出会えて本当によかった

絆は五分ごとにメールをした。 諦めないで、毎日、毎週、 秀一が元気づくまで── ずっと──────

「ピロリン♪」 「！秀一くんからだ！」 ウキウキ気分でメールを見た。 が、そのメールの内容は──

少し絆は傷ついた 「どうして？どうして私は秀一の空気、心を読めないの？──」 絆は自分を責めた。 おもいっきり自分を責めまくる。 それが最悪の事態となった

午後１２時半、秀一がリハビリ中に足を滑らせ、転落。 そして 手術を受けたが── 死亡。そう、 心配停止のときにおきた、AEDが原因だった───

ざわざわ...... 「嘘...秀一君死んじゃったの？」 「何でだ？あいつ、１２時半何て──」

口々に聞こえる 「秀一」と「死亡説」 の声── 絆はその声に え？ と自然に声が出てしまった。

次々に自分の席に座る。 緊張がわきだす。 生徒たちの顔は真っ青 そうだ。あの話をみんなは思い出したからだ

「嘘だ。嘘だよね。信じたくない。」 「あいつがしぬわけないだろ！嘘だ！嘘だ！！」

集まる批判の声 泣く人たち── 教室は悲しみに包まれた──