恋にとって恋は魔法だ。
私を可愛く、繊細にさせる 甘酸っぱい魔法。
でも、その恋の実りは 魔法の代償みたいに
私の胸の中を 不安でいっぱいにさせる。
辰也
❀優菜❀
❀優菜❀
辰也
❀優菜❀
辰也
辰也
辰也
❀優菜❀
❀優菜❀
辰也
❀優菜❀
辰也くんは、私の2人目の彼氏
彼は振られて落ち込んでいた 私を励ましてくれて
私が少しでも元気になれるように ずっとそばにいて話を聞いてくれた。
そのうち、元彼のことも忘れて
辰也くんと一緒に過ごす日が増えた。
そして、彼からの告白で 付き合うことになった。
嬉しかった。
胸が高鳴って、泣きそうだった。
辰也くんとずっと一緒にいたいと 心の底から思った。
けれど、
だんだん不安に なってきた。
私はこの人と付き合って よかったのかなって 思うようになった。
決して嫌いになったわけじゃない。
彼のことは大好きだ。
大好きだから、 不安になる。
彼を好きだと思うたび、
私の愛の重さに耐えられず 別れを切り出した元彼を思い出す。
本当に彼を大切にしたいなら
「私だけを見て欲しい」や
「全部かっこいいし、愛してる」 なんて 言わない方がいいのかもしれない。
もう捨てられたくない。
大切にされたい。
自分がどれだけ苦しんでも、 彼が愛してくれるならどうでもいい。
辛いけど
できることなら全部曝け出して 全部愛して欲しいけど
きっと、彼も無理だろうから。
この今にも「爆発」しそうな 彼への愛は
胸の中で
永遠にしまっておこう。
京也
京也
莉乃
京也
莉乃
京也
莉乃
莉乃
京也
京也
京也
莉乃
京也
莉乃
莉乃
莉乃
京也
京也
莉乃
莉乃
京也
莉乃
莉乃
京也先輩は、私の彼氏だ。
先輩は数日前に同級生の 優菜さんと別れた。
原因は、私だった。
初めはほんの出来心だった。
優菜さんみたいな可愛くて、優しくて
顔も心も綺麗な女の子が 羨ましかったから。
彼氏さんもかっこいい人なのかなって思って先輩に話しかけてみた。
何回も話すうちに先輩が 優菜さんの愛が重い、と 愚痴をこぼすようになった。
その時に、小さな子供がビー玉を 床に撒き散らすような軽い気持ちで
別れちゃえばいいのに。
と言ってしまった。
…まさか、 私が新しい彼女になるなんて。
先輩のいう「俺について」のことは とっくに知っている。
先輩は優菜さんを捨てたんだ。
二度と立ち直れなくなる くらいの酷い方法で。
莉乃
なぜだろう。
胸が痛い、苦しい。
今の先輩は私のことが好きなのに、
私はかっこいい男の子から 愛されているのに
なんで私は今、 しんどいと感じてしまうんだろう。
…私は、ひょっとして先輩に 興味がなくて、
優菜さんが 羨ましかっただけだったのかな。
先輩からの愛が、しんどい。
莉乃
先輩からの愛は、 花束でも贈り物でもない。 ただの凶器だ。
火のついた「爆弾」みたいに
受け取った瞬間、熱い言葉が ただの鉄屑になってしまう。
莉乃
莉乃
優菜
優菜
莉乃
莉乃
莉乃
優菜
莉乃
優菜
莉乃
優菜
辰也
優菜
優菜
タッ (優菜がその場から離れる)
ピコン!
莉乃
莉乃
タッ (莉乃がその場から離れる)
優菜
莉乃
おわり
コメント
7件
投稿ありがとうございます!😭 甘酸っぱい…と言うよりかは、苦い感じがしました。 そういう恋も新鮮で、こんな恋もあるんだ、と勉強させて頂きました。複雑な女心が全面的に押されていて、こんな恋してみてぇな!とずっと思いながら読んでいました…