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桜の下で私と君は好きを交わす

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桜の下で私と君は好きを交わす

1 - 桜の下で私と君は好きを交わす

♥

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2020年03月15日

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今、只今...

クラスの女子に囲まれてる。

一際目立たない私が。

理由は.....

中山 里美

ちょ、ちょっと!!

朝比奈 美優

あ、里美~...

中山 里美

里美~じゃないよ、

中山 里美

噂とかマジ!?

女子A

そうだよ、神代先輩に告るんだって!!

中山 里美

凄い!

朝比奈 美優

ちょ、ちょっと!!

中山 里美

私隣に居てあげようか!!

朝比奈 美優

いや、いいって~...

安藤 彩音

........

女子B

彩音も神代先輩狙いじゃなかったっけ??

安藤 彩音

そうだけど?

女子A

朝比奈ちゃんと一緒にこくったら?

女子A

とられるかも!!

安藤 彩音

っw

朝比奈 美優

.......??

安藤 彩音

んなわけないじゃん。

女子B

えっ、でもさっ

安藤 彩音

だって、考えてみなよ?

安藤 彩音

朝比奈が告ったところでどうせフラれるに決まってるじゃん?w

朝比奈 美優

っ.....

中山 里美

そんな、決まってるわけじゃ...!!

男子A

はいはいはいっ、何の騒ぎ~?

男子A

俺も混ぜてよー

朝比奈 美優

(うわっ、もう最悪...)

朝比奈 美優

別にいいの。

朝比奈 美優

好きって気持ちだけ伝えるだけだし?

朝比奈 美優

付き合いたいとか思ってない。

どう、しよう....

自分はなんで嘘をつくの?

素直になりたいのに...

自分に自信を持ちたいのに....

中山 里美

美優.......?

安藤 彩音

っw

安藤 彩音

勝手にしとけば~?

男子A

えっ、ガチのやつ?

女子A

あんたは黙ってて!!

男子A

あ、はい...

男子A

てか、男子のみんなどこ、

男子A

(ちょ、逃げよ....)

中山 里美

み、美優....

朝比奈 美優

っ.....

悔しくて、悔しくて....!

自分でも止められない涙が溢れてくる。

朝比奈 美優

もういいっ!!

中山 里美

美優!!

朝比奈 美優

ほっといて....!!

朝比奈 美優

(あーぁ...)

朝比奈 美優

(結局逃げて来ちゃった...)

朝比奈 美優

(でもいいや、ちょうど放課後だし...)

朝比奈 美優

(神代先輩は諦めよう...)

その時、優しい春風がサァ~と流れてきた。

気持ちのいい、冷たくない風...。

それと同時に桜の花びらが舞い落ちる。

朝比奈 美優

ここに桜の木なんてあったかな...?

また、涙が出てくる。

何もかも、終わった。そう思った。

朝比奈 美優

立派な桜の木....

朝比奈 美優

(私も心強くいられたらいいのに...)

と、体育座りして膝を抱える。

涙を隠したかった。

???

何で泣いてるの?

朝比奈 美優

っ......

一瞬ドキリとした。

だってその声は....神代先輩そのものだったから。

朝比奈 美優

神代先輩...

神代 裕也

立てる?

神代先輩の差し出した手は、やっぱり心強かった。

朝比奈 美優

....

私は無言で手を取る。

朝比奈 美優

何でここに....?

神代 裕也

君のクラスを通ったら騒ぎがあって、

神代 裕也

君と安藤さんと何かあったの?

朝比奈 美優

い.....

神代 裕也

えっ?

朝比奈 美優

言えない.....

神代 裕也

そっか....

朝比奈 美優

あの、

神代 裕也

ん?

朝比奈 美優

先輩って好きな人います....?

神代 裕也

.........

神代 裕也

いるよ。

神代 裕也

その子はね、きっと勇敢で、みんなの頼りもので

神代 裕也

何よりも優しい。

神代 裕也

だからね、何があっても守りたいと思うんだ。

桜の木にもたれかかって遠くを見る神代先輩の目は

本当に好きなんだな...そう思える目立った。

朝比奈 美優

(好きって言ったって安藤さんが言ったように振られる。)

朝比奈 美優

(だって、好みに何もかもあてはまってないし...)

朝比奈 美優

(それでも.....!)

朝比奈 美優

先輩っ...!!

神代 裕也

っ、どうした??

朝比奈 美優

好き...

朝比奈 美優

好きです......っ!!!

朝比奈 美優

先輩はいつも前向きで、かっこよくて憧れの存在で....!

神代 裕也

朝比奈さん....

朝比奈 美優

分かってます、こんな...

朝比奈 美優

こんなみっともない私は神代先輩に叶わないってことも....!

朝比奈 美優

でも....

あぁ、何でだろう、また泣いちゃった。

何やってんの、私....

神代 裕也

朝比奈さん....!

朝比奈 美優

......?

神代 裕也

俺も.....

朝比奈 美優

へっ...??

神代 裕也

俺も朝比奈さんのことが好き。

朝比奈 美優

で、でも私なにもタイプに当てはまってな....

神代 裕也

ううん、当てはまってる。

神代 裕也

みんなが困ってたらすぐ助けにいくじゃん

朝比奈 美優

でもいつも失敗ばかりで、

神代 裕也

ううん、失敗とはかぎらないし、

神代 裕也

失敗するかもしれないけど友達を助けようっていう

神代 裕也

意志があるだけで充分勇敢だよ。

朝比奈 美優

先輩っ...

神代 裕也

俺で良ければ付き合ってくれる?

朝比奈 美優

もちろんです!!

そして私は大きな体の先輩に優しくバグで包み込まれた。

そして先輩は暖かい言葉で

神代 裕也

すき...

そう言ってくれた。だから私も、

朝比奈 美優

好きです.....

桜の下で私と君は好きを交わす。

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