架恋
七限目は山名先生の 受け持つ、英語の 授業だった。
いつもなら、張り切って 授業を受けている。
――だけど今は……
架恋
架恋
架恋
ノートを取る 振りさえできず、
私は教科書をぼうっと 見つめ、俯いていた。
背の低い私は 一番前の席だから、
きっとそんな様子は、 先生にも見えてしまって いるだろう。
山名先生に、嫌われて しまう……。
山名
架恋
私はびくりと肩を震わせた。
――顔を、上げることが できない……。
山名
架恋
恐る恐る上を向いて、 先生を伺い見る。
そのクールな双眸から、 感情を読み取ることは できなかった。
山名
架恋
架恋
架恋
放課後、私は重い足取りで 職員室のドアを叩いた。
架恋
一礼してから、室内に 足を踏み入れる。
山名先生の机は、 入り口からまっすぐ、 数歩進んだ先だ。
架恋
山名
架恋
山名
山名
山名
架恋
架恋
架恋
山名
先生が表情を伺っている 気がしたけれど、
私は目線を逸らして ごまかした。
山名
架恋
突然話を変えられ、 私は瞳をしばたかせた。
架恋
架恋
架恋
架恋
山名
山名先生はそう言うと、 私から目線を外して 前を向いた。
架恋
山名
再び私へと向き直った 先生に見つめられ、 私は背筋を伸ばす。
山名
山名
架恋
架恋
思わず流れで返事をして しまったものの、
耳を疑うような言葉に、 私は先生に訊き返した。
だけど、先生は。
山名
架恋
架恋
山名
山名
山名
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つづきわくわく