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きっかけは...
あの飛び降り自殺だった

蘇芳

スポーツ特待の?

そう...本当将来
約束された子だったんだ

そして、私が当時の
学園長だったんだよ

蘇芳

え?アンタが?

あの女性学園長
じゃなく?

アイツは当時教頭
だった

確かに、周囲に染まって
いったあの子も悪い...

甘かったとはいえ
高一だよ?

まだまだ子供だ

しかし、ハメた連中は
あの子をスケープゴート
にして

庇った私を学園側は
退職に追いやった

責任を取れの一点張りで

皆腐ってるんだよ
自分さえよければ

それでいいと

腐り始めるのは
中学にはいったあたり
からだ

だから、無垢なうちに

小学の子達を守る
為なんだよ

こんな汚い大人の世界に
浸らず

この夢の中の綺麗な世界で
毎日、楽しく過ごせるんだよ

だから邪魔しないで
くれないかね?

蘇芳

いや......

蘇芳

やっぱアンタ...

やり方が間違ってるよ

蘇芳

あの事件で命を捨てた
生徒は...

本当、哀れに思う

蘇芳

でもさ...綺麗な培養水に
いる事が、本当に幸せか?

蘇芳

失敗もあるし、傷つけたり
傷つけられたり...本当酷いめに
あう事もあるかもしれない

蘇芳

でも...

そこで立ち向かうのも
逃げるのも

蘇芳

本人が選ぶ事に意味が
あると思う

蘇芳

アンタの気持ち、考えも
少しは、わかるよ

蘇芳

だけど、救えなかった
生徒への懺悔の気持ちと

アンタを退職に追いやった
学園側、生徒、親御さん達に

蘇芳

話すり替えて
恨みをぶつけてる
だけだ!!

煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い

ここには
お前しかいないんだ!!

死ぬがいいっ!!

校務員から再び闇に飲まれ、今度は 大きなナイフを片手にソイツは 襲って来た!!

蘇芳

や、やめろっ!!

俺はギリギリ交わしながらも、手のひら二の腕に防御創が少しづつ増えていく。

段々フェンス側に追い詰められていく。

蘇芳

くっ.......

どうした?

あとがないぞ?

蘇芳

え?
フェンスが、ない?

あの子か言っただろ?
思い...考えが強いほど

この世界に影響を
およぼせると?

少しでもバランスを崩せば、屋上から真っ逆さまて、イメージが頭から離れない!!

私がこのナイフで
逃げられないよう...

腱を切る?
目を抉る?
腸を抉る?
手足を切り落とす?

このイメージを
拭えるかね? えぇ?
拭えるかね?

それとも、私が
お前が屋上から
転落死と考えるのと

お前が、屋上から
落ちても無事助かると
考えるのと

どちらが強いかね?

蘇芳

..........

考えないようにしても
耳から入るだろ?

イメージしてしまうだろ?

さぁ...さぁ..

ほら...ほら...

蘇芳

く....くそっ...

少女

やめて!!

もう、やめて!!

少女

おじさん...ぐすっ
もう帰りたいよぉ

うわぁぁん

少年

パパとママに
あいたい、ぐすっ...

少年

ゲームしたい!!
アニメがみたい!!

もう、家に返してよ!!

ど、どうして
ここに!!

連れ去られた子供達が、皆口々に帰りたいと漏らす。 泣きじゃくる子、震える子、怒りを表す子......

蘇芳

菖蒲、皆...
解放出来たんだな?

菖蒲

あぁ、皆 あの校務員の
校務員室の地下らしき
部分に閉じ込められてた

菖蒲

大丈夫か?

蘇芳

これくらい大した
傷じゃない...

蘇芳

それに、多分
本気で殺すなら

とうに殺されてるよ

蘇芳

そだろ?

蘇芳

もう、諦めろよ

蘇芳

この人数で、帰りたいと
願えば、この世界は
終わりだ

蘇芳

アンタの負けだ

..........

私は.......
私は.......

私は間違っていない!!!!

ナイフを振り回しながら、俺に向かってきた!!

蘇芳

こ、このクソ野郎が!!

俺は引かずあえて、ソイツにタックルをする要領でつっこんだ!!

背中から思い切り刺される!!!!!!!!!!

思ったが、背中に衝撃がない?!

振り向くと、俺とソイツの位置が入れ替わり、フェンスの無い際にソイツは、立っていた。

蘇芳

アンタ....

お前がここに最初に来た


殺さなかったせいで

この世界は崩れ始めた

そしてルールもバレた

現実に帰る気も
サラサラないし

苦痛に満ちた腐った世界で
無様に足掻くがいいっ!!

蘇芳

待っ.....

あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

俺と菖蒲が手を伸ばすより早く、ヒラリと笑いながら、落ちていった。

蘇芳

皆、耳塞げ!!

子供達は一斉に耳を塞ぐか塞がないかで

ぐしゃりっ

嫌な音がした。

途端、アチコチでガラガラ...と崩れるような音がし始めた。

少女

お兄さん、校庭に
ヒビはいったよ?!

菖蒲

アイツが...
消えたからか?

蘇芳

皆、いいか!
泣いてる場合じゃないぞ

手を繋いで輪になれ!!

泣きじゃくりながらも、皆手を繋ぐ。

蘇芳

いいぞ!いいか?

皆声に出してもいい
考えてもいい

蘇芳

ただ、家に帰りたい!
だけ考えろ!

少年

帰りたい

少女

帰りたい

少年

帰りたい

少女

もう、この建物以外
まともに残ってないよ

蘇芳

もっと、考えろ!!
念じるんだ!!

パパママ会いたいんだろ!!

少年

パパママ
会いたい!

少女

パパママ
会いたい!!

少年

パパママ
会いたい!!

子供達は最初小さい声だったが、だんだん口々に叫びだした!!

蘇芳

皆!家に帰るぞ!!!!!!!!!!!!

少女

皆、帰ろ!!

菖蒲

帰るんだ!!

家に帰る!!!!!!

携帯は真夜中に囁く(完結)

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