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kr視点

kr

……う~ん、smと相部屋かぁ

sm

あ? 文句あんのか

kr

急にヤンキーにならないでえ?

krはsmと一緒に中に入り ううんと伸びをする

kr

山奥ッて 空気美味しくていいね

sm

そうか? 俺らが住んでるとこ田舎だし

sm

そんな変わんねぇだろ

kr

ええ? でも涼しいし良くない?

kr

エアコンも要らなくていいもん

sm

お母さん……

krが「エアコン代削減できるのいいな」と呟いてるのを見て smが呆れ顔で言う

kr

……てか、ずっと思ってたんだけど

sm

何?

kr

……この宿、何かが「憑いてる」くない?

sm

……は?

急にkrが突拍子もないことを言いsmが驚く

kr

いやさ、

kr

俺ッて実は結構霊感あってさ

kr

この宿に着いてからず~ッと嫌な感覚がしてんの

sm

気のせい、じゃないのか?

kr

いやぁ、俺の予感ッて当たるから

sm

そんな変な予感当たって欲しくねぇよ……

kr

はは、まぁ山奥で単に涼しいだけッてのもありそう

kr

……お?

sm

え、何今度は

kr

……カツカツ((部屋の棚に歩いていく

sm

は?え、おいkrどうし​───────

突如krがなんてことの無い棚につかつかと歩いていく

​───────人が丸々入りそうな棚へ

kr

ガッ

krが真面目な表情で それを勢いよく開けると

sm

​───────ッッ?!

kr

…………おいおい…

俺の予感ッてやっぱ正しいじゃんか……!

そこには、

sm

………女、女の子が、縄に吊り下げられて…る……?

ブルブルと青白い顔でsmが呟いた瞬間

見ちゃダメ!!

一際 大きい声が聞こえた

kr

ッッ?!

sm

えッ?!

その声に応える様に その扉が勢いよく閉まる

​───────ひとりでに

kr

……や、やっぱここおかしいよ……

sm

なんで……こんなものが客の部屋に…

kr

まさか……山吹さんが……

sm

いやッなわけねぇだろッ

sm

だってあの人、shkが信頼してそうじゃなかった?

kr

だ、だけど……

もう話さないで!!

kr

……ッ

また、聞こえた krとsmの口が意識せずに閉じる

kr

もう、この話はやめとこ

sm

……だな

sm

怖ぇわ

2人はそう言って 何事も無かったようにその棚を離れた

あの夏と同じように。

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