振って喜んでいるのだろうか。
そんな考えをしながら喜ぶジェルくんに向かって微笑みかける。
桃谷
俺とジェルくんの頭をわしゃわしゃ撫でながら呟くさとみくん。
桃谷
橙樹
紫央
桃谷
さとみくんを見送り、ジェルくんは彼が居た席に座り自分の水筒を手に取った。
、、俺の後ろが彼の席なのでとても近い。ちょくちょくさとみくんが消えるとジェルくんは俺の隣の席に移動してくる。
橙樹
そう笑って手を振って。
俺はずっと彼の楽しそうな姿を見ていたのだった。
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