テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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愛が重いよ、金満君。

第11話 - 迷走ランデヴー

2024年05月06日

#創作

#ほのぼの

#日常

#青春

#学園

鼻炎気味

キーンコーンカーンコーン…

銭場　守

よっしゃ終わったー！

善光　優斗

金曜の6時間目の授業が終わった。

善光　優斗

５日間の溜まった疲労を吐き出すように、僕はぐーっと体を伸ばす。

善光　優斗

後は帰りの会して終わりだ。

善光　優斗

鞄にいくつか教科書とノートを入れて帰る準備をする。

銭場　守

終わった終わった。あー、けど明日バイトロングだ。あー、つれぇ。

善光　優斗

「毎日頑張るねぇ、銭場君。」

銭場　守

ほんと俺偉いわ。自分でもそう思う。

金満　潤

あー、俺も！俺も明日仕事だー！あー、会社の手伝いあるからなぁー！新しいプロジェクトあるから、忙しいなぁー！あー！

善光　優斗

「金満君も頑張るねぇ。」

金満　潤

そうだぞっ！俺は毎日毎日忙しいんだ！！いいなぁ銭ゲバは、代わりのきく存在で！俺は代わりがないからなぁー！あー！忙し忙し！

銭場　守

へーへーそれは、すごいでござんすねぇー。

銭場　守

善光は？土日何すんの？

善光　優斗

土日か…。

善光　優斗

「日曜は特に決まってないけど、明日は出かけようと思ってるんだ。」

金満　潤

誰と、どこに、何しに。

銭場　守

こえーよ、そんな食い気味に聞くなよ。

善光　優斗

「一人だよ。電車乗ってショッピングモール行こうと思って。本とか、あと百均行きたいなーって。」

金満　潤

優斗、いつも言ってるだろ？欲しい物があるなら言いなさい。俺が用意してやるんだから。

善光　優斗

「いいって。だって見返り求めてくるでしょ？金満君へのお願いは、高く付くから遠慮しとくよ。」

銭場　守

金満様、金塊とかいただけないでしょうか。

金満　潤

次口を開いたら二度と喋れない体にしてやるからな。銭ゲバ。
優斗、そんな寂しい事を言うな。俺は優斗の喜ぶ顔が見れたら、それで幸せなんだ。

金満　潤

あと、優斗が俺の言う事聞いてくれてぇ、何でもしてくれてぇ、俺の事、毎日好き好きぃってしてくれてぇ、毎日エッチしてぇ…

善光　優斗

やっぱ見返り求めてくるんだ…。

善光　優斗

「じゃあまた今度、機会があったら何かお願いするよ。」

銭場　守

それ遠回しに断る時の常套句だろ。

金満　潤

黙れ銭ゲバ。髪の毛むしり取るぞ。

金満　潤

優斗任せろ。全部俺に頼ればいいんだから。

善光　優斗

「ははっ、心強いなぁ。」

銭場　守

乾いてんなぁ善光の言葉。

常安先生

ほーい、黙れ黙れー。帰りの会するぞー。

善光　優斗

先生が気怠げにそう言うと、僕らは席に座った。

善光　優斗

明日、どこのお店から行こうかな…。

金満　潤

……ニチャア。

善光　優斗

朝、ちゅんちゅんと鳥の鳴き声が聞こえて目が覚めた。

善光　優斗

…う〜ん。

善光　優斗

平日は学校があるおかげか、早く起きられるし寝起きも良いんだけど、休みの日はどうもなかなか起きられない。今何時だろうか。

善光　優斗

僕は起きあがろうとすると、ギュッと抱きしめられた。

善光　優斗

どうやら僕を抱きしめて離してくれない人は、お布団に隠れて見えなかった。

善光　優斗

きっとこんな事するのは可愛い可愛い僕の妹だろうなぁ。

善光　優斗

「ばぁ！優衣おは…」

善光　優斗

布団をひっぺがした時、僕は思わず絶句した。

金満　潤

くぱぁ。

善光　優斗

そこには、ありのままの姿の露出狂が僕に抱きついていた。

金満　潤

うぅ…ひっぐ…ひっぐ…

善光　優斗

なんだこの状況は…

善光　優斗

そう思いながら頭を抱える。

善光　優斗

今、金満君は全裸で床に正座しながら泣いていた。

善光　優斗

話は数分前に遡る。

善光　優斗

金満君を認識した僕の脳みそは、すぐさま絶句から絶叫の指示を出した。

善光　優斗

「なっ、えっ、何でいるの？！」

金満　潤

来ちゃった。

善光　優斗

あっけらかんと応える金満君に、僕は開いた口が塞がらない。

善光　優斗

すると、僕の絶叫を聞きつけたからか、ドタドタと足音が近づいて来た。

善光　優斗

まずい、誰か来る！！

善光　優斗

「金満君隠れて！」

善光　優斗

僕は慌てて布団を金満君に覆い被せた。

バタンッ！！

善光　優斗

大きな音を立ててドアが開く。

お父さん

大丈夫かっ？！

善光　優斗

ドアの方を見ると、焦った様子のお父さんが部屋を見渡していた。

善光　優斗

「ううん、ごめんごめん。ちょっと…」

お父さん

どうした？あんな大きな声で叫んで…。

善光　優斗

「…いやぁ、結構デカめのゴキブリがいて…それで驚いちゃって……」

お父さん

あぁなんだ、そんな事かぁ。殺虫剤持って来ようか？

善光　優斗

「ううん、大丈夫。窓開けたら出て行ったし。」

お父さん

そうかそうか。急に来て驚かせたな。

善光　優斗

そういうとお父さんは、のっそのっそ下に降りて行った。

善光　優斗

お父さんの姿が見えなくなると、金満君が、布団からひょっこり顔を出す。

金満　潤

あの人がお義父さん…。

善光　優斗

「お義父さんやめて。お義父さんじゃないでしょ。」

金満　潤

まぁ確かに、"まだ"そうじゃないな。

善光　優斗

「一生ねぇよ。」

善光　優斗

「って、何でいんのっ？！」

金満　潤

優斗が出かけるって言ってたから、俺も一緒に行きたかった…。

善光　優斗

「えっ、え？あー、どうやって入って来たの？」

金満　潤

夜中にこっそり玄関から…。

善光　優斗

「鍵は？」

金満　潤

愛の力で…

善光　優斗

「鍵は？」

金満　潤

ピッキングです…。

善光　優斗

コイツそんな事も出来るんだ…。

善光　優斗

「けど金満君、昨日仕事がうんぬんかんぬん言ってなかった？」

金満　潤

優斗の為に終わらせて来た！！

善光　優斗

「あぁ…そりゃどうも…」

金満　潤

優斗早くデート行こ！！

善光　優斗

「待って待って、あともう一つだけ聞かせて。」

善光　優斗

「金満君服は？」

金満　潤

その辺にある。

善光　優斗

辺りを見ると、本当だ。金満君のオシャレな服が脱ぎ散らかしてある。

善光　優斗

「なんで服着てないの？」

金満　潤

優斗と肌で触れ合おうと…。

善光　優斗

「……寝てる間、僕に何かした？」

金満　潤

んー？

善光　優斗

「何したの？」

金満　潤

ほえー？

善光　優斗

「ふざっけんなっ！！真面目に聞いてんだぞっ！！」

金満　潤

ひぐっ…

金満　潤

うっ、うう…

金満　潤

うぇーーーーん！！

善光　優斗

……とまぁ、こんな感じで今に至る。

善光　優斗

金満君は未だ泣き止まず、スグリ君ポーズでえんえん泣いている。

金満　潤

お、おお俺は…優斗と…優斗と出かけようと思って…頑張ったのに…

善光　優斗

「金満君…。」

金満　潤

優斗に…会いたかったから…頑張ったのに…

善光　優斗

金満君がしゃくりあげながら、何とか喋る様子を見ると、何だか罪悪感が覚えてきた。

善光　優斗

「金満君ごめんね。僕ぷんぷんしすぎたね。金満君、頑張ったのにね。ごめんね。」

金満　潤

うっ…うぅ…

金満　潤

じゅんくん悪く無いのに…じゅんくん頑張ったのに…

善光　優斗

「ごめんね金満君、よしよし。」

金満　潤

うぅ…くすん…

善光　優斗

金満君は、泣きながら僕の元へ近づいてくると頭を差し出した。僕は差し出されたサラサラヘアをよしよししてあげる。

善光　優斗

「金満君、泣き止んで。デート行こデート。」

金満　潤

うん…！デート行く！！

善光　優斗

金満君は涙を腕で拭うと、ニパッて笑った。良かった、どうやら泣き止んだようだ。

善光　優斗

「今から準備するからね。金満君ちょっと待っててね。」

金満　潤

うん！待つ！！じゅんくん待つ！

善光　優斗

「金満君偉いねぇ。あっ、そうだ行く前に一ついい？」

金満　潤

どした優斗？話し聞くよ。

善光　優斗

「寝てる間、何したの。」

金満　潤

……優斗、それは終わった話だろ？

善光　優斗

「何したの？」

金満　潤

……うっ、うう…

善光　優斗

「もうその手くらわないよ。次泣いたら行かないよ。」

金満　潤

……。

善光　優斗

「正直に言ってごらん。何したの。」

金満　潤

…優斗の

善光　優斗

「僕の。」

金満　潤

乳首を…

善光　優斗

「ほぉ、乳首を？」

金満　潤

つまんだり…

善光　優斗

「おっ、ほぉ…」

金満　潤

吸ったり…

善光　優斗

「……ほぉ。」

金満　潤

寝てる優斗の口元にち◯こ乗せた。

善光　優斗

「ん？ん？！は？！」

善光　優斗

コイツ何言いやがった？！？！

金満　潤

寝てる優斗の口元にち◯こ乗せました。

善光　優斗

「はぁぁぁぁ？！？！お前何やって…うっ、オエッ…」

善光　優斗

あっったまイカれてんだろこのカス！！

善光　優斗

僕は吐きそうになるのを何とか堪えながら、慌てて洗面所へと走った。

金満　潤

……あと優斗のち◯こも舐めた…。

数分後

善光　優斗

「金満君次やったら僕警察行くよ。」

金満　潤

ごめんなしゃい…。優斗ぷんぷんしないで…。

善光　優斗

「マジで次は無いからね。警察行ってもらうからね。」

金満　潤

けど別に警察程度なら問題な…

善光　優斗

「じゃあ銭場君とディープキスするからね。金満君の目の前で。」

金満　潤

イヤァァァァァァァ！！！！

善光　優斗

「うるさいっ！！」

金満　潤

うぐっ…ひぐ……

善光　優斗

「金満君さ、僕の事好意持ってくれるのは嬉しいよ。」

金満　潤

うん。

善光　優斗

「けどやっちゃいけないラインってあるじゃん。金満君そのライン超えすぎ。棒高跳びしちゃってるの。」

金満　潤

優斗への愛が溢れちゃって…

善光　優斗

「あ"？何？今僕喋ってんじゃん。」

金満　潤

ごめんなしゃい…。

善光　優斗

「愛だかなんだが知らないけどさ、度が過ぎれば迷惑なの。植物だって水与えすぎたら枯れるでしょ。」

金満　潤

まぁまぁまぁ優斗。返報性の原理だ。

善光　優斗

「何それ。」

金満　潤

俺は優斗にたくさん愛を与えているだろ？だから優斗も俺に愛を与えたくなってきただろ。それの事だ。

善光　優斗

「…要するに、あげた分だけ返せっつってる？」

金満　潤

そう捉えてもらって構わない。

善光　優斗

「多すぎない？」

金満　潤

優斗が俺と一緒にいてくれるだけで釣り合うぞ。さぁおいで優斗。一つになろう。

善光　優斗

「やだ。」

金満　潤

なんでっ？！なんでだっ？？！？

金満　潤

俺はこんなにも、優斗の事を愛しているのに！！
優斗の為なら何でも出来るのに！！

善光　優斗

「じゃあ服着て欲しい。」

金満　潤

この世で一番優斗の事を愛してるのは誰か教えてやろうか？俺だぞ！！金満潤だ！！！

善光　優斗

「わかった、ありがとう。服着てよ早く。」

金満　潤

それなのに優斗は！銭ゲバや、クソメガネ、根暗の事をいちいち気にかけて！！あんな蛆虫連中放っておけばいいんだ！

善光　優斗

「何やかんやその蛆虫連中で一番手のかかるの金満君だからね？わかったら早く服着てよ。」

金満　潤

俺が…蛆虫…？

善光　優斗

「あー、ごめんつい口から出ちゃった。」

金満　潤

俺が蛆虫になって優斗の体を這いずり回るのか。

善光　優斗

「金満君？」

金満　潤

授業中、蛆虫の俺は優斗の体を這いずり回るんだ。最初は腹。そして、だんだんと上に向かい、そしてついには、ぷっくりといやらしい膨れる蕾をちゅぱちゅぱとやらしく…

善光　優斗

僕は近くにあった金満君の服を掴むと、金満君の顔面に向かってぶん投げた。

金満　潤

あまりの気持ち良さに声が出そうになり、優斗は口を…ぐふっ！

善光　優斗

勢いよく飛んだ服は、金満君の顔面へクリティカルヒット。金満君はぽてっと後ろへ倒れる。

善光　優斗

「全裸のまま追い出されたいか、服着て僕と出かけるかどっちするの？」

金満　潤

ゆ…優斗とデート…。

善光　優斗

「あっそ、なら早く服着て。僕朝ごはん食べてくるから。次気持ち悪い言動したら叩き出すからなっ！！！」

バタンッッ！

善光　優斗

僕は大きな音を立ててドアを閉じると下に下りて行った。

善光　優斗

金満の奴、次変な事したらマジでぶん殴ってやろう。

善光　優斗

朝ご飯を食べ終えると、僕はまた自分の部屋のある二階へと戻った。両手には金満君の朝ご飯の味噌汁と白ごはんをお盆に乗せて持って行く。

ガチャ

善光　優斗

「金満くーん、朝ご飯持ってきたよー。」

善光　優斗

あれ？金満君がいない。

善光　優斗

僕は部屋を見渡すと、ベッドの上で小刻みに震える毛布が目に入る。

善光　優斗

まーた、コイツ絶対何かしてんだろ。

善光　優斗

お盆を机の上に置いて避難させ、勢いよく毛布を引っぺがした。

金満　潤

ハァ…！ハァ…！！

善光　優斗

……。

善光　優斗

「……何やってんの。」

金満　潤

…！！え、えと…おにゃにぃ…えへへ。

善光　優斗

僕は手首のスナップを充分に利かせると金髪クソヤローの頭を思いっきり引っ叩いた。

パァッンッッ！！！

金満　潤

いっ…痛い！！痛いよぉ！！！

善光　優斗

「朝ご飯持って来たから。早く食べて。あとちゃんとベッド拭いといてね。」

金満　潤

グヘヘ、優斗これからこのベッドで寝る時この事思い出しちまうな。ゲヘヘ。

善光　優斗

僕は無言で消臭スプレーを手に取ると、未だに全裸の金満君に容赦なくノズルを向ける。

シュッシュッシュッシュッ…

金満　潤

ちょ、やめ、優斗！冷たい！！

善光　優斗

「もう今日僕一人で出かけようかな。」

金満　潤

やだぁっあああ！！

善光　優斗

「じゃあとっとと、する事する！！」

金満　潤

うっ…うう……

善光　優斗

涙目の金満君のケツをぶっ叩いて急かしながらテキパキと出かける準備を進める。

善光　優斗

金満君が布団を綺麗にし、飯を食い、服を着た頃には、もう昼前の11時だった。

善光　優斗

僕も金満君も身支度を終え、家を出た。時刻は11時15分。

善光　優斗

「そういえば金満君。僕の家まで何で来たの？」

金満　潤

あぁ、バイクで来た。

善光　優斗

バイク？バイクの免許って、高校生でも取れるっけ？

善光　優斗

成人してからだったかな？んー？いや、高校生で車の免許取りに行ってる人いるし…現に金満君バイク乗って来てるんだし、取れるのか。

金満　潤

こっちだ優斗。

善光　優斗

言われるがまま、金満君の後ろを歩いて数分。近くの駐輪場に着いた。

善光　優斗

金満君が中に入ると、すぐにまた出て来た。側には黒くてカッコいいバイクを押しながら。

善光　優斗

「おぉ〜！金満君カッコいいバイク乗ってるね！！」

金満　潤

そうだろう、そうだろう。

金満　潤

このバイクも勿論金満ブランドのもので、見た目は勿論性能も…

善光　優斗

「へぇ〜、僕あんまり車とかバイク詳しくないけど、すごい良いバイクなんだね。」

金満　潤

そうそう、さらには排気量が…

善光　優斗

「ところで、金満君はバイクで行く感じ？向こうで待ち合わせにする？」

金満　潤

チッチッチ。優斗、安心しろ。ちゃんと優斗の分のヘルメットも用意してある。

善光　優斗

「えっ！！じゃあ後ろ乗っていいの！？」

金満　潤

勿論だ優斗。だが運転してる最中に俺にセクハラするなよ。行き先がラブホになるから。

善光　優斗

「えー、どうしよう。つい魔が差してエッチな事しちゃうかも。」

金満　潤

っ！！優斗！！早く後ろに乗りなさい！早くイクぞ！！俺の家に！！くっそ、優斗のくせに生意気な事を…けしからんっ！全くもってけしからんっ！！ったく、着いたらわかってるな？俺の遺伝子をお前の中に出しまくってやるからな！！

善光　優斗

「ごめん、冗談だから。早く行こうよショッピングモール。」

金満　潤

やだ！優斗とセッする！！俺の股間のヤる気スイッチが入った！優斗のヤる気スイッチも挿れてやる！！

善光　優斗

「ショッピングモールで買い物楽しみだね。"デート"みたいだね。」

金満　潤

行くぅぅぅぅぅ！！ゆうととデートするぅぅぅぅぅぅ！！！

善光　優斗

「ヘルメット借りていい？」

金満　潤

あぁ、優斗のために用意したんだ。俺の使用済みだよ。

善光　優斗

…それは、喜んだ方がいいのか？

善光　優斗

「おっ、おぉ〜。ありがとう。」

善光　優斗

金満君はヘルメットをかぶると、バイクに跨がった。続けて僕もヘルメットをかぶり、金満君の後ろに座る。

金満　潤

危ないから俺になるべく密着しておけ。両手は、俺の胸に…違う優斗腰じゃ…いや、すみません。あってます。腰で大丈夫です。怒らないで優斗。引っ叩かないで…。

金満　潤

さぁ行くぞ優斗。ドライブデートと洒落込もうか。

善光　優斗

そう言ってバイクをブォン！と鳴らすと、バイクは動き出した。

金満　潤

優斗。俺の超絶（ドライブ）テクで、もっと俺の事、好きになるんだぞ。

善光　優斗

「なったら金満君も、もっと僕の事好きになってくれる？」

金満　潤

……うん…！

善光　優斗

運転する金満君の耳を見ると、真っ赤染まっていた。密着しているから、金満君の鼓動が僕に伝わってくる。

善光　優斗

「カッコいいね、金満君。」

善光　優斗

金満君の体が硬くなってスピードが上がった。

善光　優斗

デートはまだ、始まったばかり…

続く！

愛が重いよ、金満君。

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