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煉獄家:庭
真那
おっし…それでこのままぁ！
どんがらがっしゃーーーん！
真那
……
真那
全部、落ちた…
千寿郎
『え、真那さん干しておいて下さるんですか⁉︎』
真那
『もうこれくらい余裕だって。さ、千寿郎は本借りに行ってきなっ』
千寿郎
『ありがとうございます！…でも無理はしないで下さいね』
千寿郎
『無理はしないで……』
真那
…………
真那
風だな、風が吹いた…様な気がする
ちょっと俺にもどうしようもなかったあれは
ちょっと俺にもどうしようもなかったあれは
真那
…悪ぃ、せんじゅろっっ
びゅぉぉぉぉぉー！
真那
げ！本当に風！
真那
おいっ！待て手拭い共！！
真那
くそっ！外にっ
タタタタタタッ
真那
あ
？
げ！何だよこの布共、派手に絞れてねぇわ泥塗れだわ！
？
俺様の服汚れたじゃねぇか！
真那
……誰？
？
よっと
どすっ
？
……………
真那
…？
真那
あ、それ返してくれ俺のだ
？
はぁ⁉︎お前見てなかったのか⁉︎
？
お前がぶっ飛ばした洗濯物をこの俺様が華麗に拾ってやったんだろうが！
真那
声も図体もでかいなー
？
聞いてんのか！
？
てかいつまで俺様に持たせておくつもりなんだよっ
真那
隊服？あ、杏寿郎の知り合いか？
？
〜〜〜〜〜！！！
？
ちっ
あー、もういいっ！
そうだよっ
あー、もういいっ！
そうだよっ
宇髄
この派手に格好良く現れた俺様こそ
宇髄天元！
しっーーーっかり脳みそに彫り込んどきやがれ！
宇髄天元！
しっーーーっかり脳みそに彫り込んどきやがれ！
真那
へー
宇髄
もっとド派手に驚くか、まず礼を言いやがれってんだ！
真那
ん？あぁっ！！
おい！天元！！
おい！天元！！
宇髄
早速呼び捨てかよっ！
何だこの女…
何だこの女…
真那
足どけろ足！
宇髄
あぁ？
石が並んでるだけじゃねえか…ん？
石が並んでるだけじゃねえか…ん？
宇髄
名前が彫ってあるな
真那
ったく、天元みたいな大男に踏まれたら潰れちまうよ
宇髄
俺様は悪くないだろうが！
…で、誰かの墓石代わりか？
…で、誰かの墓石代わりか？
真那
あぁ
真那
俺がちょーっとだけ一緒に住んでたガキ共だよ
真那
一郎、にたか、みこ、篠助、ごまこ、むつこ、ななた…
真那
俺は山にも埋めたしいいって言ったんだけどなっ
真那
杏寿郎が勝手に作ってやがったんだよ全く…
宇髄
(おそらく鬼にやられたんだな…煉獄らしいぜ)
宇髄
…おーい、お前ら
宇髄
踏み掛けて悪かったな
何せ…
何せ…
宇髄
お前らの姉貴の品がド派手に無ぇからよっ
真那
天元！てめぇ！
杏寿郎と同じ事言うんじゃねぇ！
杏寿郎と同じ事言うんじゃねぇ！
宇髄
全く無ぇだろうが！
礼は言わねぇ、俺様を呼び捨て、あーだこーだ！
礼は言わねぇ、俺様を呼び捨て、あーだこーだ！
真那
天元こそ何なんだよ急に壁乗り越えて入ってきやがって！
ぎゃーぎゃー！
千寿郎
只今戻りました
真那さ…
真那さ…
千寿郎
お、音柱様⁉︎
縁側
千寿郎
音柱様⁉︎どうされましたか色々！兄上は今おりませんが…
宇髄
おー！お前が噂の縮んだ煉獄か！
…派手に似てるな…
…派手に似てるな…
真那
せ、千寿郎…
あのな…その…
あのな…その…
真那
悪かった！
千寿郎
え？
あ……
あ……
真那
そのえと、風が急にで天元がその…いや違う
俺が一気に干そうとしたから落とした
俺が一気に干そうとしたから落とした
真那
折角洗ったのに
悪かったよ
悪かったよ
千寿郎
それは仕方ないですよ！それより真那さん、怪我していませんか⁉︎
真那
ああ
宇髄
…とまて……
真那
んだよ天元
宇髄
ちょっと待てっ！
何でお前、煉獄弟にはちゃんと謝るんだよっ！
拾ったの俺様だろうが！
何でお前、煉獄弟にはちゃんと謝るんだよっ！
拾ったの俺様だろうが！
千寿郎
え！！そうだったのですか！
柱がわざわざ…ありがとうございます
柱がわざわざ…ありがとうございます
真那
はしら？
天元、杏寿郎と同じはしらなのか
天元、杏寿郎と同じはしらなのか
宇髄
はぁ…
宇髄
ド派手に疲れた
おい弟！説明してやれ！
おい弟！説明してやれ！
千寿郎
はっはい！
真那
自分の事くらい…
天元もケチじじいかよ
天元もケチじじいかよ
宇髄
だーれーがー
じーじーいーだぁぁぁ
じーじーいーだぁぁぁ
千寿郎
真那さん！あの！こちらの方は兄上と同じ選ばれた九人の柱の一人、
宇髄天元様ですっ！
宇髄天元様ですっ！
真那
…
真那
へー
宇髄
お前、女に生まれた事感謝しろよ
でないと今頃シめてんぞ
でないと今頃シめてんぞ
千寿郎
(何だか分からないけど、音柱様と真那さん相性悪い⁉︎)
真那
…なぁ天元
宇髄
何だよ！
俺様はもう行くぞ
ったく…
俺様はもう行くぞ
ったく…
真那
拾ってくれてありがとうな
言うの遅れた
言うの遅れた
宇髄
！
宇髄
…遅れ方がド派手過ぎんだろ
宇髄
ったく
宇髄
煉獄が継子とって
しかも女だって聞いたからついでに見にきてやったのによ
しかも女だって聞いたからついでに見にきてやったのによ
真那
つぐ…何だ？
千寿郎
あ、音柱様
真那さんは継子ではないです
真那さんは継子ではないです
宇髄
みたいだな
呼吸もへったくれも無ぇ
むしろ病人だ
呼吸もへったくれも無ぇ
むしろ病人だ
真那
誰が品がない病人だぁ！
天元！
天元！
宇髄
おっと
スタッ
千寿郎
(早い！あっという間に屋根の上に…凄いなぁ)
宇髄
まー
煉獄弟も見られたし
煉獄弟も見られたし
宇髄
なかなか笑える時間だったな
真那
何か面白かったか？
千寿郎
『真那さん！しーーっ！』
宇髄
気分が乗ればまた派手派手な俺様が会いにきてやるぜ
真那
杏寿郎も派手と言えば派手だよな
千寿郎
『真那さーん！！』
宇髄
全部聞こえてんぞテメェら！
真那
おおっ
千寿郎
あわわ
宇髄
はっ
じゃぁ、その時を拝みながら待ってるんだな！
じゃぁ、その時を拝みながら待ってるんだな！
宇髄
……真那っ
真那
？
しゅっ………
居間
千寿郎
凄かったですね、やはり柱だ
真那
はしらって色々あんのか
千寿郎
はいっ
その方の使う呼吸で大体…
っとここから話すと長いので
その方の使う呼吸で大体…
っとここから話すと長いので
千寿郎
音柱、宇髄様は特に体格も大きく
なのに動きが俊敏で…と兄上から聞いていますよ
なのに動きが俊敏で…と兄上から聞いていますよ
真那
確かに速かったし図体も何もかもデカかった
がらっ！
煉獄
只今帰った！
皆変わりないか！
皆変わりないか！
千寿郎
兄上！お帰りなさいませ！
煉獄
……ん？
煉獄
千寿郎、先刻まで誰かいたのか？
真那
杏寿郎お帰り
それ、天元だよ天元
それ、天元だよ天元
真那
えー、なにばしらだっけか？
仲間なんだろ？
仲間なんだろ？
煉獄
宇髄が？
煉獄
てん……
煉獄
天元？？？
千寿郎
真那さんが兄上の継子だと聞いたそうで、任務の帰りに…
千寿郎
兄上？
煉獄
「いや深く考えるな杏寿郎！真那が名前で呼ぶ事は至極普通の事！
天元…天元…天元………」
天元…天元…天元………」
煉獄
問題無いっ！！
千寿郎
兄上手拭いです！
血涙を拭いて下さいっ！
血涙を拭いて下さいっ！
真那
そーそー
俺が飛ばした手拭い
俺が飛ばした手拭い
真那
天元がささっと空から拾い集めたんだ
良いとこあるよな
良いとこあるよな
煉獄
ゴ…ゴフッ
千寿郎
兄上ー！
笑顔で吐血しないで下さいー！
笑顔で吐血しないで下さいー！
真那
(はしらってみんなこうなのか？)
町の屋根上
タタタタタタタッ
宇髄
……
宇髄
はーーー
宇髄
うーーーーーん…
宇髄
はぁ
宇髄
よりにもよって煉獄のとこのねぇ…
宇髄
どうすっか…
いや、どうするもねぇだろうが！俺！
いや、どうするもねぇだろうが！俺！
宇髄
…
宇髄
帰るんだよ
嫁らがド派手に待ってる家にな
嫁らがド派手に待ってる家にな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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