shk視点
shk
……俺らの部屋は、ここか
kn
広~い
shk
な。ここで踊れるよ
kn
踊ってよ
shk
嫌だわ
shkとknは 2人揃って部屋の引き戸を開け 中に入る
shk
前の宿よりちゃんとしてていいな
kn
だね。そういえば
kn
従業員、というかここで働いてる人ッて山吹さんだけなのかな
shk
確かに、あの人以外見てないな
kn
そういうことは知らないの?
kn
ここを教えてくれたのshkなのに
shk
おう。存在だけ知ってたみたいな感じ
kn
あ~ね
kn
───────ん?
knがキョロキョロと見渡していると あるものに視線が止まった
shk
なんだ?
kn
…なんか、あるよ?
shk
え゙ッッ
knの視線を辿ってみると
shk
───────日本、人形?
kn
だね、おかっぱに着物着てるからね
shk
誰かの忘れ物か?
kn
この部屋に元々あるんじゃない?
shk
……それにしては……
不気味じゃないか?
その日本人形は、 おかっぱ頭で可愛らしい雰囲気を醸し出しているが
パッツンの前髪の下の目が血走っていて 目の下にはクマがあった
shk
なんでこんなデザインにしたんだろ
kn
ホラー系の撮影とかに使うんじゃない?
shk
なんでここにあるんだよ
しかもお客様の部屋に
しかもお客様の部屋に
kn
それは、まぁそう
shk
不気味だし、山吹さんに回収してもらうか
kn
そだね
ここの物なら返してあげなきゃだし
ここの物なら返してあげなきゃだし
kn
ほかの客のならどうしようもないしね
shk
よし
shkが少し怯えながら その日本人形に手を伸ばす
その人形に触れないで!!
shk
……ッッ
kn
へ?
突然shkの手が固まり、 knが不審がった
kn
ど、どうしたのshk
shk
……なんか、聞こえた
shk
幼い女の子の、声
kn
何言ってんの、?
shk
俺、昔に聞いたことのある声だった
shk
山吹さんの……親族
kn
え、ちょ、shkどうしたの何を───────
shk
……この、日本人形は置いておこう
kn
えッどうして急に
shk
ここに置いておかないと、
後々、恐ろしいことになるから───────