空
随分既視感のある場所だな…
この既視感についての説明はいらないね!!!もしわからないようなら1話、2話、もしくはあらすじを見てね!!もう次から説明は載せないよ!!(面倒だから)
アルベド
うん。なかなかいい場所だね
アルベド
絵を描くのにちょうどいい場所だ
空
なんでそんな平然なの!?
アルベド
そんなわけないだろう?
空
超馴染むの早いね!!
アルベド
褒め言葉として受け取っておくよ
アルベド
あ、空。そこのベッドに寝転んで足を組んで寝てくれないか?
アルベド
デッサンしたいんだ
空
はぁ…いいよ。別に
空が諦めてアルベドの言う通りベッドに横になろうとした瞬間、ピコンと音が鳴る
空
ん?なんの音?
アルベド
音的にはおそらく出口の扉の方からだね
空
じゃあ俺見に行って…
空がベッドから出ていこうとした時、アルベドに手を掴まれる
アルベド
……
空
アルベド?
アルベド
まだ、絵を描きたいんだ。少しだけ時間をくれないか?
空
あ…うん…
空の目からは感情という感情が消え失せ、ただの人形のように数時間同じ体制のままベッドに寝転んだ
アルベド
ありがとう空。おかげでいい絵が描けたよ
空
いや…これぐらいどうって事ないよ
空はそんなことを言っているが、本音としては早く出たいの方が、アルベドにつきあって絵を描かせたいより勝っていた
空
それじゃあ音のした方を見に行こう
アルベド
空。少し待ってくれないか?
空
……なに?
アルベド
まだ片付けが終わっていないんだ。
アルベド
ほんの少しでいいから
空
分かった。手伝うから早く終わらせるよ
アルベド
助かるよ
空
それじゃあ今度こそ行こうか
アルベド
そうだね
音のした方へ向かうと、そこには扉の前にモニターのようなものがあった
アルベド
普通の液晶盤に見えるけど…
空
一体何なの?
おぼろげに液晶盤に映っていた文字が段々と濃くなっていく
アルベド
キスしないと出れない部屋…ね
空
(何それ…絶対嫌なんだけど…)
アルベド
…!!
アルベド
空、この下にある文字見えるかい?
空
下?何もないけど
アルベド
そう
空
(はぁ…一体なんでアルベドとこんな部屋に…)
空
(わかってるけど、アルベドは俺の事なんとも思ってないんだろうな。強いて言えば実験対象)
空
(なんとも思ってない人となんてできっこないよ。)
空
(アルベドは特に人との関わりあいが得意じゃないんだから…)
空
(こんなことになるんだったらアルベドの誘いは断って、璃月に向かえばよかった…)
この時、アルベドからは実験を手伝って欲しいからと稲妻にいた空を呼び出していた
アルベド
(液晶盤に書いてあったのは僕限定で相手の心を読めて、相手からの好感度を見れるというものだけど)
アルベド
……
空
【好感度 10 MAX】
アルベド
(これはどういう意味の好意なのだろうか)
アルベド
(友人としてか、恋愛対象として、はたまた尊敬の対象としてか)
空
アルベド、ずっと考えてるけど他の解決方法でも探してるの?
アルベド
あ、あぁ。そんなところだよ
空
見つかった?
アルベド
今のところはまだ
空
ゆっくりでいいから
アルベド
うん
空
……
空
(こういう素っ気ないところ、本当にやだ)
アルベド
?!
空
(本当は少しぐらい焦って欲しいし、他の方法なんて考える暇があったらさっさとキスでもしてくれればいいのに)
空
(どうせアルベドにとって俺はただの実験対象なんだから)
空
(俺もいつまでも脈のない人に構ってる暇はないんだから、さっさともうこの想いは終わらせないと)
空
(アルベドには伝えてなかったけどこの間、モブ太郎に告白されてまだ返事できてないんだよね)
空
(アイツは哲平みたいにヤンチャなところもあって危なっかしいけど、肝心な時にはいつも俺を支えてくれてた。)
空
(俺的には好意に応えてもいいんだけど、気持ち的にはアルベドがまだ好きだから返事は保留にさせてもらったんだよね。)
空
(これもまだ伝えられてないけど)
空
(最近、フォンテーヌで蛍に関する情報が手に入ったからお別れも兼ねて来たけど)⚠︎︎捏造
空
(これで旅が終わったら、アルベドへの想いも終わりなのかな。)
空
(それでも蛍と一緒なら俺は)
空
(きっと、この世界のことも、アルベドのことも全部全部、忘れられるはず…)
アルベド
空!!!
空
わっ!!何!?
空
アルベド!?どうしたの!?
アルベド
空、いなくならないでくれ
空
……
空
あれ!?声に出てっ…
アルベド
僕のこと好きなんだろう?
アルベド
だったら僕だって君のこと…!!
空
……
空
無理に言わなくていいよ。アルベド
アルベド
なにを…
空
ちゃんとわかってたから。アルベドの目に映る俺は実験対象。
空
恋愛対象ではないよ
空
アルベドは俺に恋愛感情はないよ
空
俺が居なくなるからって引き止めるために嘘をわざわざ並べないで
アルベド
僕は嘘なんか言っていない
空
…!そんなこと言って…
アルベド
ずっと言いたかったよ
アルベド
君が好きだって
アルベド
実験対象なんかじゃなくて、恋愛対象として
アルベド
この想いは君の言葉に惑わされてなんかいない
アルベド
僕がずっと隠してきた想いだからね
空
そんなはずないよ…!!だって…そしたら…そしたら…
アルベド
僕は君が好きだよ
アルベド
じゃなきゃこの僕が頻繁に人を呼んだりしないよ
アルベド
スクロースとティマイオスをわざわざ出かけさせて、僕と君の2人っきりの環境をつくって
アルベド
僕が苦手な手料理を君のために作ったりなんて、普通の実験対象にはしないよ
アルベド
空。好きだよ。本当に好きだよ
アルベド
だから僕の前から消えようなんて思わないでくれ
アルベドは空に抱きつきながら悲しそうな声色で空の耳元で囁く
空
…
空
離して
アルベド
……
アルベド
君の方がやっぱり僕のことを嫌いだったんだね…
アルベド
だから…言わないでいたんだけどね
空
なんでそんな考えになるんだよ…!
今度は空がアルベドを抱き寄せ、アルベドの唇を自身の唇へ引き寄せる
アルベド
…!!
空
バカ…
空
本当に馬鹿だよ…天才のくせに…
アルベド
そういうところが好きなんだろ?君は
空
ふふっ、大好きだよ
さぁーて!!次回のお話はぁ!?
次回、○○しないと出られない部屋
セノ空編!!次回をお楽しみに!!
じゃんけんぽん!!
うふふふふふふふ