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キャラ紹介

海野 湊音 (うみの みなと) 高校1年生 静かで冷静 不思議な箇所が多い

西野 遥希 (にしの はるき) 高校1年生 本を読むのが好きだったが、 それがきっかけで小中でいじめられていた

今日は入学式

緊張感が漂う教室で自分の席に座る

いつも通り、僕は本を開いた

遥希

………

湊音

ねぇ、君本が好きなの?

遥希

へ?

唐突に投げかけられた言葉に、間抜けな返事をしてしまった。

湊音

あ、急にごめんね

遥希

い、いえ

湊音

俺、海野 湊音

遥希

僕は、西野 遥希です

湊音

それで、遥希くんは何を読んでたの?

遥希

えっと……その

その問いかけに戸惑う

思い出したくない苦い思い出が蘇る

A

ねーねー!はるきくん!何読んでるの?

B

人魚のお話だー!

C

人魚なんているわけないのに

A

変なの!

B

変な本読んでるから、お友達いないんだよー!

C

はるきくんとは遊ばなーい!

A

またあの本読んでるよ…

C

中学生にもなって変なの

A

おかしいよね

B

人魚なんているわけないのに

湊音

遥希くん?

遥希

あ、ごめんね

湊音の声で我に返った。

湊音の顔を見上げると、眉を下げ心配そうな表情を浮かべていた。

湊音

ううん、大丈夫?

遥希

うん、大丈夫。気にしないで

その時、新しい担任の先生が教室にはいってきた。

湊音

それじゃ、また後で

遥希

うん

それから数ヶ月

2人は友達と呼べる関係になっていた。

そして今は昼休み

各々が机でお弁当を食べている中、遥希と湊音もまたお弁当を食べていた。

湊音

ねぇ、遥希くん

遥希

ん?

湊音

その本面白い?

お弁当を食べながら、遥希が読んでいる本を指さして言った。

遥希

うーん…面白いというか興味があるんだ

湊音

へぇ……?なんの本なの?

その問いかけは以前にもされた

だが、不思議とあの時のような恐怖感は全くなかった。

遥希

……笑わない?

湊音

笑わないよ

その言葉を信じて、遥希は口を開いた。

遥希

……人魚の本

湊音

へぇ…遥希って人魚に興味あるの?

あっさりとした返事に思わず、遥希は素っ頓狂な表情を浮かべた

遥希

え?うん

湊音

それはなんで?

遥希

その…ずっと前に家族で海に行ったんだ

遥希

その時、歌が聞こえてきて

遥希

その歌につられて歩いていたらいつの間にか海の中にいて

湊音

たしかに、人魚に似てるね

湊音

けど、なんで遥希はそれを調べてるの?

遥希

その、もう1回会いたいなって

湊音

危ない思いをしたのに?

遥希

それはそうなんだけど…

遥希

悲しそうだったんだ

湊音

悲しそう…

湊音

それじゃ、今日一緒に海に行こうよ

遥希

え?

湊音

今日はちょっと涼しいから人は少ないと思うし

湊音

一緒に人魚探そうよ

遥希

え、いいの?

湊音

だめ?

遥希

ううん!行きたい

湊音

じゃあ決まりね

遥希

ありがとう、湊音くん

湊音

ううん、俺も見てみたかったし

湊音

じゃあ、また後で

そう言うと、湊音は自席へと戻った。

数時間後

遥希

わぁ!!海だ

キラキラと瞳を輝かせる遥希は満面の笑みを浮かべた

湊音

はしゃぎすぎて転ばないようにね

遥希

そ、そんなことしないよ!

湊音

それはどうだか…

遥希

見つけられるように頑張ろうね!

湊音

うん

数時間後

既に日が傾き始めていた。

遥希

全然見つからないね

遥希

湊音くん、帰ろう

湊音

なんで?

遥希

…やっぱり見つかりっこないよ

遥希

だって、人魚は空想の生き物なんだもん

湊音

…そ……な……よ

遥希

え?なんて言___

遥希

_!!!

湊音

空想の生き物なんかじゃないよ

海中に引きずり込まれた遥希は驚いた拍子に息を吐き出してしまった。

そのため、苦しそうに顔を歪めることしか出来ない。

しかし、そんな彼とは対照的に湊音はいつも通りの表情を浮かべている。

いつも通りじゃないといえば、彼の足だけだった。

湊音

ねぇ、遥希くん

遥希

っ……は……っ

湊音

俺は前に会った時からずっと待ってたんだよ

湊音

それでやっと会えたんだ

湊音

それなのに……人魚はいないだなんて酷いよ

遥希は限界が近く、意識が朦朧としていた。

それでも構わず湊音は遥希に話しかけ続けた。

湊音

ねぇ、これで人魚はいるって信じてくれる?

湊音

_____♪

その美しい旋律には聞き覚えがあった

が、そこで遥希の意識は途絶えた。

湊音

ねえ遥希くん、聞いてる?

湊音

___あ、またやっちゃった

湊音

人間は水中で呼吸できないんだった

「またコレクションが増えた」

そう呟きながら、湊音は遥希を海の底へと連れていった。

朝のHR

担任

南条

A

はい

担任

西野

遥希の苗字が呼ばれた途端、周りがざわつき始めた。

B

先生〜!西野って誰ですか?

担任

え?

担任

ん?誰だ?ん〜…印刷ミスかな

A

先生しっかりー!

高らかな笑い声が教室に響く。

誰も遥希のことを覚えていない

担任

ごめんごめん、じゃあ続けるぞ

END

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