アグネス
あー、美味しかった。
黒翼 (コハク)
では、お風呂の準備を
アグネス
その前に…話があるんですけど。
黒翼 (コハク)
何でしょうか?
アグネス
これなんだけど…
アグネス
黒翼 (コハク)
それは、お母様から部屋に飾ってくれと言われて。
アグネス
お母さんはどこに居るの?
黒翼 (コハク)
それは…もう、この世にはいません。
アグネス
え…
リグネス
ちょっと待てよ!どういうことだよ!
黒翼 (コハク)
言葉のままです…
リグネス
ふざけんなよ!
アグネス
お母さん…
リグネス
なんで!なんで、お母さんは俺達に伝えてくれなかったんだよ!
黒翼 (コハク)
それが、お母様の愛となります。
リグネス
愛?黙って居なくなるのが愛なのか!?
アグネス
お兄ちゃん…
リグネス
なんとか言えよ!
黒翼 (コハク)
それでいいんですかっ!
双子達は静かになった。
黒翼 (コハク)
よく考えて下さい。
黒翼 (コハク)
これで、お母様が今日亡くなることを伝えたら
黒翼 (コハク)
あなた達は信じてましたか?
リグネス
それは…
黒翼 (コハク)
お母様だって、最後に自分の子供達が泣いてるところを見て
黒翼 (コハク)
亡くなるのが嫌だったんではないでしょうか。
アグネス
それも…そうかも
リグネス
アグネス?
アグネス
お兄ちゃん!きっとお母さんは…
アグネス
私達が笑っていることを望んでるよっ!
リグネス
そう…だな
アグネス
私、笑顔でいる!
リグネス
俺もっ!
黒翼 (コハク)
さすがです。
黒翼 (コハク)
(やっぱり、あなたの双子達は賢かったですね。)
アグネス
私、城に戻るね。
リグネス
俺も戻ろうかな。
双子達は城へと戻った
黒翼 (コハク)
もう、私が居なくても大丈夫でしょう…。
黒翼 (コハク)
さようなら。
黒翼 (コハク)
双子達。
黒翼 (コハク)
執事は森の奥へと
消えていったのでした…
一体、執事は何者だったのでしょうか。
それは、あなた達の考えが答えです。
でめたしでめたし…