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一次創作です。 もう1つの連載はきっと多分もう少しで出します。

初めに言っときます。 この2人は幸せになります。

それではどうぞ

「桜~優斗くん来てるわよ!」

えっ!?もう!?

のんびり髪の毛結んでる場合じゃないな!?

わあああ.........もう今日は髪の毛垂らしたままでいいや!!

今行くー!!

ごめん優斗くん!お待たせー!

おはよう!

優斗

おはよ、桜。

優斗

いや、俺こそ早く来ちゃってごめん

今日は何か用事でもあったの?

優斗

いや?桜に早く合いたかっただけ

へっ、?

優斗

そしたら慌ててる可愛い桜が駆けて来て

えっ、えっ?

優斗

しかも普段結んでる髪も垂らしてて、どんな桜でも可愛いとか俺の彼女最強、好きって思ったわけ。

っ、ひぇ..........!?

なんでそんなに饒舌なの............!?

優斗

桜は俺のこと好き?

うぅ..........すきぃ..........

優斗

ん、俺も。

優斗

行こっか。新学期そうそうに遅刻するわけにはいかないし

こんな真っ赤な顔で学校に行けってこと!?

優斗

行ってる内に冷めるからだいじょーぶ

だいじょばない!!

優斗

どんな顔でも桜は可愛いから俺は気にしないよ

私が気にするの!

今日から新学期。.............だけど先が思いやられる!!!

このイケメンめ!!

夏休みなんてあっという間だった。

半分以上は優斗くんといた。私の眼科にも一緒に来てくれた。

検査結果は全然良くなかったけど、慰めてくれたのも彼だった

(この夏休みで100回は可愛いって言われたぁ...........)

私はもう心臓が持ちません!! もう!優斗くんったら!

優斗

ほら、お手をどうぞ

.............ありがと

お揃いの可愛いさくらんぼのストラップを付けて、私たちは登校した

新学期そうそう、友達から「末長く爆発しろ」って言われて2人で笑ったのも良い思い出。

(遅くなっちゃったな~)

進路指導長引き過ぎだよ!

新学期が始まって2週間。 高校生の私たちには進路指導が待っていた

まだ具体的な将来が全然決まっていない私は、なかなか終わらせてもらえなかった。

優斗くん部活終わってるかな?

優斗くんはサッカー部。部長候補って言われてます!

(あれ?教室誰かいる)

「桜ってさ~」

ぇ..............?

自分の名前が聞こえて思わず隠れた。 何言われてるんだろ........?

そこには、いわゆる「一軍」の人たちが4人ほどいた

「桜と優斗って凄いラブラブじゃない?当て付けかよって感じw」

「見せ付けたいんだよw自分たちは美男美女カップルです、って」

(そんな風に思われてたんだ........)

優斗くんは私の目を心配してくれて常に一緒にいるようにしてくれてるのに.....

「優斗も良いよなー桜ちゃんみたいなチョー可愛い子と付き合えてよ」

「それな?桜ちゃん可愛いしスタイル良いし、あんな子に好き勝手出来るとか羨ましー」

ひ..............

違う、違うよ、優斗くんはそんなことしない

クラスメイトにそんなことを思われてることがショックだった

(もしかして私が“見えてない“だけ?)

怖い

心臓が嫌な音を立て始めた

「そう?でもさぁ、桜も性格悪そうじゃない?きっと私可愛いから!って内心思ってるでしょ」

「思った~wてか桜って目見えないじゃん?それって障害者ってことでしょ?」

「正直、そんな奴が学校来んな、って話だよねw」

...............なんで、

なんで目が見えないだけでここまで言われなきゃいけないんだろう

私だってあなたたちと同じ人間なのに

涙が溢れてきた

................ゆうとくん、くるしいよ

「お前らそれは流石に言い過ぎw」

「優斗もさ、もしかしたらその内桜ちゃん捨てるんじゃね?めんどくせぇって」

(大丈夫、優斗くんはそんなことしない)

分かってる、この人たちは嫉妬でこんなこと言ってる、八つ当たりなの。でも、

「そしたら俺らでもらわね?目見えないんだからやりたい放題じゃん」

「めっちゃ良いじゃんwあー早く優斗、桜ちゃん捨てないかなぁ?」

「あんたたち最低ーw」

「きっと時間の問題でしょ。優斗も障害者に振り回されたくないと思うし」

っ、

前々から思ってた、私は優斗くんにとって迷惑な存在なんじゃないかって

“普通“が何一つ出来ない私は邪魔なんじゃないかって

.............優斗くんにいらないって言われたら私、生きていけないや

私、嫌な人間だ。あんなに優しい優斗くんを疑うなんて

優斗くん、ごめん...........

私、これ以上あなたに迷惑を掛けたくない

もう、終わりにしよう

汚い私とあなたは釣り合わない

私は壁を頼りに走り出した

たどり着いたのは、優斗くんともよく来た公園だった

ぅ、ふ、っ..............

押し殺した泣き声が誰もいない公園に響く

この匂いはキンモクセイ。そして、銀杏

綺麗なんだろうなぁ.........

私にその光景を“見せてくれる“優斗くんはいない

でも良いの。今までずっとそうだったんだから。元に戻るだけ

(あの時間が夢だっただけ。その夢から覚めてしまえば...........元通りだから)

プルルル --優斗くん サン カラノ 着信デス--

音声ガイド付きのスマホがなった

ビクリと肩が跳ねる

大丈夫...........いつも通りに、いつもみたいに.........

ピッ

もしもし?優斗くん?

優斗

桜!良かった、無事だったんだ

ごめんね!心配掛けちゃって.........

優斗

全然大丈夫。俺が遅かったから先行ってたんだよね?ごめん

...............謝らないで。大丈夫だから

優しいなぁ...........

「足手まといの障害者だから_______」

...............ごめんね、今日は急ぎの用事があって

優斗

なるほどね。まぁ次からは連絡して。桜は可愛いから心配なんだよ

っ...............ふふ、わかった。じゃあね

次、かぁ............ごめんね、ごめんね優斗くん

声、震えてないかな?

ちゃんと出来てる?いつも通りに

優斗

?桜、大丈夫か?

え、あ...........うん。だいじょうぶ

なんで分かっちゃうかな.....?

優斗

なら良いけど............なんかあったらすぐ言ってね。桜のためならどこへでも行くから

ありがとう..............“じゃあね“

優斗

うん。“またね“

ピッ

電話は私の「最後の言葉」と、優斗くんの「まだ続く言葉」で締め括られた

こんなに優しいあなたを裏切るようなことをしてしまってごめんなさい

でもこれが、私のためでもあなたのためでもあるから

優斗くんに向けてメッセージを送る

...............やだなぁ

もっと一緒にいたかった、もっとずっと............

叶わない願いだけが増えていく

優斗くんへ 私たち別れよう。理由は言えない。 でもね、その方がお互い良いと思うの 今までありがとう。大好きでした。 普通の素敵な女の子と幸せになって。 桜より

そう.........普通の子と。

髪も目も普通じゃない私なんかと離れて。あなたをもう縛りたくない

震える声でなんとか音声入力を終わらせた

「大好きでした」なんて嘘だよっ........大好き、これからもずっと、

震える手でメッセージを送る。それから彼をブロックをした

さようなら

大好きな優斗くん

っ、う、

よくやりきった、私。もう泣いても良いよ

うわああっ、ゆうとくんっ、やだぁっ.......

子供みたいに泣きじゃくっても、慰めてくれるあなたはもういない

辛いなぁ..............くるしいなぁ

もう見えないはずなのに、目の前に広がった綺麗な銀杏は、涙にぼやけて歪んでいた

言葉は人を幸福にも不幸にもする

next→♡500

END

私の世界を色付けたのは、あなたでした。

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コメント

5

ユーザー

実際に美男美女カップルなんだからいいでしょうが!!!ゆうさくカップルを壊すな~!!

ユーザー

と り あ え ず . . . . . . . 陰 口 言 っ て た 奴 ら は 地 獄 に 叩 き 落 と す の が 1 番 で す ね ( ( 桜 ち ゃ ん と 優 斗 君 っ っ 幸 せ に な り や が れ っ ( (

ユーザー

桜ちゃんかぁいい

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