テラーノベル
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※だいぶ飛ばすところがあります‼️ ご了承ください🙏
妓夫太郎の気配があたりを満たし、瘴気のような血鬼術の匂いが広がっていた。
りんね
善逸
伊之助
妓夫太郎がゆらりと姿を現すと同時に、建物の上からキラキラと光が舞った。
宇髄
炭治郎
宇髄天元が派手に着地すると、三本の日輪刀を手に構え、血鬼術の匂いを切り裂いた。
宇髄
妓夫太郎
天元がりんねの肩を叩いて笑う。
宇髄
りんね
宇髄
――そう言って4人は自然と背中を合わせ、包囲するように妓夫太郎と堕姫を囲んだ
宇髄
炭治郎
伊之助
りんね
宇髄
炎と水と音と雷と獣と月が交差し、夜の遊郭に、4人と1人の壮絶な戦いが幕を開けた――。
…
…
…
炭治郎
炭治郎
炭治郎
炭治郎は壁に叩きつけられ、咳き込む。
目の前には血鎌を構えた妓夫太郎
その視線は炭治郎の弱りきった体を貫くように射抜いていた。
妓夫太郎
妓夫太郎が嗤いながら踏み込む。
炭治郎
その瞬間、炭治郎は最後の力を振り絞り、頭突きを放った。
――ゴンッ!!
妓夫太郎の動きがわずかに止まる。
だがそれは、一瞬の隙。
次の瞬間―
りんね
冷たい声が夜を裂いた。
妓夫太郎の背後に、赤と黒の斑紋が広がるように光が走る。
振るわれた刃は、闇を裂き、血の匂いを断ち切った。
ズバッ――!
妓夫太郎
妓夫太郎の胴が一閃され、体が傾ぐ。
その背後に現れたのは――りんねだった。
月明かりのような冷たい瞳。
まるで亡霊のように立つりんねは、息ひとつ乱れていない。
妓夫太郎
呻く妓夫太郎の言葉に、りんねはただ一言。
りんね
りんねの目を見て、炭治郎の目が見開かれる
炭治郎
地面に横たわったままの炭治郎が、震える声で呼ぶ。
目の前のその姿は、確かに夢で見た――あの男に似ていた。
妓夫太郎が苦しげに、だがどこか怯えたような顔で呟く。
妓夫太郎
妓夫太郎
りんねの声が静かに割り込む。
妓夫太郎
りんね
その瞬間、炭治郎は思い出す
彼女が気を失っていたとき、手を握ってきたこと。
うわごとのように「日の呼吸……」と呟いていたこと。
妓夫太郎の体がぐらつく。だが――
妓夫太郎
斬られた胴が一瞬で繋がり、血鎌が再び跳ねた
りんね
りんね
りんねが冷たく言い放つーーーだがその中には優しい匂いがした
りんね
りんね
炭治郎
炭治郎は苦しい中で優しい匂いに反応し、涙目になる。 そして、うなずき、懸命に腕を伸ばす。
りんねは静かに前へと進み出た。
妓夫太郎の表情が苦しみと、そして怯えに歪んでいく。
妓夫太郎
妓夫太郎
りんね
夜の闇の中、月が静かにその姿を現していた。
妓夫太郎
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