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12月14日
今日も届く一通の手紙
「たいきくんへ 毎回お手紙ありがとう! 最初に貰った手紙からもう20通目だね! 私はまだこれからも続けたいからもし良かったらまだまだお手紙続けてくれますか? さて、今日~~……」
みなと文通するようになったのは4ヵ月前の事
僕の元へ届いた一通の手紙から始まった。
最初は間違って送っていたであろう文章で、間違ってる! と思って書いてあった住所に間違ってますよ。と書いて送ったのが原因だ。
そこから顔も知らない相手とずっと文通するようになった。
たいき
たいき
手紙を書き終わりポストに向かった。
たいき
ポストに投函し、家に帰宅
テレビをつけた。
アナウンサー
アナウンサー
毎日起こるニュースに半分聞いてるか聞いてないかの耳で僕は画面を見つめていた。
たいき
いつものように寝室に向かい就寝した。
12月17日
先日送った手紙の返事が今日も届く
たいき
余談だが、今日は僕の誕生日! 前に伝えていたから何かあるかもと少し期待しながら手紙を開いた。
「たいきくんへ 手紙が届いた日はもしかしたらたいきくんの誕生日かな? 大丈夫覚えてるよ!」
たいき
少し口元が緩んだ
「さて、今日恐らくお誕生日ということで些細なプレゼントを送りたいと思います! お楽しみに♪」
たいき
封筒の中には何も入ってなかった。
たいき
入れ忘れたのかな?と思いいつものようにテレビをつけた
アナウンサー
たいき
アナウンサー
たいき
手紙を送りあっていた「みな」と同姓同名の名前が聞こえてきた。
たいき
名前は一緒だったが唯一安心した言葉は住所だ。
みなの住所は群馬県だった。
最初に書いてあった住所がそこだったからだ。
たいき
すると
ピンポン!
たいき
玄関のチャイムがなった。
たいき
たいき
配達員
たいき
サインを書き配達員に渡す
配達員
たいき
玄関のドアを閉め荷物を部屋まで 持ってきた。
たいき
たいき
荷物を開けてみた
中には手紙が一通と 黒い箱が入っていた
たいき
手紙を開いてみた。
「たいきくんへ」
たいき
たいき
急にワクワクしてきた
「たいきくんへ 改めましてお誕生日おめでとう! プレゼントを送りますと書いてあって中身見て無いじゃんと思った? 残念と思った? 大丈夫ちゃんと送るよ♪」
たいき
「プレゼントを開ける前に少しお話をさせてください。 私は最初間違って送った手紙にしっかり送り返すたいきくんにびっくりしました。 でも、そこから人生相談だったり世間話だったり、色々お話していく中で君の魅力に惹かれていきました。」
「その中で会いたい気持ちが強くなりついに…」
「会いに来ちゃった!」
たいき
「プレゼント。 開けていいよ♡ みなより」
たいき
ワクワクと少しの違和感を感じながらプレゼントを開ける
中には真っ赤な何かが入っていた
たいき
よく見るとそれは
人の心臓だった。
たいき
ソレを見た瞬間強い吐き気に見舞われその場で嘔吐した。
カタンッ
たいき
玄関の方から音がした。
おぼつかない足取りで玄関に向かう
新聞受けの所にピンク色の封筒が入っていた
たいき
リビングに戻りたくなかった僕はその場で手紙を開いた
「たいきくんへ プレゼント気に入ってもえた? 僕が丹精込めて送った誕生日プレゼントだよ。 みなちゃんがずっと会いたいって言ってたからみなちゃんを送ったよ! 僕は今君が喜んでいる姿が想像つくな~! 君の友達 金森 茂雄より」
たいき
ドンドンドンドンドン
玄関のドアを勢いよく叩く音が聞こえた
たいき
玄関のドアの奥で男が叫んでいる
男
男
男
男
たいきはその場で立ち尽くした
男
男
男
男
男
男
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー