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夜の公園でいつものように白乃と会っていると、 突然誰かに声をかけられた
弘樹
弘樹
やべぇ、先輩に白乃といるところ見つかっちゃった
昼間にあんなに心配してくれた後で、 恋人と会ってるの見られるの、気まずいな……
先輩
先輩
弘樹
弘樹
弘樹
ふり返ると白乃の姿は見えなかった。驚いて隠れちゃったのかな?
弘樹
弘樹
先輩
先輩
弘樹
弘樹
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
弘樹
先輩
先輩
弘樹
先輩と別れた後、俺は白乃のアパートを訪ねた
白乃
白乃
彼女は恥ずかしそうにそういった
だからといってアパートまで言って逃げる奴があるかと言って、 俺たちは笑いあった
ところが、次の日――
先輩
先輩
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
先輩
そういって先輩が取り出したのは、お札のようなものだった
弘樹
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
弘樹
先輩
先輩
先輩
先輩
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
先輩
先輩
弘樹
先輩
弘樹
先輩
先輩
突然の出来事にとまどっている
正直、先輩の話にはまったく納得できなかった
ただ、先輩の態度は真剣そのものだった
その態度に押されて、俺は先輩と確かめに行くことにした
数日後
俺は今、自分の部屋にいる
白乃が住んでいたはずの部屋は
……もう何年も使われた痕跡がなかった
それを確認すると、先輩は俺に、夜の間は札をはって部屋にこもること
特にあの公園には絶対に近づかないように、と言った
扉には先輩からもらった札がはってある
もう何日も白乃にはあっていない
皮肉なことに、俺の体調は日に日によくなった
白乃はやはり、人間ではなかったのか
だとしたら
弘樹
コンコン……
弘樹
コンコン……
聞き間違いではない。誰かがドアを叩いている
弘樹
?
白乃
白乃
白乃
白乃
白乃
白乃
弘樹
弘樹
弘樹
白乃
もし、白乃が人間でないなら、問題になるのは鍵ではなく、お札の方だろう
彼女が、そのまま、何事もなく部屋に入ってきてくれたら……
そう願った
けれど、彼女はずっと扉の外にいた
だから、俺は、彼女の正体について、思い切って聞いてみることにした
弘樹
弘樹
白乃
白乃
白乃
白乃
弘樹
弘樹
弘樹
白乃
白花
白花
白花
白花
そういって彼女はずっと扉の前で泣きじゃくっていた
ときどき
白花
という声が聞こえた
弘樹
弘樹
数日後
弘樹
先輩
俺は今の会社を辞めることにした。今日で仕事の引き継ぎも終わる
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
弘樹
先輩
先輩
先輩
弘樹
弘樹
先輩
数日後
先輩
後日
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
仕事だけの付き合いで、それほど親しかったわけではないけれど、 今日俺は弘樹の墓参りにやってきた
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
そう思いながら弘樹の墓に線香を供えると
煙の臭いにまじって、どこからか梅の花の香りが漂ってきた気がした
終り