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#ハーレム
放課後
図書委員の仕事が終わって 校門を出た瞬間だった
空が急に暗くなって 土砂降りの雨が降り出した
宇佐美 莉々
宇佐美 莉々
諦めて走ろうとした時 湊音くんがビニール傘を広げた
黒羽 湊音
黒羽 湊音
傘が開かれ
湊音くんが私の肩を抱き寄せて 内側へ引き入れる
宇佐美 莉々
肩が触れ合う近さに 心臓が跳ねる
肩が触れ合う度にドキドキする
湊音くんは私を濡らさないよう 傘を傾けてくれている
宇佐美 莉々
宇佐美 莉々
黒羽 湊音
黒羽 湊音
黒羽 湊音
宇佐美 莉々
湊音くんは私を自分の胸元に ぐっと引き寄せた
黒羽 湊音
黒羽 湊音
雨音のせいで 外の音が遮断されて
世界が2人きりに なったみたい
その時、後ろから 走る音が聞こえた
後ろから走ってきたのは 虎だった
虎は肩にスポーツバッグを 傘代わりに載せて
びしょ濡れで笑っている
宇佐美 莉々
宇佐美 莉々
雪宮 虎
雪宮 虎
虎の登場に
湊音くんの空気が一瞬で 凍りついたのが分かった
黒羽 湊音
黒羽 湊音
黒羽 湊音
雪宮 虎
雪宮 虎
雪宮 虎
宇佐美 莉々
宇佐美 莉々
雪宮 虎
雪宮 虎
虎は笑うと傘の中に 少しだけ頭を入れた
黒羽 湊音
湊音くんの低い呟きが 雨音にかき消される
湊音くんは私の肩を さらに強く引き寄せ
虎と私を物理的に引き離した
黒羽 湊音
黒羽 湊音
雪宮 虎
雪宮 虎
雪宮 虎
虎は笑いながら 雨の中を駆けていった
空気が重い
私と湊音くんは
通り道の軒下で 少しだけ雨宿りをすることにした
黒羽 湊音
宇佐美 莉々
黒羽 湊音
黒羽 湊音
湊音くんは傘を畳むと 私と向き合った
いつもの人懐っこい笑顔は消え
雨に濡れた前髪から覗く瞳は 真っ直ぐに私を見つめている
黒羽 湊音
黒羽 湊音
湊音くんが私の頬に そっと手を添える
黒羽 湊音
黒羽 湊音
黒羽 湊音
雨に濡れた唇が あやうい距離で近づく
宇佐美 莉々
宇佐美 莉々
コメント
5件
ああ、この「相合傘」の話……めちゃくちゃ良かったです。雨の日っていうだけで距離が縮まる感じ、わかりますよ。湊音くんが肩を濡らしてでも傘を傾けるところとか、「風邪ひいたら嫌なので」って言いながら実はもっと近づきたかったんだろうなって思うと胸がぎゅっとなりました。で、そこに虎先輩がびしょ濡れで登場する流れ……湊音くんの空気が凍るのが手に取るように伝わってきました。「邪魔なんですけど」の呟き、雨音に消されたって書いてあったけど読者にはちゃんと聞こえてるんですよね。最後、傘を畳んで真正面から見つめる湊音くんの「続き、させてくださいね」……この静かな圧、たまらないです。二人きりの世界が崩れてまた再構築される感じ、大好きです。