コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ある夜のこと。
わたしはデビルスパレスの自室の窓から星空を眺めていた。
すると、 遠くですさまじい怒号が鳴り響いた。
ラト
一瞬だった。遠くで怒号が鳴り響く。
それが彼の叫び声だと すぐに気がついた。
主
わたしは手近な上着を羽織って、 廊下に出た。
主
主
真っ暗な闇の中、 私の呼び掛けにすぐに返事が届く。
ベリアン
ロウソクの火に照らされた ベリアンの顔が見えた。
わたしは少し、安堵した。
主
主
ベリアン
ベリアン
ベリアン
主
ベリアン
私はまっすぐに彼を見た。
私の思いはどうやら伝わったらしく、ベリアンは言葉を続けることは しなかった。
主
ベリアンは顔をゆがめる。
ベリアン
ベリアン
ベリアン
主
主
ベリアン
ベリアンが1歩私の方に迫った。
普段穏やかな彼がこんなに必死な顔をしているのを
私は初めて見た。
主
主
主
ベリアン
ベリアンが驚くような顔をして
それを隠すようにさっとうつむいた。
主
ベリアン
主
主
ぎゅっとこぶしを握る。
しばくの沈黙の後
ベリアンはゆっくりと顔をあげた。
ベリアン
ベリアン
ベリアン
主
苦しそうに顔をゆがめる彼は 震える声で言った。
ベリアン
ベリアン
主
ベリアンの真剣な眼差しが わたしを貫いた。
ベリアン
ベリアン
ベリアン
言葉の端々から滲む彼の優しさに 胸が痛む。
仲間思いの彼にこんな顔を させてしまった責任を、 しっかりと取らなければいけない。
主
主
わたしは精一杯の思いを込めて 彼にお礼を言って走り出した。
ベリアン
ベリアン