照
日付が変わった深夜1時頃。 俺は寝室ではなく、リビングにいた。
照
照
眠れない原因。 それは分かりきっていた。
めめが、いないからである。
めめは地方でのお仕事で 昨日から5日間家を空けることになっていた
俺が1人で過ごすことを めめは酷く心配していたけど、 病み期がちょうど終わったばかりだし、 大丈夫だと言い張った。
照
照
手首に目をやる。 丁寧に巻かれた包帯を取ってまで 手首を切ろうとは思わなかった。
照
照
そこで俺はとある棚の引き出しを開けた。
照
照
それは、めめが家を出る前に 渡してくれたものだった。
蓮
蓮
蓮
蓮
"睡眠導入剤"と書かれたその薬
照
照
コップに水を注いで 薬一錠を飲み込む。
心なしか頭がぼーっとしてきた気がする。
照
薬のおかげで 俺はベッドに入ってすぐ 意識を手放した
翌日の夜。 俺はまた頭を悩ませていた
照
照
照
ちゃんと1錠飲んだのに 眠りにつけない。
照
明日は俺が振り付けのダンスを メンバーに教えなきゃいけないのに…
照
照
めめには1日1錠って言われたけど 寝れないのも最初のうちだし、 慣れたら大丈夫だよね?
照
薬をもう一粒飲み込むと これで眠れる、という安心感に包まれ、 自然と瞼が重くなっていった。
数日後。 めめが帰ってくる1日前。
結局あの日以降 睡眠薬を飲み続けて、 睡眠薬なしでは寝れなくなってしまった。
照
大介
辰哉
今日は振り入れが一通り終わったから 音源に合わせて踊ってみる
♪♪~♪~♪♪~
照
照
照
まだ体にダンスが馴染んでおらず 次の振りを考えながら踊っていると、
照
照
視界が急転した。 直後に後頭部に鈍い痛み。
辰哉
辰哉
照
照
転んだことをようやく自覚した。
亮平
照
照
急に足元がふらついて… 体の軸が崩れるような感覚だった
亮平
照
辰哉
大介
涼太
照
薬も飲んでるし…
康二
康二
照
照
めめにバレたら… 心配を通り越して何かされそうだし 加えて睡眠薬のこともバレそうだし
とにかく、隠し通す必要がある
康二
照
翌日。 めめが帰ってきた。
蓮
蓮
照
照
蓮
照
蓮
照
照
つい、答えるのに一拍空けてしまった。
蓮
蓮
照
俺は顔をひきつらせてしまった。 どうしよ…いつ薬飲もう
というか、めめが用意してくれたのじゃ 足りなかったから 追加で買ってきてるし、 それも隠さなきゃ…
そしてあっという間に 寝る時間になってしまった。
蓮
蓮
布団をめくって催促してくるめめ
照
照
蓮
蓮
ちょっとびっくりした様子のめめを残して 俺は部屋を後にした
照
小瓶から一粒ずつ錠剤を取り出して 飲み込んでいく。
照
照
日を重ねるにつれ 不眠感への不安が強くなっている。
むしろ飲め飲むほど 不安になっていくような…
照
大丈夫、もうめめは帰ってきたんだから 寝れるはず…
照
照
照
小瓶が手から離れた。
あのときと同じような、 体のふらつきで
俺は壁にもたれた後 そのまま床に座り込んだ。
照
照
蓮
蓮
その場に現れたのはめめだった。
蓮
蓮
蓮
照
めめが握ってくれた手を ぎゅっと握り返す。
蓮
蓮
蓮
照
照
照
照
蓮
照
照
照
蓮
蓮
蓮
照
蓮
蓮
蓮
照
照
照
あー、そうそう…♡ その顔が見たかったんだよね♡
蓮
照
涙でぐっちゃぐちゃになって… 弱々しくて消えちゃいそう♡
蓮
蓮
あえて優しい声音で言う。
優しさに落差をつけてあげれば 簡単に岩本君は堕ちてくれる。
照
照
蓮
蓮
照
…本当は。
薬を渡したのも、 薬に依存させて、過剰摂取させるため。
弱っている岩本君が どうしても見たかったんだよね、笑
蓮
蓮
蓮
岩本君の手を固く握って 俺は寝室へと一緒に向かうのだった。
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
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読みたいです、、、!!
よみたーい