ザァーザァー
大雨の日
目の前を傘をささずに
走っていく人がいた
その人のことを莉音は好きだった
----約30分前----
颯太
うわぁすごい雨だな
莉音
そうですねぇ…
莉音
(やばいめっちゃ先生に近い!)
颯太
傘忘れたんだよなぁ
莉音
え。そーなんですか?
颯太
うん。今日寝坊してさ笑
莉音
傘2本あるので貸しますか?
颯太
あ、いや。すぐそこだし大丈夫だ
颯太
ありがとな
タッタッタッタッ
颯太
(あーめっちゃ可愛い)
颯太
(生徒を好きになるなんて教師失格だよな…)
颯太
(やっぱ傘借りればよかったかな…)
莉音
先生大丈夫かな
翌日
副担任
今日颯太先生が風邪で休みなので社会の授業は自習してけよぉ
生徒
はぁーい
莉音
(え。先生が風邪?)
莉音
やっぱ傘貸せばよかった
----数日後----
今日も大雨
颯太
あーまた傘忘れた…
莉音
先生貸しますよ
颯太
あ、いや大丈夫だって
莉音
ちょっと待ってください
颯太
お、おう…
莉音
(あ、あれ?置いてきちゃった)
莉音
先生。私と相合傘して帰りましょ
颯太
え、それは。
莉音
もう風邪なんかで休んでほしくないです…
颯太
…わかった。駅まで
颯太
俺が持つよ。
颯太
(うわぁぁあ。やばい)
颯太
(めっちゃいい匂い…)
颯太
(自分でも思うけどキモいよな)
莉音
(先生と相合傘してる…)
莉音
(心臓がめっちゃ早い)
莉音
やっぱ好き。
颯太
え?誰のことが好きなの?
莉音
え?あ、えと先生です。
颯太
え、ごめん。
颯太
期待には答えられない
莉音
そ、そーですよね
颯太
で、でも卒業してもまだ好きでいてくれたら
颯太
もう一回告白してくれ
颯太
もう教師と生徒の関係じゃないから
莉音
は、はい!