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精神安定剤の君

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精神安定剤の君

3 - 『おーばーどーず』

♥

533

2025年04月25日

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、、、

日付が変わった深夜1時頃。 俺は寝室ではなく、リビングにいた。

どうしよう…

全然寝れない…

眠れない原因。 それは分かりきっていた。

めめが、いないからである。

めめは地方でのお仕事で 昨日から5日間家を空けることになっていた

俺が1人で過ごすことを めめは酷く心配していたけど、 病み期がちょうど終わったばかりだし、 大丈夫だと言い張った。

(ああは言ったけど…)

(やっぱ寂しいかも…)

手首に目をやる。 丁寧に巻かれた包帯を取ってまで 手首を切ろうとは思わなかった。

どうしたら眠くなるかな…

…あ、

そこで俺はとある棚の引き出しを開けた。

あった、、

これだ、

それは、めめが家を出る前に 渡してくれたものだった。

『もし、俺がいなくて寝れなかったら』

『これ、飲んで』

『5錠しかないから、1日1錠』

『それ以上飲まないこと、いい?』

"睡眠導入剤"と書かれたその薬

飲めば眠くなるのかな…

とりあえず飲んでみよ、

コップに水を注いで 薬一錠を飲み込む。

心なしか頭がぼーっとしてきた気がする。

ベッド行こ、

薬のおかげで 俺はベッドに入ってすぐ 意識を手放した

翌日の夜。 俺はまた頭を悩ませていた

、、んっ…

なんか、寝れない、

おかしいな…

ちゃんと1錠飲んだのに 眠りにつけない。

今日はしっかり寝ておきたかったのに…

明日は俺が振り付けのダンスを メンバーに教えなきゃいけないのに…

昨日はたまたま寝れただけで

もっと飲まないと効果出ないのか…?

めめには1日1錠って言われたけど 寝れないのも最初のうちだし、 慣れたら大丈夫だよね?

もう1錠飲んでおこう、

薬をもう一粒飲み込むと これで眠れる、という安心感に包まれ、 自然と瞼が重くなっていった。

数日後。 めめが帰ってくる1日前。

結局あの日以降 睡眠薬を飲み続けて、 睡眠薬なしでは寝れなくなってしまった。

じゃあ、ダンス通すよ

大介

おっけー

辰哉

いつでもいけるよ~

今日は振り入れが一通り終わったから 音源に合わせて踊ってみる

♪♪~♪~♪♪~

(ここで動いて、)

(手の振りのあと屈んで…)

(その次は)

まだ体にダンスが馴染んでおらず 次の振りを考えながら踊っていると、

(グラッ…

あ、っ?

視界が急転した。 直後に後頭部に鈍い痛み。

辰哉

…ちょ、照っ!?

辰哉

大丈夫!?

(…あれ、天井、、?)

(俺、倒れたのか…)

転んだことをようやく自覚した。

亮平

痛いところは?

頭がちょっと…

でも大丈夫

急に足元がふらついて… 体の軸が崩れるような感覚だった

亮平

どうしたの?急に転んで…

…ごめん、ぼーっとしてた

辰哉

ちゃんと寝てないんじゃねーの?

大介

確かに、ちょっとクマあるね

涼太

危ないから、ちゃんと寝なよ?照

いや、寝てるはずなんだけど…

薬も飲んでるし…

康二

大丈夫なん?照兄…

康二

めめに言った方がええんちゃう?

…!いや、大丈夫、、

心配してくれてありがと、

めめにバレたら… 心配を通り越して何かされそうだし 加えて睡眠薬のこともバレそうだし

とにかく、隠し通す必要がある

康二

今日は慎重に練習しよな?

うん

翌日。 めめが帰ってきた。

(ガチャンッ

っただいま!!

あ、めめ!

おかえり

久しぶりの岩本君だ、、(ギュウッ

ねぇー痛いってば!笑

俺がいない間、ちゃんと寝れた?

、うん、

ちゃんと寝れたよ?

つい、答えるのに一拍空けてしまった。

そっか、笑

今日は絶対一緒に寝ようね

うん…笑

俺は顔をひきつらせてしまった。 どうしよ…いつ薬飲もう

というか、めめが用意してくれたのじゃ 足りなかったから 追加で買ってきてるし、 それも隠さなきゃ…

そしてあっという間に 寝る時間になってしまった。

あー、久しぶりのベッド…

岩本君もおいで?

布団をめくって催促してくるめめ

あ、えっと、

水飲んできてもいい、、?

え?

いいけど…

ちょっとびっくりした様子のめめを残して 俺は部屋を後にした

、、ッ(ゴクッ

小瓶から一粒ずつ錠剤を取り出して 飲み込んでいく。

…もう一錠、

(ゴク…

日を重ねるにつれ 不眠感への不安が強くなっている。

むしろ飲め飲むほど 不安になっていくような…

(そろそろやめないと、めめが来ちゃう)

大丈夫、もうめめは帰ってきたんだから 寝れるはず…

(だけど…)

(…もうちょっとだけ…ッ)

(ドンッ、ズルズルッ…

小瓶が手から離れた。

あのときと同じような、 体のふらつきで

俺は壁にもたれた後 そのまま床に座り込んだ。

い"っ…た…

(やば…頭、グラグラして…)

…照、!?

ちょっ、何してんのっ

その場に現れたのはめめだった。

これ…薬…

睡眠薬…?

ってそれより、照?聞こえる?

っ、、(コクコク

めめが握ってくれた手を ぎゅっと握り返す。

良かった…

それで照、

どうして睡眠薬があるの?

…その、、やっぱ寝れなくて…

1日1錠って約束だったんだけど…

破っ…ちゃって…

足りなくなって、瓶も買いに行って…

……へぇ

ご、ごめん、

でも、死のうとしたとかそんなことないし、

寝れなくて不安だったからで…

もういいよ

照は、俺なんてどうでいいってことでしょ

俺、ちゃんと言ったのに

違、、ごめんなさっ、(泣

何が違うの?

照は、俺の言いつけ守れなかった

それだけでしょ?

ごめんなさい…ッ(泣

これからはッ、ちゃんと守るからっ、(泣

お願い、捨てないで…(泣

あー、そうそう…♡ その顔が見たかったんだよね♡

…照?

なに、、?(泣

涙でぐっちゃぐちゃになって… 弱々しくて消えちゃいそう♡

捨てる訳ないよ、

照はずっと俺のでしょ?

あえて優しい声音で言う。

優しさに落差をつけてあげれば 簡単に岩本君は堕ちてくれる。

っ、ほんと、、?

よかったぁ、、っ

だから、こんな薬飲まないで

俺と寝よーね?

うんっ、!

…本当は。

薬を渡したのも、 薬に依存させて、過剰摂取させるため。

弱っている岩本君が どうしても見たかったんだよね、笑

(もちろん、死なれたら困るけど)

(俺は"死ぬほど愛してる"から)

(岩本君が死ぬなら、一緒に死ぬ)

岩本君の手を固く握って 俺は寝室へと一緒に向かうのだった。

ぬっし

お疲れさん!!

ぬっし

終わり方雑くてごめんね

ぬっし

気に入ったら
いいねコメントぜひ!

ぬっし

あと、相談なんですけど

ぬっし

(心の中と書いて)しんじゅう
見たかったりします、?

ぬっし

↑規制されそうなので
遠回しに書きました、

ぬっし

コメントで教えてくれると、!

ぬっし

フォローして待っててね!

ぬっし

それでは!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

読みたいです!

ユーザー

読みたいです、、、!!

ユーザー

よみたーい

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