2019年7月15日
園田 くるみ
園田 くるみ
中原 るり
園田 くるみ
中原 るり
くるみは小学生からの仲良し
今日は私たちの地元で開催される夏祭り
高校に入って初めての夏
いつもはくるみと行っていたけど
今年は
柳 悠介
柳 悠介
中原 るり
中原 るり
家の前で悠介が呼んでいる
今日のために買った浴衣
真っ白な布に桃色や水色の花が散っている
浴衣に合うメイクや髪型もたくさん練習した
悠介なんて言うかな
中原 るり
中原 るり
柳 悠介
柳 悠介
夕焼け
悠介の横顔は夕日に照らされ
真っ赤に染まっている
背の低いわたしに合わせてゆっくりと進んでいく
幸せだ
柳 悠介
中原 るり
柳 悠介
中原 るり
一瞬舞い上がってしまった自分が恥ずかしい
でも
浴衣じっくり選んでよかった
遠くから風に乗って流れてくる太鼓の音
すぐ近くから聞こえる太鼓の音
うるさくて
悠介に聞こえていないか不安だ
柳 悠介
柳 悠介
中原 るり
こちらを見て話されても
目なんて合わせられないよ
柳 悠介
柳 悠介
中原 るり
柳 悠介
柳 悠介
中原 るり
中原 るり
わたがし
雲みたいにふわふわしてて
甘くて軽い
柳 悠介
中原 るり
ああ
やっと目を見れた
わたしもわたがしみたいに
甘くとろけてしまいそう
中原 るり
中原 るり
柳 悠介
柳 悠介
中原 るり
園田 くるみ
園田 くるみ
園田 くるみ
中原 るり
柳 悠介
柳 悠介
遠くから手を振るくるみ
タイミング...
見つめ合っていた私たちを思い出して
くるみは
ごめん!っとジェスチャーをした
わたしも小さくOKポーズ
くるみは大きくガッツポーズ
バレちゃうからやめてよ
中原 るり
柳 悠介
柳 悠介
悠介も甘党なのか
甘党のわたしに合わせてくれているのか
わからないや
中原 るり
りんご飴
甘くて
でも
わたがしよりはすっぱくて
中原 るり
中原 るり
隣で座る彼が
ゆっくりと振り向く
やっぱり言えない
彼の目には
わたしはどんなふうに写ってるのかな
ドキドキが止まらなくて
うつむいてしまう
柳 悠介
柳 悠介
柳 悠介
やさしくしないで
なおさらあなたのこと見れないじゃん
中原 るり
中原 るり
やっぱり言えなかった
それから
あっという間の
2時間が過ぎて───
ー 後編に続く ー
コメント
1件
うぅ!後半気になるぅ!←急かしているわけじゃありません。