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22 - File4−おじろくおばさ−④

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2025年08月15日

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別行動となった 信愛、さくら、朝陽は

おじろくおばさが 祀られている祠が建てられいる 森を目指して歩いていた

白縫信愛

確かこの先だよね?

浦添朝陽

そうみたいですね

花牟礼さくら

・・・・・

さくらは俯いている

浦添朝陽

花牟礼先輩?
どうかしました?

浦添朝陽

元気無いですね?

白縫信愛

そりゃそうだよ

白縫信愛

お爺ちゃんが実の兄弟を
奴隷にしてたなんて
話聞かされたんだもん

浦添朝陽

あ、そうですよね

浦添朝陽

すいません・・・

花牟礼さくら

ううん、謝らないで

白縫信愛

気休めにしか
ならないかもだけどさ

白縫信愛

お爺ちゃんも無理矢理
やらされてた的な話
してたじゃん?

白縫信愛

村八分があったって

浦添朝陽

そうですよ花牟礼先輩

浦添朝陽

家族を守る為
だったんですよきっと

花牟礼さくら

ふふふ、ありがとう

花牟礼さくら

気を遣ってくれて

白縫信愛

さくら・・・

信愛たちは祠を目指して 険しい山道を歩く

浦添朝陽

本当にこんな獣道の先に
祠があるんですか?

白縫信愛

教えてもらった通りなら
この先にあるはず

浦添朝陽

だいたい祠って
みんなが行きやすくて

浦添朝陽

目に留まりやすい所に建て
るんじゃないんですか?

白縫信愛

確かにね・・・

白縫信愛

そこは私も
おかしいと思った

花牟礼さくら

あ!あれじゃない?

さくらが森の奥を指差す

白縫信愛

あった・・・

浦添朝陽

でも・・・

浦添朝陽

酷い有り様ですね・・

浦添朝陽

何年も放置
されてたみたいな

祠は横向きに倒れており 何年もの間放置されていたのだと 窺い知ることができ

朽ちかけた木枠には 所々に腐蝕の痕が刻まれており 憂さ満ちていた

白縫信愛

確かに酷いね・・・

浦添朝陽

こりゃ霊だって
怒りますよね・・・

花牟礼さくら

ん?なんか書いてない?

白縫信愛

ん?何の事?

花牟礼さくら

これ!ほら!
文字が彫ってある

さくらは祠の壁に彫られた 文字を指差す

白縫信愛

えーっとなになに

信愛は祠に彫られた 文字を確認する

オジロクオバサガ啜リ泣ク 重イ鎖ガコノ地ニ響ク 子供ヲ縛ル鎖ガ響ク ジャラジャラガシャガシャ鎖ヲ鳴ラシ オジロクオバサガ来ルヨ来ルヨ

オジロクオバサガ怒リ泣ク 弟妹腑煮エクリ帰ル 村民憎ンデ煮エクリ帰ル フツフツグツグツ怒リヲ込メテ オジロクオバサガ来ルヨ来ルヨ

白縫信愛

あ・・これって

浦添朝陽

これってあれですよね?

浦添朝陽

菅生先輩が取り憑かれた時
うわ言の様に言ってた・・

白縫信愛

これ・・わらべ歌だよ

花牟礼さくら

わらべ歌って
さっきお爺ちゃんが
言ってた弔いの歌?

白縫信愛

うん・・・

白縫信愛

夢の中で子供が
歌ってたのもこれだよ

浦添朝陽

でも・・これで
弔えますかね?

白縫信愛

え?どういう意味?

浦添朝陽

いや、このわらべ歌って

浦添朝陽

おじろくおばさが
どんでもなく
村民を憎んでて

浦添朝陽

呪いに来るぞみたいな
歌詞じゃないですか?

白縫信愛

あ、確かに・・・

花牟礼さくら

明らかに弔いの
歌詞じゃないよね

浦添朝陽

もっと罪を償って
おじろくおばさに
謝る的な歌詞じゃなきゃ

浦添朝陽

弔いにはならないですよ

白縫信愛

あ!だから
おじろくおばさは

白縫信愛

この歌を私たちに
伝えようと
してるんじゃない?

花牟礼さくら

ん?どう言う意味?

白縫信愛

勇さんはさっき
おじろくおばさって

白縫信愛

村の奴隷制度のせいで
勝手に人生決められた
被害者だって

白縫信愛

そう言ってた・・・

浦添朝陽

ですね・・・

白縫信愛

けど本当にそうなのかな?

白縫信愛

おじろくおばさは
本当に恨んでるのかな?

浦添朝陽

え?

花牟礼さくら

どういう意味?

白縫信愛

これを今風に言えば

白縫信愛

毒親に育てられた子供だよ

花牟礼さくら

あ、なるほど

花牟礼さくら

本人たちはそれが
当たり前って思ってた
可能性もあるんだ

白縫信愛

うん・・・

白縫信愛

それにこの村での生活
しか知らなかったら

白縫信愛

疑わないと思うんだよね

浦添朝陽

そ、そうか・・・

浦添朝陽

上に兄がいたら
産まれた瞬間から

浦添朝陽

奴隷として生きる事を
強制されるから

浦添朝陽

自分の現状に
疑問を抱かないんだ

白縫信愛

だから奴隷扱いされていた事に恨みを抱いていた可能性は低いと思う

花牟礼さくら

だったら何を
恨んでるの?

白縫信愛

そこでこの歌詞だよ

浦添朝陽

歌詞?

白縫信愛

この歌詞はさっき
朝陽くんが言った様に

白縫信愛

これを弔いの歌詞と
言うには無理がある

花牟礼さくら

そうだよね

白縫信愛

しかも勝手におじろくおばさが恨んでるなんて歌詞に書いてる・・

花牟礼さくら

あ、そっか

花牟礼さくら

言われてみれば
そうだよね・・・

浦添朝陽

僕らは恨んでなんか
無いのに何でそんな
酷い事言うの?

浦添朝陽

って感じでしょうか?

白縫信愛

そんな感じだと思う

白縫信愛

実際に茜に
取り憑いた霊は私に

白縫信愛

恨んで無いのに
って口にしてたし

白縫信愛

私の夢に出てきた子供も
似たような事言ってた

花牟礼さくら

でも仮にそうだとして

花牟礼さくら

どうしたらいいの?

白縫信愛

三番目の歌詞を
考えるしか無いよ

浦添朝陽

え!?歌詞を!?

信愛のいきなりの提案に 朝陽は目を見開き声を張り上げる

花牟礼さくら

わらべ歌に新しく
歌詞を書き足すの?

白縫信愛

うん!もっと
おじろくおばさを
受け入れて

白縫信愛

過去の罪を償う様な
贖罪の歌詞を・・

浦添朝陽

確かに、この歌詞に
おじろくおばさが
不満を抱いてるなら

浦添朝陽

それが最適かも
しれませんけど

浦添朝陽

作詞なんて
やった事ないですよ

花牟礼さくら

そうだよ信愛

白縫信愛

そこは考えるしか無い

花牟礼さくら

そりゃそうだけどさ・・

白縫信愛

とりあえず調査は
この辺にして
家に戻ろっか

白縫信愛

もしかしたら茜が
目を覚ましてる
かも知れないし

浦添朝陽

ですね・・・

白縫信愛

あ!待って!

白縫信愛

その前に──

花牟礼さくら

ん?どうかした?

白縫信愛

倒れた祠だけでも
元に戻してあげよう

浦添朝陽

あ、ですね!

浦添朝陽

このままじゃ
おじろくおばさも
報われませんよ

花牟礼さくら

だね♬

3人は力を合わせて 倒れた祠を元の位置に戻す

白縫信愛

ふぅ〜・・・

白縫信愛

こんな感じかな

浦添朝陽

うん!いい感じ!

白縫信愛

とりあえずは
これで応急処置

3人は祠の前に並び 手を合わせて黙祷を捧げる

信愛、さくら、朝陽が 祠を目指して森に向かっている頃

焔垂は眠る茜の横で じっと茜が目を覚ますのを待っていた

八乙女焔垂

(茜・・・)

焔垂は眠る茜の頭を 優しく撫でる

菅生茜

う・・・

菅生茜

うー・・ん

茜はゆっくりど瞼を開ける

八乙女焔垂

あ、茜?

八乙女焔垂

おい!茜?

菅生茜

ほ、焔垂・・・

八乙女焔垂

大丈夫か?

八乙女焔垂

意識ハッキリしてっか?

菅生茜

う、うん・・・

菅生茜

何そんなに
慌ててんの?

八乙女焔垂

何言ってんだよ

八乙女焔垂

お前覚えてねーの?

菅生茜

え?何の話?

八乙女焔垂

お前・・茶摘みの最中に
霊に取り憑かれたんだよ

菅生茜

え?まぢ?

八乙女焔垂

まぢだよ!

菅生茜

そう・・だったんだ

菅生茜

あれ?信愛は?

茜は起きあがろうとする

八乙女焔垂

バカ!無理に
起きようとすんな!

八乙女焔垂

横になってろって!

八乙女焔垂

な?

菅生茜

あ、う、うん・・

八乙女焔垂

今飲み物持って
来てやっからさ!

焔垂は慌てた様子で 部屋から出ていく

菅生茜

焔垂・・・

八乙女焔垂

茜が今目を覚ましました

花牟礼美羽

え?茜ちゃんが?

花牟礼秋穂

どんな様子?

八乙女焔垂

今の所意識はハッキリ
してるみたいです

花牟礼美羽

そう・・よかった

八乙女焔垂

とりあえず今は
安静にしてやりたいんで

花牟礼秋穂

分かってるわ

花牟礼秋穂

茜ちゃんの事お願いね?

八乙女焔垂

はい

茜は焔垂から渡された お茶を勢いよく飲む

八乙女焔垂

どうだ?

八乙女焔垂

落ち着いたか?

菅生茜

う、うん・・・

菅生茜

大丈夫・・・

八乙女焔垂

そっか・・・

八乙女焔垂

良かった・・・

焔垂は安心した様に 胸を撫で下ろす

菅生茜

心配してたの?

八乙女焔垂

は?当たり前だろ?

菅生茜

そっか・・・

茜は頬を赤く染めて微笑む

八乙女焔垂

でも本当に
何とも無いのか?

八乙女焔垂

何か頭がボーッ
とするとか

八乙女焔垂

気分がすぐれないとか

菅生茜

ううん、特に

八乙女焔垂

まぁ、何かあったら
すぐに言えよ?

菅生茜

何か今日の焔垂めっちゃ
頼りになるじゃん

菅生茜

かっこいいよ

八乙女焔垂

バ、バカ!な、何
言ってんだよ!バカ

焔垂は頬を赤くして目を逸らす

菅生茜

でも・・・

八乙女焔垂

何だ?何かあるか?

菅生茜

変な夢見たんだよね

八乙女焔垂

変な夢?

菅生茜

うん・・・

八乙女焔垂

どんな夢だ?

菅生茜

なんか畳の部屋で
誰かが出産する夢

八乙女焔垂

出産?

菅生茜

うん・・・

菅生茜

あとラジオかな?

菅生茜

そこから変なのが
流れてた・・・

八乙女焔垂

変なのって何だよ

菅生茜

言ってる言葉の意味は
全く分からなかったけど

菅生茜

帝国がどうとか

菅生茜

鑑みるとかなんとか

菅生茜

非常の措置がどうとか

菅生茜

とにかく、そんな
小難しい言葉が
ラジオから流れてた

八乙女焔垂

帝国・・鑑みる?

菅生茜

もしかしてさ

菅生茜

これって魂に刻まれた
記憶だったりする?

八乙女焔垂

魂に刻まれた記憶?

菅生茜

ほら!焔垂も千歳さんに
取り憑かれた時に
見たんだよね?

菅生茜

魂に刻まれた記憶

八乙女焔垂

ああ・・そうだったな

八乙女焔垂

まぁ、その可能性は
無くは無いかもな

菅生茜

でもさ?

菅生茜

私・・取り憑かれた時

菅生茜

何もしてなかった?

八乙女焔垂

は?何だよ

八乙女焔垂

何もしてなかったって

菅生茜

いや、ほら!誰かを
襲ったりとか

菅生茜

暴れたりとか・・・

菅生茜

さくらに霊が
取り憑いた時にさ

菅生茜

私・・突き飛ば
された事あったからさ

菅生茜

私も誰かに
してたりするのかなって

八乙女焔垂

な、何も無かったよ

菅生茜

本当に?

八乙女焔垂

ああ・・何もなかったよ

八乙女焔垂

安心しろ・・・

菅生茜

そっか・・・

菅生茜

良かった・・・

茜は焔垂の体を寄せる

八乙女焔垂

お、おい!茜!

菅生茜

しばらく・・・
こうしてて良い?

八乙女焔垂

しょ、しょーがねーな

八乙女焔垂

少しの間だけだぞ?

菅生茜

ありがとう

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