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その星の先に

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その星の先に

14 - Unforgettable past

♥

25

2025年07月21日

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dn_(心狐天 斗温)

3時限目ってなんだっけ?

ya_(一ノ瀬 優杏)

うわ、わかんねぇ…w

et_(燈花 笑斗)

わかんねぇわ

dn_(心狐天 斗温)

そっかぁ…、後で憂莉にも聞いてみよっ!

ya_(一ノ瀬 優杏)

ありあり!

et_(燈花 笑斗)

あいつ分かんのか?w

dn_(心狐天 斗温)

それは、…w

ya_(一ノ瀬 優杏)

信じるしかねぇな!w

dn_(心狐天 斗温)

そうだねっ!w

今、憂莉は用事あるって言って先行っちゃったんだよね

先生に呼ばれたのかなぁ?

変なことされてないと良いけどっ…

…、だめだめ

そんなことは考えない、考えない…、!

大丈夫なはずだから!

心配だな…、

dn_(心狐天 斗温)

憂莉、大丈夫かな、?

ya_(一ノ瀬 優杏)

え、?なんで?

dn_(心狐天 斗温)

なんか、…

dn_(心狐天 斗温)

…、考えすぎか、っ!

ya_(一ノ瀬 優杏)

大丈夫だと思うよ

dn_(心狐天 斗温)

そうだよねっ、!

ya_(一ノ瀬 優杏)

1人で抱え込むなよ、?

dn_(心狐天 斗温)

だいじょ〜ぶっ!

et_(燈花 笑斗)

どぬすぐ無理する

dn_(心狐天 斗温)

そんなことないから、…!

ya_(一ノ瀬 優杏)

あるだろって、…

dn_(心狐天 斗温)

…、前のこと、?

ya_(一ノ瀬 優杏)

そう、中…2の時だっけ

dn_(心狐天 斗温)

多分ね

dn_(心狐天 斗温)

中2かぁ〜…、懐かしいね…っ、!

dn_(心狐天 斗温)

色々あったなぁ…、!

ya_(一ノ瀬 優杏)

色々で片付けんなよっ…

dn_(心狐天 斗温)

…、っ

ya_(一ノ瀬 優杏)

本当に心配したんだからっッ…

dn_(心狐天 斗温)

ごめん、…

dn_(心狐天 斗温)

たっくさん迷惑かけたよね、大変だったでしょ…、?

dn_(心狐天 斗温)

何にも考えられてなかったね、俺

et_(燈花 笑斗)

そんなことないっ…

ya_(一ノ瀬 優杏)

全部っ…全部全部全部ッ…

ya_(一ノ瀬 優杏)

“あいつら”が悪いんだよ、…ッ

dn_(心狐天 斗温)

それは俺が…、

ya_(一ノ瀬 優杏)

違うッ!

ya_(一ノ瀬 優杏)

どぬは何にも悪くない

ya_(一ノ瀬 優杏)

…、あいつらがッ…あいつらさえいなければっッッ…

et_(燈花 笑斗)

絶対許さないって決めてるからね、私

ya_(一ノ瀬 優杏)

…俺もだよ

dn_(心狐天 斗温)

許してあげなよっッ…

dn_(心狐天 斗温)

俺は大丈夫だったし、あいつら、…

dn_(心狐天 斗温)

“玲”たちも悪気はないよ、きっと

ya_(一ノ瀬 優杏)

そんなことッ

dn_(心狐天 斗温)

人間だもん、誰にだって嫌だと思う人はいるよ

dn_(心狐天 斗温)

相性が合わない人だってたっくさんいる

dn_(心狐天 斗温)

俺と玲たちは相性が悪かっただけ

ur_(黒音 憂莉)

…、よっ!

dn_(心狐天 斗温)

あっ、憂莉!

ya_(一ノ瀬 優杏)

憂莉、…

et_(燈花 笑斗)

やっほ、

ur_(黒音 憂莉)

なに、深刻な感じ、…?

dn_(心狐天 斗温)

…、う〜…ん、と

ya_(一ノ瀬 優杏)

え、っ…と

ur_(黒音 憂莉)

ごめん、聞かなかったことにして

ur_(黒音 憂莉)

喧嘩では、…ないよな?

dn_(心狐天 斗温)

喧嘩じゃない

ya_(一ノ瀬 優杏)

そうだね、

ur_(黒音 憂莉)

そうか、…

dn_(心狐天 斗温)

ごめん、話しかけづらかった、?

ur_(黒音 憂莉)

いや、大丈夫

dn_(心狐天 斗温)

そっかっ、!

ya_(一ノ瀬 優杏)

どぬごめん、無理にとは言わないけど、憂莉に話さない?

dn_(心狐天 斗温)

……まぁ、いいよ

ur_(黒音 憂莉)

…、??

ur_(黒音 憂莉)

なんのこと、…?

ya_(一ノ瀬 優杏)

どぬの過去

ur_(黒音 憂莉)

俺に話しても力になれるかは分かんないけど、良いよ

dn_(心狐天 斗温)

場所だけ移動したい、…かも

ya_(一ノ瀬 優杏)

もちろん、いいよっ!

dn_(心狐天 斗温)

ありがとっ…!!

et_(燈花 笑斗)

話せるだけですごいんだから、

ya_(一ノ瀬 優杏)

本当にそう

dn_(心狐天 斗温)

憂莉は信用できる気がするからっ!

ur_(黒音 憂莉)

俺もどぬは信用できる気がする、w

dn_(心狐天 斗温)

ほんとっ?

dn_(心狐天 斗温)

少しでも役に立てると良いな、っ!

ur_(黒音 憂莉)

俺も相談乗ってやるよ、!

ur_(黒音 憂莉)

もしなんかあったら!

dn_(心狐天 斗温)

そぉ?ありがと、!

dn_(心狐天 斗温)

…心強いやっ、…っ!

すると、憂莉はぽつりと何かを呟いた

気がした

ya_(一ノ瀬 優杏)

じゃあ場所移動するかぁっ!

et_(燈花 笑斗)

そうだね、っ!!

dn_(心狐天 斗温)

うんっッ!

et_(燈花 笑斗)

レッツゴー!!

ya_(一ノ瀬 優杏)

とは言ったけどどこ行くの?

dn_(心狐天 斗温)

決めてなかったね

ur_(黒音 憂莉)

階段とかで良いんじゃないの?

dn_(心狐天 斗温)

人があんま通んなければどこでも…、

et_(燈花 笑斗)

じゃあ階段がベストかもね!

dn_(心狐天 斗温)

うんっ、ありがと

ya_(一ノ瀬 優杏)

でも、ほんとに無理して言うことじゃないから、

ya_(一ノ瀬 優杏)

マジで、やばかったらすぐやめてほしい

ya_(一ノ瀬 優杏)

分かった?

dn_(心狐天 斗温)

分かった、!

ya_(一ノ瀬 優杏)

信じるよ?

dn_(心狐天 斗温)

信じてっ!

ya_(一ノ瀬 優杏)

よしっ、じゃあ階段いくか、!

et_(燈花 笑斗)

うん、行こっ!

ya_(一ノ瀬 優杏)

ここで良い?

dn_(心狐天 斗温)

もちろん、ありがとっ、!

et_(燈花 笑斗)

良かった、…!

ur_(黒音 憂莉)

俺が言えることじゃないと思うし、さっきも優杏が言ってたけど、ほんとに無理して話すな

ur_(黒音 憂莉)

これだけは守ってほしい

ur_(黒音 憂莉)

無理に伝えるほどの話は俺は背負えない

dn_(心狐天 斗温)

うん、憂莉も聞きたくなかったらいつでもやめてって言ってね、?

ur_(黒音 憂莉)

おう、…

et_(燈花 笑斗)

これだけ憂莉に伝えたいんだけど、多分憂莉が想像してる以上に、

et_(燈花 笑斗)

辛いお話、

ya_(一ノ瀬 優杏)

だから、本音で話して

ya_(一ノ瀬 優杏)

今だけは嘘つかないで

dn_(心狐天 斗温)

本当に正直に言ってほしい

ya_(一ノ瀬 優杏)

…、でも、ストレートすぎても、…

ya_(一ノ瀬 優杏)

きついか、むずいな…

dn_(心狐天 斗温)

いいよ、どストレートでも

ya_(一ノ瀬 優杏)

どぬ、?

dn_(心狐天 斗温)

どんな言葉でも受け止めるよ

dn_(心狐天 斗温)

暴言は嫌かも、w

ur_(黒音 憂莉)

言うわけないだろ、?

ya_(一ノ瀬 優杏)

それは、…

et_(燈花 笑斗)

どぬに対しても、その、…

et_(燈花 笑斗)

出てくる奴どんな奴にも暴言はだめ、…なんでしょ?

dn_(心狐天 斗温)

なるべく暴言はなくしてほしい

dn_(心狐天 斗温)

共感もそんなに好きじゃない

dn_(心狐天 斗温)

無言になっても全然大丈夫

ya_(一ノ瀬 優杏)

どぬから伝えたいことはもう大丈夫?

dn_(心狐天 斗温)

うん、聞いてくれてありがと

ur_(黒音 憂莉)

気をつけるわ

et_(燈花 笑斗)

いったな?

ur_(黒音 憂莉)

…おう、!

ya_(一ノ瀬 優杏)

信じるぞ、?

ur_(黒音 憂莉)

信じろ

dn_(心狐天 斗温)

俺の過去は、…

ごめん、俺言い忘れてたんだけど、 「綺羅星病」っていう病気なの

綺羅星病のことは、またいつか話せる時に話したい

今は俺が話す中2の夏の時のことに集中してほしい

dn_(中2)

おはようございま〜すっ!!

ya_(中2)

あ、どぬ!

et_(中2)

おはー!

dn_(中2)

おはよ!2人ともっ、!

dn_(中2)

今日の放課後ひま?

dn_(中2)

予定なかったら遊びに行かない?

ya_(中2)

お、いいねぇ〜

et_(中2)

行こ行こ!

中2の頃も、えとさんとゆあんくんとはめっちゃ仲良かったの

お〜い、どぬー!

dn_(中2)

あっ、玲!

俺たちは、中2の頃はみんなと仲良くしてて、…

言っちゃえば1軍だった

朝挨拶をすれば、返ってくる

水が入ったバケツが落ちてくるなんてことは一切なかった

まぁそれは、俺が玲っていうクラスのリーダーみたいな存在の人と仲が良かったってだけなんだけどね

でも、そう思ってたのは俺だけだったみたい

なぁなぁ、〇〇って奴むかつかね?

dn_(中2)

そ、そお、?

玲は、ちょっと自己中で気に食わなかった人とかがいたら、すぐ虐めの標的にする、…そんな奴だったの

だって、あいつ俺の言うこと聞かなかったんだぜ?

俺に従ったとけば良いのにな

dn_(中2)

そうなの、?

だから、一緒にあいつ虐めようぜ?

dn_(中2)

えっッ…

ある日、自分の言うことを聞かなかったってだけで、

クラスのあんまり目立たないような子を、虐めの標的にしたの

玲は俺をその虐めに加担させようとしてた

さっきも言った通り、玲は自分の言うことを聞かなかったってだけで虐めの標的にする人だったから、

玲に逆らったら虐めの標的にされるかもしれなかった

でも、俺は小学生の時にも軽い虐めを受けてて、その時は相当辛い思いをしてたの

今考えたら、全然大丈夫なことだけど

だから、相当辛いって分かってる虐めを無くしたいって考えてて、

それが難しかったら、絶対に自分は虐めをしないって決めてたから、

玲の誘いを断っちゃったの

な?やろーぜ?

dn_(中2)

…ごめん、俺、…

dn_(中2)

虐めはできないっ…ッ

…は?

それが間違いだったんだな

玲から返ってきた答えは、

短くて軽いようなものではなく

ずっしりと重い、冷たい一言だった

何言ってんの?

あぁ、もうだめなんだなって、流石の俺でも分かった

やっぱ玲は、王様なのかなって

その一瞬でよく理解した

俺は王様に、とんでもない人に逆らっちゃったんだなって

もういいや、お前

今日放課後屋上来いよ?

dn_(中2)

え、…

dn_(中2)

きょ、今日ゆあんくんたちと遊びに、…

なんで?

俺の方が大事じゃねぇの?

あんな奴らより俺らといる方が楽しいだろ?

dn_(中2)

…、

玲は、その日の放課後俺を屋上に来るように命令した

玲は、5人くらいのグループでいつも過ごしてて、

虐められるとしたら少なくとも5人以上から虐められることは確定してるんだよね

ww、もうやばいっておもったよ

これからの学校生活、どうしようって

友達もいなくなるんだろうなって

俺らの青春も、無くなるのかって

絶望だったよね、その時は

ギィィィー

dn_(中2)

玲、…?

おぉ、来たか

素直に屋上に行ったら、玲1人だった

玲1人でも恐怖はあったけど、

複数人じゃないだけまだマシだって思ってた

その時はね

玲は、屋上に来た俺に質問したの

本当に〇〇を虐めずに、今ここでお前が虐めのターゲットになるか、

やっぱり俺らと一緒に〇〇を虐めるか、どっちが良い?

俺はどうしても虐めはしたくなかったから、俺が虐めの標的にされる方を選ぼうとしてた

ターゲットになったら覚悟しとけよ

俺が答えようとした先に、

「ターゲットになったら覚悟しとけよ」

そう玲は言った

でもその時の俺は揺らがなかったみたい

dn_(中2)

俺をターゲットにしていいよ

dn_(中2)

俺がターゲットになったら、〇〇さんのことは絶対虐めないって断言できる?

分かった。〇〇は虐めない

俺が標的にされる方を選んだの

〇〇さんを虐めないって言う条件と変わりにね

俺は正解を選んだ、そう思うようにしていた

今思うと、これが人生最大の2択だったのかな

別の方を選んでたら俺はここにいないなもしれないな

その日はこれでおしまいだった

放課後、ゆあんくんたちと遊びに行った時は、

なぜか怖くて、言えなかった

ごめん、…

dn_(中2)

おはようございます

バッシャーン

dn_(中2)

え、…

ya_(中2)

どぬっ?!

et_(中2)

はっ?!

後から聞いた話なんだけど、玲が、俺を虐めるようにクラスのみんなに命令したんだって

だから、次の日から地獄が始まった

朝の挨拶と同時に降ってくるバケツの水の冷たさ

それ以上に冷たい周りの目線が痛かった

ya_(中2)

大丈夫?

et_(中2)

誰がやったんだよッ!

et_(中2)

お"い"ッ!

et_(中2)

名乗り出ろよッッ!

えとさんはすっごい怒ってくれてたよね

ありがとう、嬉しかった

ya_(中2)

怪我はしてない?

dn_(中2)

してない、…

ya_(中2)

着替えは、…ジャージがあるか

ya_(中2)

俺水拭いとくから、どぬとりあえず保健室行って、

dn_(中2)

え、わ、悪いよ、

dn_(中2)

俺も手伝う

ya_(中2)

だめ、どぬ風邪ひいちゃうよ?

ya_(中2)

保健室連れていこっか?

dn_(中2)

大丈夫っ!

dn_(中2)

1人で行ける、!

ya_(中2)

そ、!

ya_(中2)

気をつけてね

ゆあんくんはめっちゃ心配して、気遣ってくれた

やっぱ優しいなって改めて思ったよ

おい、どぬ

dn_(中2)

あ、玲…

今日から毎日屋上来いよ

来なかったら、…

分かるよな?

dn_(中2)

分かった、行くよ

それから、毎日屋上に行くことになった

dn_(中2)

玲、いる、…?

いないとでも思ったか?w

dn_(中2)

ううん、別に

ずいぶん冷たくなったなw

dn_(中2)

そんなことないよ

ほんとは怖いんだろ?w

dn_(中2)

…ちょっとね

屋上にはいつも待ち伏せしているように玲がいて、

俺を迎えてきてた

最初はちょっと怖かったな

でもそう思ってるのも束の間だった

すぐに俺に対する暴力が始まった

暴力っていうのは、ほとんど

殴られるとか、蹴られるとかそんな感じ

たまにカッターとかで切られるなんてこともあったな

最悪な時は屋上に閉じ込められたりもした

たまたま通りがかった子に助けてもらったんだけどね

毎日毎日、放課後屋上に呼び出されて、玲の思う存分殴られたり切られたりして

それが中3になるまで、ずっと続いた

ゆあんくんとえとさんには心配させたくなくて、話してなかった

でも、流石は親友と幼馴染だね

1ヶ月くらいでバレちゃった

いっぱい迷惑かけてごめんね

こんな自分が本当に嫌になって、死のうとした

でも、ゆあんくんとえとさんが止めてくれた

あんだけ迷惑かけたのに、優しすぎだよ、…

話それてきちゃったね

でも、これで話はおしまい

聞いてくれてありがとう

思い出したら、死にたくなってきたな

dn_(心狐天 斗温)

……

ur_(黒音 憂莉)

…そっか

ur_(黒音 憂莉)

ごめん、共感になるかな、…

ur_(黒音 憂莉)

俺も似たような人生だった

ur_(黒音 憂莉)

辛さは分かる。いやっていうほど

et_(燈花 笑斗)

…ッ、

dn_(心狐天 斗温)

憂莉、…

ya_(一ノ瀬 優杏)

……ギュッ

(dn抱締

ゆあんくんが無言で俺を抱きしめてくれてる

抱きしめてくれてるだけなのに、

慣れてることなのに、

あったかさで涙が溢れそうだった

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