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らび
55,732
#テノやってる時点で自衛しとけ
こりん
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ここな
1,521
らん
声をかけられ、 俺はスマホから顔を上げる。
いるま
水族館の入り口。
夏休みということもあり、 人が多い。
水音が響き渡り、 俺たちの期待を高める。
らん
らんは俺の手を引き、扉へと進む。
いるま
笑って、らんの横に並ぶ。
魚や、珊瑚礁の描かれた壁を眺め、 一歩ずつ進む。
一気に涼しくなる館内は、 少し肌寒さを感じるほどだ。
らん
水槽が現れた途端、 らんは駆けていく。
無邪気ならんは、 まるで子供のようだ。
らん
ガラスに手を添え、覗き込む。
魚が動くたびに、 彼の目もそれを追った。
いるま
らん
らんが指を刺す。
その先には、とても大きな魚。
いるま
ひらりと尾が揺れる度、 二人に影を落とす。
らん
らんがまた歩み出す。
足音が、軽く弾んでいた。
いるま
らんの足跡を辿ろうと 一歩踏み出した、 その時。
いるま
一瞬だけ、頭に痛みが走った。
いるま
しかし痛みはすぐに引き、 俺はただその場に立ち尽くす。
いるま
涼しいといえど、今は夏。
いるま
らん
何事もなかったかのように、 悪い疑惑はその場に置いていこう。
いるま
今は、らんだけに集中したい。
らん
小さな魚が、悠々と泳いでいる。
その1匹1匹が、 淡い青や緑の光を放ち、
まるで海底を歩いているみたいだ。
いるま
らん
どこまで続いているのかわからない、 水槽の奥深く。
その中から、宙を浮くように現れる。
らん
らんが、そう言って笑う。
俺はその横顔を、一瞬だけ見る。
目が合い、俺も笑った。
いるま
また、頭痛。
しかもさっきより、 強くなっているような。
らん
見兼たらんは俺の様子を伺うように 首を傾げた。
いるま
心配かけまいと、笑顔を取り繕う。
らん
いるま
らんが進んでいくのを、 俺はただ着いていく。
後ろ姿が一度止まり、
横を見ては、また進む。
いるま
いるま
俺は目を擦った。
いるま
らん
らんはこちらを振り向く。
青い光。
たくさんの人の声。
彼の、かわいい笑顔。
いるま
俺は、この景色を 見たことがある気がする。
デジャヴ、なんて現象があるが、
これは、その類のものなのだろうか。
らん
俺がぼーっと彼を眺めていると、 らんは心配そうな顔を見せる。
いるま
いるま
らんは何も言わず、 体の向きを直した。
少し進んでは、立ち止まり振り返る。
俺はその度に笑顔を見せ、 “大丈夫” と顔で伝えた。
やがてたどり着いたのは、 この水族館の名物でもある 水中トンネル。
俺たちの真上を、 神秘的な魚群が通りゆく。
その中で、らんは 青色の深い宇宙へと 溶けていくようだった。
らん
らんは、何も話さなくなっていた。
いるま
俺が声をかけても、 らんはこちらを見ない。
俺は、らんの隣に並んだ。
らんは両手をガラスに添え、 青白く煌めく。
らん
顔は見えず、声だけが響く。
らん
らん
頭に、痛みが走る。
いるま
らんは顔を伏せた。
らん
らん
らん
さっきから、頭が痛い。
いるま
らんの方を見るけど、 やはり顔は見えない。
いるま
らん
らん
らん
らん
いるま
頭痛はどんどん悪化し、 思考を奪う。
らん
痛い。
らん
頭が、割れそう。
らん
らんはさっきから、 なんの話をしている?
いるま
らんの頬に、銀色に光る雫が 見えた気がした。
らん
らんが顔を上げ、笑って見せた。
らん
そう言って、俺の手を取る。
らんの手に触れると、 頭痛は嘘みたいに 引いていった。
いるま
俺はただ、らんと共に歩いた。