テラーノベル
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主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
Pr
自宅に到着した俺が家の扉を開けて恐る恐る中に入ると、 家の中は異常なほどに静まり返っていて 自分の家であるはずなのに俺は得体の知れない恐怖を覚える
そっと家の玄関に目をやると、 そこには綺麗に揃えられたAt兄の靴があって、 それが彼が在宅中であるということを俺に証明した
At兄が家にいるのであれば、 多少の生活音やAt兄がいつも作業中に流す音楽が 彼の部屋から漏れているはずなのに、現在は物音ひとつ聞こえない
電気の消えたリビング、ドアのあいた誰もいないトイレ、 料理をする音が聞こえないキッチンに 人が歩いている時の床が軋む音もしない天井と廊下
両親は現在不在であるのである程度の静けさがあるのは当たり前だが、 At兄がいるのに全く物音がしないということが あまりにも不気味で高校生ながらに震えてしまった
Pr
学校に行くために履いていたスニーカーを綺麗に並べ、 俺は家の中に足を踏み入れる
ギッと床が軋む音がして玄関のフローリングが俺の帰宅を訴えるが、 普段ならここで『Pr、おかえり』と部屋からひょこっと顔を出すAt兄は 今日はおらず、ただただ重い沈黙が漂っている
案の定、家の電気はほとんど消えていてカーテンも閉まりきっており、 遮られた太陽光と消された電気で2階の廊下も例外なく暗い
別に普段は家が真っ暗かどうかなんてほとんど気にしないし 暗いと思ったら電気をつけて明るすぎると思ったら消すだけなのに、 今日は少し暗い2階の廊下が驚くほどに怖かった
Pr
Pr
昨日無断で外泊した言うこともあり、 普段のAt兄だったら爆速で駆け降りてきて半泣きになりながら 俺のことを抱きしめるまでありそうな局面だ
Pr
でも俺が声をあげても何もなくて、やっぱりAt兄は 俺のことを嫌いになってしまったんじゃないかという恐怖が 俺の心を不安定にして、泣き崩れそうになってしまった
おそるおそる2階に上がると、 At兄の部屋に当たるところから柔らかい光が漏れている
それはAt兄が起きていることを意味するのだが、 それでも彼が何もしてこないと言うことは 完全に愛想を尽かされたと言うことだろうか
Pr
それでも自分の部屋に帰るのは気が進まなくて、 At兄の部屋の扉を背もたれにしてぺたんと座り込む
何かをするでもなく5分くらい座っていると、 俺は異変に気がついた
Pr
人が歩く足音、椅子が軋む音、At兄がキーボードを打つ音
At兄がいるなら聞こえないはずのない音が五分間一回も聞こえないのだ
Pr
Pr
俺が怪訝に思ってると、唐突にAt兄の部屋から がらがらどんっと普段なら絶対出ないような音がする
Pr
At
1日ぶりに聞いたAt兄の声が 普段の彼からは想像もつかないほど間抜けで驚くが、 そんなことよりAt兄が心配なので俺は部屋に入った
兄の部屋に足を踏み入れると、 そこには眠そうにしながら自身の背中をさすっているAt兄がいた
Pr
俺の第一声がそれになってしまったのは申し訳ないが、 本当に何をしているのかわからないので俺がそういうと、 彼は女の子たちが見たらショックを受けそうな情けない声でいう
At
Pr
Pr
At
Pr
At
どうやら相当寝ぼけているらしいので 仲直りは後で出直そうと俺が思っていると、 At兄は相変わらずの態度で言う
At
Pr
Pr
At
At
改めてAt兄の部屋を見回すと、ベッド周辺には 大量のPrアルバム(俺も今存在を知った)が転がっている
Pr
At
せっかく格好いいことを言っているのに、 周辺に転がっているアルバムたちのせいでどうも格好がつかない彼に 笑ってしまいそうになったが、ギリギリのところで飲み込む
At
そこでAt兄は俺をぎゅーっとしようとしたが、 途中でハッとしたように動きを止めて腕を引っ込めた
At
そう言って悲しそうに体育座りをしている彼を見て、 どうやら俺のあの感情的な一言は 相当彼にダメージを与えていたらしいと悟る
Pr
At
Pr
相手に聞かせる気はあるのかと思われそうなほど とてつもない小声で蚊の鳴くように言った俺の言葉は、 At兄のMzと俺に特化された耳にはバッチリ届いたらしい
彼はしばらく固まって硬直した後、 急にだぱーっと涙を流して俺にしがみついてきた
At
Pr
At
Pr
At
そう言ってぎゅーっと俺を抱きしめてくれた兄に少しだけ甘えて 俺がご機嫌でグリグリと頭を擦り付けると、 小さい頃以来なのではないかと言うくらい思いっきり抱きしめられた
At
Pr
At
Pr
Mzが銀河で一番可愛いなら世界で一番可愛いのもMzなのではと 突っ込みたくなったが、それを言ったところでAt兄のトンデモ理論で うまいこと丸め込まれそうなので黙っておくことにした
Pr
Pr
At
Pr
At
Pr
At
Pr
At
Pr
At
Pr
Pr
そこまで俺が話すと、At兄は完全KOで項垂れてしまった
At
Pr
Pr
At
At
Pr
Pr
そう言って俺がむふーとふんぞり返ると、 At兄はしばらく楽しそうな笑い声を上げた後、 目尻に溜まった涙を拭いながら言った
At
At
At
Pr
Pr
At
Pr
俺がそう尋ねると、At兄はうーんと考え込んだ後、 何か納得できる言葉を見つけたように笑って頷き、 俺にその聡明な頭に思い浮かんだ事柄を教えてくれた
At
Pr
Pr
Pr
At
At
At
Pr
At
At
Pr
At
At
Pr
At
At
At
Pr
At
At
At
At
At
Pr
俺がそういうと、At兄は少し驚いたように目を見開いた後、 にこりと優しく笑って俺にこの世界の秘密をささやくように 人差し指を口元に置きながらひそひそ声で教えてくれた
At
At
At
Pr
At
At
周りの人を大切にして、自分のことも大切にして、 一生懸命未来に向かって歩いていくことなんだよ。
Pr
俺の言葉にAt兄が笑った時、俺のスマホがブーっと鳴って Mzから電話がかかってきた
Pr
At
通話開始ボタンを押して俺がスマホに耳を当てた瞬間、 MzのスマホのはずなのにAkの声が響いた
Ak
Pr
Pr
Mz
Ak
Tg
At
Kty
Pr
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
At
Pr
Mz
At
Tg
Ak
At
Mz
Kty
Pr
Pr
Kty
Mz
At
Tg
Ak
At
Pr
Pr
Ak
ぷつんと電話が切れる音がした後、 俺とAt兄は顔を見合わせて笑った
Pr
At
いつも通りAt兄に服を選んでもらって着替えた後、 俺は大切な兄と一緒にみんなの待ついつもの駅に向かって駆け出した
ー叶わぬ気持ちの、終着点。ー
Fin.
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
悪魔と宗教と記憶の話ですっ!!
主。
それではみなさん、タップお疲れ様でしたっ!!
コメント
19件
椿ちゃん完結おめでとう!!!!!忙しい中でも投稿してくれたこの作品が無事完結して良かった😭本当にめちゃくちゃおもしろかったよぉぉぉぉ ぷりっつくんとあっとくんが仲直りしてくれて良かった🥲恋は盲目って恐ろしく儚くそれでも幸せな言葉だなと今回の話から思った!(語彙力皆無でごめんね🙏🏻)最後6人でのわちゃわちゃが尊かった……
今回も最高すぎます!!!! 忙しい中の更新ありがたいです!完結おめでとうございます!! prちゃんに何を言われてもatくんは変わらないですね、prちゃんとatくん仲直り出来て良かった〜! もう毎回書き方が神すぎます!!どうやったらそんなに上手く書けるんですか!? 次回作楽しみです!!イラストも上手すぎますね!何もかも出来ちゃって天才ですよね!?
完結おめでとうございます! 更新ありがとうございます🥹仲直り出来て良かったです! 今回も神作でした!次回作のサムネ天才すぎます!楽しみにしてます!atくんがアルバムをいっぱいベッドの周りに置いてるのがいつもと違ってよかったです!ハッピーエンドで終われてよかったです!🥹