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今から数百年くらい前のこと。
これは、ある二人の女の子の 『前世の話』である。
エレン
アレン
エレンのイメージ。
アレンのイメージ。
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エレン
アレン
エレン
アレン
エレン
アレン
アレン
エレン
アレン
〜お城の庭〜
エレン
アレン
エレン
エレン
アレン
エレン
アレン
エレン
アレン
エレン
アレン
エレン
アレン
エレン
エレン
アレン
アレン
エレン
エレン
エレンは、しゃがみ、 花達に触れる。 アレンは、それを見守っていた。
アレン
エレン
エレン
アレン
アレン
エレン
アレン
エレン
エレン
エレン
アレン
アレン
アレンは、エレンと同じように しゃがんだ。
アレン
アレン
エレン
アレン
アレン
エレン
二人は、湖を見ながら 心からそう祈った。
だが、そんなのは、 叶うものでは無いと 現実は言った。
街の真ん中で、 王家が十字架に掛けられて 殺される日がやってきてしまった。
アレンとエレンは、 十字架に貼り付けられる前に 消えてゆく父と母を見ていた。
エレン
アレン
敵軍
敵軍
アレン
エレン
アレン
アレンは、その時、 エレンを優しく抱いた。
敵軍の警備が来る前に、 アレンは言う事があったのだろうか、 エレンの背中を摩っていた。
アレン
アレン
アレン
エレン
アレン
エレン
アレン
アレン
アレン
エレン
アレン
アレン
エレン
エレン
エレン
アレン
アレンは、エレンの額に口付けた。 警備が来るまで、 二人は抱き合っていた。
そして、警備が来ると 二人は十字架の前に来た。
十字架に貼り付けられると そこに炎が広がった。
燃えていく二人の身体。
二人は、 『また会える事』を信じて 燃やされていく。
「また『来世』で会おうね。」
アレンは、その一言のみ言うと、 息を引き取った。
「……また『いつか』……。」
エレンは、それに答えると 彼女も息を引き取った。
その残像は 『彼女達』の記憶には無かった。
〜現在〜 〜春の空間〜
フローラ
マイア
王家の兄妹は、 二人の少女に生まれ変わった。
だが、彼女達には 『人間の頃の記憶が無い』
人間の頃の二人は……。 『実の姉妹』だと言う。
最初は、双子として生まれてきたが フローラではない片方の子……マイアが 生まれたばかりで亡くなった。
今度は双子ではないが 妹として生まれ変われた。
その時の彼女達の名前は。
フローラは 『倉木 花蓮(くらき かれん)』
マイアは 『倉木 美桜(くらき みお)』
二人はそんな事を知らずに 変わらず、この空間の中に居る。