ライ
何とか…スマホロトムの安全機能で…
助かった…
はぁ、と一息をつき…
紫色のポケモンに近づいた
…
凄く…辛そうだな…
ライ
すぐに…バックに手を突っ込んだ
ライ
それは…
母さんがくれたサンドイッチを取り出した
母さんには申し訳ないけど…
そのサンドイッチをポケモンの方にやると…
ポケモンは…俺の目を見て…
ア ギ ァ…?
と、小さく鳴き…
サンドイッチに食いついた
ライ
よっぽど腹が空いていたのだろう
サンドイッチを食い終わった頃には…
すっかり元気になって…
立ち上がれる様にもなった
ライ
ポケモンはじっと見つめたまま…
ア ギャ ス
と鳴いた
…お礼を伝えているのだろうか…
そう考えると…
心がほっかり、暖かくなった
ポケモンは目をしばらく見つめて…
洞窟の穴の方に目を移動させた
ライ
俺も釣られて…洞窟の方に目をやった
そして…ゆっくりと進み始めた
しばらく歩いたら…
ポケモンはぴたりと止まった
そして…
きらりと…青い光がポケモンの体を包み込んだ
ライ
あまりにも眩し過ぎて…目は開けられなかったけど…
光が収まった後…ポケモンの方に目をやると…
ライ
さっきのとは違う…フォルムになっていた
ライ
と、思わず口から溢れ出てしまった
ポケモンは、ゆっくりと振り向き…
俺についてこいと言っている様な
眼差しでこっちを見つめて来た
ライ
普段なら…こんな洞窟…自分から入ったりしないけど…
このポケモンとなら…大丈夫 と言う…
安心感が湧いて来ていた
そして…俺はポケモンの導きのままに…洞窟へ入り込んだ
ー洞窟だと思いたいー
しばらく…ポケモンの後を追っていると…
光が差す方から…
声が聞こえて来た
その声は…聞いただけでわかった
暖かく…元気な声…
ネモ
ネモは辺りを見渡している…
恐らく…俺を探しているのだろう…
しばらくして…ネモと目が合った
ネモ
ネモ
と、声をかけてくれた
普段はあんまり出さないけど…
此処では出さないと聞こえないくらいの距離だった
思いっきり息を吸って…
俺も大声を出した
ライ
この声はネモの所に届いたのだろう…
ネモはにこっと笑顔を振る舞った
しばらく進んで行くと…
犬達の群れが攻めて来た…
ライ
すぐに俺達は囲まれてしまった
俺にはどうすることもできなかった
怖くて怖くて…その場に座り込み…
ぎゅっと瞼を閉じた
すると…
バ ッ
ライ
誰かだ俺を担いだ
あの…ポケモン…かな…
数分後
少し怪我した所をネモに治療や、
色々な事をされました
ネモ
ライ
ネモ
ネモは笑顔で俺のおでこに指を当ててきた
ネモ
ネモは優しく手を差し伸べてくれた
ライ
その暖かく優しい手をとった
ライ
ネモ
ライ
…
恐らく俺は悲しい顔をしていたのだろう…
ネモの顔からも笑顔が消え…
優しく背中を撫でてくれた
暖かくて、落ち着く手…
俺はこの手が好き
コメント
4件
ポケモン最近興味なかったけどルーシャさんのこの作品は好き
うん!やっぱりこれ好きー!